もみあげ屋

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2006年06月02日
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昨夜、大人のESLのクラスを教えるお手伝いをしてきた。
前にもやったけど、その時はジェイミーのお手伝いで、ジェイミーとはかつて一緒に働いていたので、教え方もわかるし、気心知れているので質問などもしやすく、楽しく楽チンに手伝った。
今回は、ジェイミーの知り合いのマリーさんという人のクラスで、場所も生徒も全く知らない人たち。もちろんジェイミーは一緒には来ず、家で子供達のお守り。

昨日は生徒が全部で6人。その中で、一人だけアフリカ人でビギナーレベルだったイソン君を、私が担当した。他の生徒は、ほぼみんなメキシコ人で、レベルは中から上級。
イソン君は、この蒸し暑いのになぜか長袖長ズボンでやってきて、「アフリカに比べれば、この暑さは、むしろ“涼しい”くらいのことなのか?!」と疑問に思ったが、なんせかなりの初級レベルの英語力だったので、そんなことも聞けず。「暑くない?」と聞いたら、笑っていた。わかったのか、わからなかったのか。

レッスンは6時半から9時まで。初心者と1対1で向き合って教えるには、かなり長い時間だ。教わる方も、同じ気持ちであろう。しかし、イソン君は始終笑顔で、一生懸命書いたり読んだりした。

外国語を大人の生徒に教える時に、注意しなくてはならないことは、相手を尊重し、尊敬しながら教えなくてはならないことだ。例え英語が話せないからといって、英語のレベルが初級だからといって、その生徒が他のことについても何もわからないわけではない。実は大会社の社長だったり、別の分野では博士号を持っていたりすることもある。教えている私よりも、ずっと知識も多く、人間としても成功していたり、優れている生徒というのはたくさんいる。
小中学校のように、『出来ない=バカ』と言うわけではないのである。
そういう生徒に対して、自尊心が傷つかないように接すること。そして、例え今現在のレベルが初級で、習っている内容が単純なものであっても、レッスンが幼稚な内容にならないようにしなければならない事が大切である。単純と幼稚は、全く違う。
また、単純なクラスの中で、飽きさせないようにする事も大事だ。

そんな当たり前のことを、昨日は教えながら思い出していた。彼は、ナイジェリアからアメリカに亡命してきて、現在はお姉さんと生活しているらしい。両親は病気で亡くなったのか殺されたのか、とにかく、もういない。彼自身は、多分30歳くらいだと思われるが、はっきりわからない。印象としては、『さんまのからくりテレビ』のボビーみたい。でも、もっと消極的で、コミュニケーションがとり辛い。おもしろいことを言うわけでもなく、何か質問してくるわけでもない。言われた事は何とかこなすが、それ以上の事をすることはなく、集中力も散漫だ。しかし、常に満面の笑顔。

レッスン後、マリーに「私は楽しかったけど、イソン君が楽しんでくれたかどうかは、よくわからない。」と言ったら、「大丈夫だと思うわよ。だって、前に私の替わりに別の先生が来た時、彼は腕をこうして(右手で左のひじを持つ感じ。無意識に体を防御する姿勢。)、“Where is teacher? Where is Mary?”っていって教室の隅に立って、そこから動かなくて、全く授業にならなかったって聞いてるもの。今日は笑って楽しそうにしてたじゃない。」と言われた。まあ、それから考えりゃあ、今日の私の授業は大成功だ。

帰ってから、ジェイミーにその話をしたら、「ああ、その人、知能障害がある人でしょ。前にマリーがいってた。」と言った。そうか、障害。そういわれれば、納得する部分も多い。この暑さ(35度くらい)で長袖長ズボンのスウェットスーツ。笑顔いっぱいで人当たりは良いがコミュニケーションは取れない。自分の電話番号を聞いたが覚えられず、何度も手帳を開いたり携帯を見たりしていたし。
それに、8時半頃から、9時にお姉さんが車で迎えに来る、と言ってそわそわしだし、携帯の時計を余りにも何度も何度もチェックするので(しかも、その度に電源を入れたり消したり。)、「じゃあ、今日はもう、これで終わりにしましょうか。」と9時15分前に終わったのに、席を立つ気配はなし。「もう、外に行きたければ、行って良いよ。」と言っても、私に背を向けて、ずっとマリーの方を見ている。何か、彼女に言いたいことがありそう。
結局、マリーの方のクラスが終わるまでじっと椅子に座って待ち、マリーの生徒が帰った後、とっても嬉しそうに彼女に話しかけに行った。そして、たどたどしい英語で、自分は仕事を首になり、明日が最終日だ、と言うことを最高の笑顔で彼女に話し、「また月曜日。」と言って、嬉しそうに去っていった。
イソン君は、きっとマリーが大好きなんだろうな。とっても信頼していて、ここにくるのも、彼女に会いに来ているんだろうと思う。もちろん、英語も勉強しているけど。そういう、信頼できる人への強い執着心、と言うのも、『知能障害』と言う言葉を聞いて、ちょっと納得できた。

私がこのクラスを手伝うのは、1ヶ月弱。週に2回。とりあえずね。
いつも家にいてばかりでは、出来ない経験や会えない人たちばかりなので、楽しいしためにもなる。
でも、レッスンを終えて帰った時、もうケニーもアキも寝かしつけられていて、私は何だかとっても寂しかった。(でも、ケニーは、私の声が聞こえたのか、一人で階段を降りてきて、私に会いに来たけど。わーい。)

次は、今度の月曜日。イソン君、私を覚えていてくれるかな。今度は、もうちょっとリラックスしてレッスンしたい。





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最終更新日  2006年06月03日 00時37分54秒
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