Je veux boire du vin Bourgogne

Je veux boire du vin Bourgogne

2004年10月25日
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カテゴリ: ソトメシ
ここの処、諸般の事由により月2回程度の割合で神田界隈をお散歩することが続いてる。

小春日和のやわらかい日差しの中、少し早めではあるがお昼御飯を食べに江戸情緒溢れるとあるお店に足を向けた。

周囲にビルが建ち並ぶ中、木の塀に囲まれたその一角は、周囲の喧騒をよそに全く異なった空間を造り出している。
店の前には、いつものようにショーファードリブンの黒塗りのクルマさん達がズラズラと待機していて、ちょっと近寄りがたい。その横をするりと抜けて、立派な門構えを一歩踏み込むと、木造ながら開放感に溢れたファサード。関東大震災直後に建てられた傑出したモダンな意匠が目に入る。まるで高級料亭に入っていくような気分を味わいながら庭を抜け、入口へ。

日本庭園風のアプローチから天井の高い店内まで、ゆったりと余裕のある店づくり。

店の中央奥、全てを見渡せる帳場に座る女将さんがソプラノの美声をデクレシェンドさせながら、厨房に注文を通す。
この心地良い声のBGM。優雅に、そして癒しの空間へと店内の雰囲気を変えていく。

そう、ここは全国に名の知れ渡った 藪御三家 のひとつ、「 かんだ やぶそば

御品書きをゆるりと見つつ、この気分の好い空間を楽しむ。

頼んだのは、当然、「せいろうそば」630円なり。

薄緑色の挽きぐるみの蕎麦。口中にほんのりと広がる蕎麦の甘み。そのまま、鼻にスーッと抜けて感じるほんのりした蕎麦の香。ふわっとした感触の歯応え。甘味を十分に持ち辛口の濃い目ではあるが、口当たりの良いそばつゆ。最後にコクのある蕎麦湯を堪能したあとに訪れる充実感。

かんだ やぶそば のせいろうの盛りが悪いという話をよく耳にするが、私はこれでよいと思う。軽く酒を煽りつつ、肴に興じ、最後にさらっと蕎麦を手繰る。こうするには丁度良い量なのだから。
もし足りないというのなら、おかわりをすれば済むはなし。お腹の具合に応じてそれこそ、好きなだけおかわりをすれば良いのだから。

それに、この心地よい雰囲気を存分に味わうのが粋なわけで、蕎麦屋ではあるが、蕎麦はでしゃばりすぎない脇役。
惜しむらくは、それをわかっている客人だけではないということ。

TPOをわきまえられない酷い客にぶち当たらないことを祈るばかり。





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最終更新日  2006年08月23日 20時03分37秒
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