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飛行機の中でMamiさんに会って話したことをよく覚えています。
わたしはローマに行くことはないでしょうから、
帰国すれば、ぜひ会いに来てください。
会いに行くことが叶わなかったことがとても悔しいです。
わたしはこのメールの3ヶ月ほど前、
7月28日、成田からローマに帰る途中、
モスクワを経由するアエロフロート機内で、
外国人のおじいさんと席が隣り合わせになりました。
話しているうちに
彼がとんでもなく凄い人だと分かってきました。
83歳、骨折が治ったばかりだから
ビジネスクラスに席を取ってもよさそうなのに、
敢えてそれをしていなかった謙虚な(しまり屋な?)
アンセルモ・マタイス
先生。
上智大学の名誉教授で、
1953(昭和28)年に来日した、
スペイン人のイエズス会宣教師です。
わたしは機上で隣席の人と話すことは
まずないのですが、
マタイス先生とはなぜかたくさんのことを話せました。
ほんの一部を垣間見たに過ぎないでしょうが、
マタイス先生の人生を聞かせてもらいました。
かつて学長を務めていた
聖母女学院短期大学のある京都へも
頻繁に行ったり来たりしていて、
お年の割にアクティブだなあ、と思いました。
スペインに行くのは
親戚に会いに行くのだとおっしゃっていたけど、
最後になるって分かっていたのかなあ。
でも、その時会っただけのわたしにとっては、
本当に元気なご様子に見えたのです。
長時間のフライト辛いなんて、
わたしみたいな若造がぼやいてはいけない、と
考えたのを思い出します。
ローマに帰ってきてからは、
先生のサイトの
心の日記 Diary of the heart
を楽しみにしたり、
フェイスブックやメールでやり取りをしたりしました。
パソコンに向かうのに意欲的で、
SKYPEまで始めた時には驚きました。
フェイスブックで84歳の誕生日の写真を拝見しました。
先生を慕う人たちのメッセージも読みました。
学生たちの心を育てるという
日本での仕事をいよいよ終えて、
神様に呼ばれたのだろうか、と思いました。
わたしはその間際に
ほんの少しの時間だけ先生にお会いしたのだから、
この人を大して知りもしないわけだけれど、
受けた影響というのは計り知れないくらい大きくて、
先生がもういないということを信じたくないのです。
5月11日に お亡くなりになった
そうです。あの飛行機に乗ってからおよそ1年経った今、
先生を思い出しています。
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