こんぱすコーチの全方位日記

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2012年12月11日

中央道のトンネル事故で犠牲になった、5人のシェアハウス仲間。
ハウス内はもとより、町内のイベントにも積極的に参加し、
今どきの若者には珍しく、地域にすっかりとけ込んでいた、
という美談が伝えられています。

その反面、時を同じくして始まった衆議院の選挙戦は、
各党の党首や代表が、対峙する政党の一挙手一投足をこき下ろす、
非難合戦となっています。
先のシェアハウスの若者たちの生き様を「美談」とするならば、
この選挙戦は「醜聞」と表現して良いでしょう。

相手を非難することでしか自分たちをアピールできない、
ということは、
「自分たちの強みがまったくない」と宣言しているようなもの。
僕はそう思います。

そういう人たちは、議員になってはいけません。
なぜなら、彼らは批判をすることしか脳がないからです。
批判だけの世界で、新たな仕組みや常識を創出できるはずがないでしょう。
そう。今、他人批判に明け暮れている候補者は、
まったくクリエイティブではない。
これから日本の国の枠組みを変革していかなければならないのに、
そんな、クリエイティブでない人に票を投じてはなりません。

考えてみれば、ライバルをここまでこき下ろす職業も珍しい。
一般企業ではここまでライバルを批判することはないでしょう。

トヨタ自動車が日産のカルロス・ゴーンの経営方針を非難しますか？
あるいは、エル・グランドとエスティマを比較した上で、
エル・グランドの至らない点を徹底的にこき下ろしていますか？

そんなことした日にゃ、トヨタ自動車の品格が疑われ、
むしろトヨタの車が売れなくなることでしょう。

ものごとには必ず二面性があります。
だから人は長所もあれば短所もあります。
そして、ある人の1つの考え方を、
Aさんは「悪い」と言い、
Bさんは「良い」と言います。見方にも二面性があるのです。

どちらが正しくてどちらが悪いのか。
これは永遠にジャッジできないものなのです。
それを無理やりジャッジメントしているのが、
今の選挙戦の非難合戦なのです。

そのさまをニュースで見るたびに気分を害しているのは、
僕だけではありますまい。

いっそのこと、逆転の発想で、『褒め褒め合戦』をしてみてはいかがでしょう。
「うちの党はこれだけ頑張っている。しかし彼の党のここが素晴らしい。
我々もぜひ見習いたいと思っている！」
こんなしゃれた演説を選挙カーからされたら、注目に値します。
他党の悪いところは置いておき、良いところだけを前面に出す。
僕は、そんな間口が広くて理解力のある人の方が信頼できます。
いの一番にその人に一票を投じますよ。

みんながみんな、非難合戦をしているからこそ、
『褒め褒め』している人がいれば、絶対光りますよ。断言します。

そんな極端な発想が出てくるくらい、
今の選挙戦は不快に感じています。