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長い間、「空想から科学へ」と思っていた。図書館の検索端末で入れたら、「ありません」と言う答えで、社会主義に切り替えたら見事に引っかかった。この本は、当時の学のない労働者にも分かるように平易に書かれたとあるが、どうしてどうして、読むのに時間がかかった。「共産党宣言」よりも難しいと思った。
「弁証法」「唯物論」などと、懐かしいが今さら勉強し直すのにやや躊躇する言葉が並び、なかなか読み進めないが、資本主義の本質的矛盾はなんとか理解したと思う。「常に必要な時だけ使える労働力を作っておく」の段は、まさにプレカリアートだ。日本でも「水呑みは生かさず殺さず」と言う言葉がある。これが資本の本音。しかし、資本も食い合いのためにどんどんプロレタリアは増えていく。
曲がりなりにも公選制の今、やり方次第で政権は変えられる。累進課税、あるところから持ってくると言う実に当たり前のことが出来ないのは、やはり財界のご用政権だからだ。ないところからむしり取ると言うやり方は許せない。この期に及んで、まだ「法人税引き下げ」を主張している大学教授もいるが・・・
この本では、「恐慌」のことが出てくるが、幸か不幸かまだそんな目にあったことがない。しかし、環境問題をとって見ると、地球と言うものが恐慌状態になっているのではないかと考える。作れる以上の食糧消費、二酸化炭素の増加による温暖化と異常気象、これらは人間を減らそうと動く地球の抵抗のように見えてくる。そんな中、経団連はなお儲けようとする。生産過剰、過当競争に勝っても、地球が音を上げたら 何もなくなる。
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