SALT OF THE EARTH

SALT OF THE EARTH

2007/08/04
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カテゴリ: 読・聴・観
8月はヤダよ~こういう番組が多くて・・・まさかまた「火垂るの墓」とかやるのだろうか・・・

と言いつつ「象のはな子」を観てしまった。
ちょうど猛獣処分が行われるくだりから観たのだが、まだドラマの前半「え?2時間くらいのドラマで早くないか?」と思っていた。
それは後半を観ていってわかったが、戦時中から現在に至るまでの長い話なのだ。

辛かった、いきなり涙がポタポタ落ちてしまった。
「そういうこと」があったことを知っていたくらいだったので、
動物によっては毒入りの餌を食べなかったり、苦しむばかりで死に至らず飼育係が直接手を下して処分したなんてことまで知らなかった。
象はとても知能が高く記憶力もよいとは別の動物番組で見たことがある。
結局、餓死させるという酷い方法で処分された。
そこまでは「人間の都合で殺された動物が可哀相、戦争なんてしちゃいけないんだっ!」という話である。

涙していた私が冷めてしまったのは、終戦後また動物園に象を連れてこようという話になった辺りからだ。
前に書いたことあるが、私は 究極的な言い方をすれば 動物園は要らない派なのだ。
本来の生息地から連れてこられて人間の楽しみの為に檻に入れられる。
どんなに飼育係の方々が愛情を注いで、実際そこに何らかの信頼関係が生まれることが素晴らしいにしても、だ。
犬は人と共に生きるものかもしれないが、象やキリンやライオンは違うだろう。
タイなどでは象も知能の高さゆえか人と共に生きているのかもしれないが、もともとそうして暮らしの中にいる環境はまた別だと思う。
動物園に象がいなくてどうするとか子供達の喜ぶ姿が見たいとか妙な使命感を叫んでいる場面があったがしらけてしまった。
実際私も子供を連れて動物園に行く。人間以外にこういう生き物がいることを知る、だから人間の都合で動物の命を奪ったりしちゃいけないんだと学ぶことはできる。
実際に間近で見ることは興味深い。だけど、私は動物園(あるいはペットショップ)に行く度に見ている自分にも矛盾を感じてしまう。
歓迎されて日本に来た二代目はな子の起こした悲劇が象徴的だ。

一方で人間がこれだけ幅をきかせている現在、人間がまったく動物に関わらずに生きることは現実的でないかもしれない。
ドラマ中では園長役の堺正章が「猛獣達が空襲で街に出てしまって人を襲わないといえるか」と殺処分に躊躇する飼育係達に自らも涙をのみ諭す場面があったが、
そういう心配なら戦時中でなくてもあるのではないのか。

ドラマの話をちょっと。
結局「反町」の出番はあれで終わりか~?
二代目はな子の事故の報は耳に入るのではないかと思うのだが、そこでまた出てくるかと思ったけど出なかったね。
北村一輝って俳優は恥ずかしながら知らなかったのだが、すごい若い人でもないんだ。
窪塚弟は生意気そうなのがさすが(違)















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Last updated  2007/08/05 07:33:02 AM
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かわいそうなぞう  
幼稚園の頃に読んで、もう寝るまで泣いていた記憶あり
小学校の図書室で偶然この本を見つけたときも、何かが凍りついたようになってしまった

今の子はこういう本は読まないのかな? (2007/08/05 09:13:05 PM)

Re:「象のはな子」・・・すべて人間の都合(08/04)  
netcupie  さん
はじめまして

「かわいそうな象」は読んで知っていたんですが
あんなにつらい思いをしていたとは知りませんでした。

良い演技をみて感動しました。
(2007/08/06 06:39:24 AM)

Re:かわいそうなぞう(08/04)  
slash555  さん
仔うし。INNUENDO.0さん
>幼稚園の頃に読んで、もう寝るまで泣いていた記憶あり

やだ~~そんな悲しい本を薦めたくないっていう大人側の気持もあるよなぁ

>小学校の図書室で偶然この本を見つけたときも、何かが凍りついたようになってしまった

>今の子はこういう本は読まないのかな?

私の小学校時代(昭和40年代後半~)はまだ「戦争」が近かったんですよね、しみじみ思うけど。
何かにつけて教師もそういう話をしたし親や祖父母からも聞いた。今はもう本当に遠くなってしまったんだと思います。私も小学校の頃ひめゆり部隊の本を読んで大変ショックでした (2007/08/06 06:50:28 AM)

Re[1]:「象のはな子」・・・すべて人間の都合(08/04)  
slash555  さん
netcupieさん
>はじめまして

コメント、トラバありがとうございます。

>「かわいそうな象」は読んで知っていたんですが
>あんなにつらい思いをしていたとは知りませんでした。

本当に・・・私はこの本はちゃんと読んだ記憶がありませんが猛獣処分の話というのは聞いていました。
人にも動物にも酷い話ですね・・・

>良い演技をみて感動しました。

反町クンから始まって4人の飼育係が関わってくる世代を超えたドラマでしたね。想いが受け継がれていくのがよかったです、あの「少年」の晩年の姿も時代を感じました。 (2007/08/06 06:54:53 AM)

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slash555@ Re[1]:介助犬の立場(09/09) 優遊悠さん 最近はツイッターに移行し、…
優遊悠@ Re:介助犬の立場(09/09) このような記事を書いて下さり、ありがと…
マイコ3703 @ Blogを拝見させて頂きました(*^^*) ふむふむ!と私にもあるある!と感じてし…
いぶら @ Re:危うい年代(02/26) 姐さんご無沙汰。っていっても他で話して…
slash555@ Re[1]:重い日だった(02/01) 七詩さん 後日知りましたが、後藤さんは…

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