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私
:この本で紹介されている言葉で コミュニケーションデザイン
というのがある。
専門知識を持つ者と持たない者
、 利害関係や立場の異なるひとびと
、 その間をつなぐコミュニケーション回路を構想、設計
することだという。
この コミュニケーションが社会的に崩れてくると、学校に対して身勝手で理不尽なクレームをつけてくる モンスターペアレンツ
という保護者が登場
する。
A氏 :それは君のブログで「 バカ親、バカ教師にもほどがある・子ども化する大人たち 」 1 . 2 . 3 . 4 でふれているね。
私 : 親がいろいろな価値観の人と対話しないで育っているとそうなるという 。
A氏
:例の和田中学の民間出身だった前校長の 藤原和博
氏
も、 子どものときにいろいろな大人と接触することが重要
だと言っていたね。
そして、私立校と違って 公立校はいろいろな生徒とコミュニケーションを持てることが長所
だね。
私
:それから エンパシー
(empathy)だね。
シンンパシー
(sympathy)と違う。
エンパシー
は、 自他の区別を前提としたうえで、意思的、能動的に他者の視点に立ち、他者の立場に置かれた自分を想像することに基づいた相手理解のことだという
。
A氏 :なんだか、難しいが、「 高い立場 」からの憐れみでなく、 きちんとした相手への理解力 だね。
私
:それから キー・コンピテンシー
(key competency)という言葉がある。
OECD
で生まれた新しい能力概念だという。
言語を運用する能力
、 他人といい関係をつくる能力
、 争いを解決する能力
、 人生計画を設計し実行する能力
などが組み合わされた、 個人の人生にわたる根源的な学習能力
をいう。
生涯を通して成長し変化
するものだという。
この本の最後の方で、 日本の移民に対する対話というか、対応の遅れを大きく問題 にしているね。
A氏 :移民が増えてくると、まさに、 異なった価値観や文化と直接、ぶつかるわけだから、きちんとした「対話」が不可欠 になるね。
私
: フィンランドの教育視察
に 日本人
が行くと、皆、今のやり方をいろいろ聞くそうだが、 ヨーロッパの国の人は、フィンランドが将来、多くの移民を抱えるようになったとき、どのような教育システムで対応するのか
聞くことが多いという。
フィンランドは他の欧州諸国と比較すると移民がまだ、少ない
からだね。
A氏
:日本も少子化で 移民
が増えるだろうね。
私
:しかし、 最近起きた大相撲の大麻事件
などは、すでに 後手になった移民問題を反映
していると言えるね。
この本ではふれていないがね。
なんせ、 今度の相撲の本場所で、三役10人中、外国人が6人
だという。
大相撲はすでに日本の移民問題を象徴的に示しているね
。
日本の伝統と違った価値観で育った外国人力士との摩擦だね。
効果的な「対話」が必要
だね。
A氏
:こないだ知人の人から直接聞いた話だが、 東南アジアから来たベテラン介護士
に「 患者さんの 不安
をなくするのは大変でしょうね
」と聞いたら、
「 私、 不安
という言葉は分かりません
」と返事されたという。
先日、 インドネシアから多くの看護師候補
が来たね。
私:これから、日本は 真の対話 が必要だね。
この本は最初、読み出したとき、 ありきたりの日本人論 かと思って読み始めたが、 実践経験が豊かなだけに具体例が多く、教育論としては面白い本だね。