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私
:この本で 明るいルポ
は、 富山県の「14歳の挑戦」という県の事業
だね。
この本のテーマとずれているがね。
俺は 知的興味
がわいたね。
富山県は新卒フリーターが全国で一番低い県
だという。
著者は、その原因をさぐって「 14歳の挑戦
」という事業を知る。
A氏 :14歳というと 中学2年生 だね。
私
: 1999年度
から 国立公立中学校を対象
に 中学2年生に職場体験を義務付け
ているのが「 14歳の挑戦
」事業だね。
これは、もとは、 いじめ
、 不登校
、 少年犯罪の解決
のためにスタートしたという。
しかし、職場で働く大人の姿を見たり、実際に仕事を体験したりしてみると、 人間関係の重要さや、苦しさに負けない勤勉の重要性を実感
するようになる。
助け合い、「おかげさま」で自分たちは生きているということを学び取る
という。
A
:仕事というものは、大変だが、やると生きがいを感ずるものだと知るのかね。
そういう子は、生活の厳しさとともに、 助け合いの重要性
を身につけているので、成長してから、簡単に「 生きるのが嫌になった
」などと言って 自殺や無差別殺人
なんかしないだろうね。
無差別殺人
というのは一 種の自殺行為
だからね。
私
:著者は、富山市の中心にある芝 園中学校
を密着取材する。
この中学は ノーベル化学賞をもらった 田中耕一
氏
が出た中学校だという。
中学生をいろいろな希望した職場に分散するので、 企業側の協力
も必要だね。
ある 小さなラーメン屋
さんが応募したが、1名しか受入れられないので断ろうかとしたら、ある中学生が「 せっかく、協力してくれるのにがっかりして失礼だ。
私が行く」
と言って、応募したそうだ。
A氏 :「 一人ぼっちの挑戦 」だね。
私
:彼は、がんばり、 最終日には自分で作ったラーメンを食べた
という。
この話を聞いた 地元の非協力だった企業
も、あわてて参加するようになったという。
中学で進路を決めるときに、親は「 お前の好きなようにしろ
」というのがよくないという。
しかし、この「 14歳の挑戦
」で 親子の対話
ができるようになったという。
A氏
: 小中の学力テストでトップの秋田県
も、 子どもと地域社会の大人との接触を重視
しているね。
「 子どもの教育の効果は、かかわる大人の質、量、多様性で決まる
」というのが、 民間から東京の和田中学校長になった 藤原和博
氏の持論
だね。
これが、 ニートとフリーター防止
に関係あるとはね。
孤立した派遣社員
が起した「 秋葉原通り魔事件
」は予防できたかもね。
私
: 秋田県は自殺件数が、一時、日本一
だったが、 コミュニティ強化を見直して、効果をあげ、汚名を返上しているという。
後、この本で知ったのだが、 政府のニートやフリーター
支援のカネの行く先
だね。
この支援のため 04年度は495億円
が投じられた。
どうもその カネの使い方が不明朗で、効果もあやしい
という。
政府のカネにすぐにたかる企業
など、もう 倫理が崩壊
しているね。
A氏 : アフリカの貧困者 に国際支援しても、 カネはその貧困者に届かず、途中で吸い取られる のと似ているね。
私 :日本の企業は、「 失われた10年 」で、徹底的に「 儲けはするが、従業員を切り捨ててきた 」わけだが、この倫理が変らない限り、政府のカネはまた、どこかに消えるかもね。
やはり、基本は「 働きがいのある会社 」を増やすことが、豊かな日本になる基礎だろうね。 政権を狙う 民主党 も政策として出さないかね。
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