めずらしいフィンランド映画のバイオレンス・アクション・エンタテインメント。ツルハシ1本でナチスの戦車隊に立ち向かう不死身の男の壮絶な戦いの行方を、過激なバイオレンス描写満載で描き出す。監督・脚本はヤルマリ・ヘランダー。
1944 ( ヨルマ・トンミラ ) は、愛犬ウッコを連れ、掘り当てた金塊を運ぶ途中、ブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に遭遇、金塊も命も狙われる。
アアタミが手にしているのは金塊堀りに使うツルハシ1本と“折れない心 SISU” だけだ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊相手に、機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、挙句の果てに戦闘機にツルハシ1本で食らいついても、絶対に死なない!それどころか、機関銃を撃ちまくる敵には埋めてあった地雷をぶん投げ、一撃で爆殺。戦場にたまたま落ちていた武器と知恵で次々とナチス軍を討ち破る。
地上戦から水中戦、さらには空中戦まで、不屈の魂を胸に相手を容赦なく始末していくアアタミの姿は、観る者の身体中の血液が沸騰するほどの興奮を巻き起こす。
ハリウッド映画級の大アクションが展開する。犬が愛嬌であり、男ばかりじゃ面白くないので、ナチスの捕虜になっていた女たちも、ナチと戦う。シンプルで実によく出来たアクション映画である。
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