言わせてもらいますが

言わせてもらいますが

2006.05.07
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カテゴリ: 旅の恥は書き捨て
ここまで多少のトラブルはあったものの順調に旅行を楽しんでいたのだけれど、最後にして
最大のトラブルが発生した。

手荷物検査はあのテロ事件より厳しくなっていて、全員がデフォルトで靴をぬがされてしまう。
2列あるなかワシが選択した左側は進みが遅くなんとなくいやな雰囲気。そうするとワシが
無事にゲートを通過しているのに、ワシの荷物がやってこない。見ると、係員がワシの荷物の
画像をみつめて何やらそばの職員と打合せをしている。

まもなく、責任者を呼びに行くことになって、両方のラインが停止してしまった。フライトの
集合時間は10時45分なのに、この時点ですでに10時40分。やばい、やばすぎる。

そして尋問が(といっても語り口はソフトだけど)はじまる。

「おまえ何もってんねん。」(もちろん元は英語やけど訳しとくわ)

「そんな大したものもってまへん。ワシ腎臓が悪くて透析してるから、その透析の道具が
入ってるねん。」

「透析って、オマエ自分でするっちゅうんか。あれ、血液つなぐんちゃうんか。」

「ちゃうねん透析には2種類あって、自分のお腹で水入れてするやつがあるねん。
それで、水入れてあっためるのに加温器がいるねん。あっためとかんかったらお腹
いたくなるんや。」

「ふ~ん。」

「ワシ、診断書も持ってるし、その説明の紙がポシェットに入ってるから、それとってや。」

「そらあかん。で、オマエはどこの病院で、どの先生にかかってんのや。」

「○○医大の○○先生や。な、はよかばんとってや。書類あるさかいに。」

「あかん、あかん。まぁオマエの言うことは分かったけれど、こうやって責任者まで呼んで
ラインをとめたもんやからしかるべき手続きをせんと、こっちもハイソウデスカって訳には
あかんのや。」

「今日かて、JALに頼んで透析もこの空港でしたんや。そうやJALに聞いてくれ」

JALの人が来てなにやら話しをする。
どうやらワシの言っている腹膜透析が嘘じゃないようだと思ったみたい。
それにしても腹膜ってのが英語がでてこなかったし、当然のようにCAPDの略す前も出て
けぇへんかった。書類があったらその辺の単語が分かったのに。。

そうしてワシのかばんは中身をすべてチェックされたのだが、それも単にあけるだけやなく、
一つ一つ専門の溶剤をひたした紙をつかって調べていく。

「ほら、ポシェットや。これは返したるわ。」

ゴソゴソ「これやココに書いてあるやろ。CAPDで器具を持って入るって。」

「最初からこの紙ださんかい。」

去年はこんなことにはならんかったのに、きっとモニター見てる奴が悪いんや。
このあと、かばんが返ってきてからも調書をとるのに住所や電話番号や好きなタイプ(嘘)、
最後まで大事にしたい思い出(大嘘)まで聞き取られる。

やっと解放されたときには時計は11時半。ところがこのあとのゲートがまた遠くて、
10分以上もかかる。待たせたみなさん、すんまへん。でも、ワシほんまに帰られへん
かと思うたんや。。。
。。





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最終更新日  2006.05.12 15:30:39
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