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2017年06月11日
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『蔵原惟人評論集』を入手しました

当方は、昨今の政治状況から、国民の共同基準を探っていたんですが、
それは戦後の文芸評価の基準を探すことでもあったんですが。

そうした中で、蔵原惟人著『現代民主主義と日本の文化』(1970年刊)を開きました。
この本が出て40年余が過ぎましたが、今回、あらためて読んでみて、
収録された12篇の文化論ですが、その評価基準に現代性を感じました。
蔵原惟人氏の諸論文は、現代の日本にとっても貴重な遺産だったんですね。

さらにその中で、懐かしい講演に出会いました。
日本共産党創立47周年講演会(1969年7月15日)の記念講演です。
これは、私が1969年4月に大学入学して、最初に聞いた講演だったと思います。

もう一度学びかえす必要を感じたんですが。
その時点で私が『蔵原惟人評論集』(全10巻)で持っていたのは、3巻分だったんです。
そこで調べてみたら、古書店で抜けている巻が手に入ることが分かりました。

それで、今回、全10巻のすべてをそろえるようになりました。

これで、スタート台にたてました。
もちろん、戦前戦後の文学の分野について、本をそろえることが問題ではなくて、
日本文学の中身を、歴史を知ることが問題なわけですが。

蔵原惟人(1902(明治35)年-1991(平成3)年)の『評論集』全10巻ですが、
第一巻の「現代日本文学と無産階級」は、1927年3月「文芸戦線」からはじまり、
第十巻には、1978年にだされた宗教論が含まれています。
外に『歴史のなかの弁証法』を含めると、1983年12月までが含まれています。

人間の生涯をかけた著作集を知るということは、大部なものです。
ただ思い付きや願望だけでは、読み通すことはできません。
この大部な成果へ挑戦することを目標としているわけですが、
はたして、どういうことになるでしょうか。

問題は、今日の生活している中で、それがどのような位置にあるのか、
実際に、どうやってこの可能性を実際のものにするか、問われているわけですが。
その大部な著作集ですから、これに目を通すことは容易なことではありません。
だけど、これらの中には、近代の日本文学についての貴重な文芸評価が、
とくに戦前、戦後の文芸評論の、歴史的な積極的な成果が含まれているんですね。
それは、歴史を知ることで、それを今日に引きよせることでもあり、
今日の課題をはっきりさせることでもあるかと思います。



『文学への思索』(新日本新書 1972年8月刊)です。

写真: DSCN5068

これも、刊行されたころ入手してあったんですが、
そのまま放置されて、ほこりをかぶってきたものだったんですが。

その第1部ですが、
1つ「『古典文学』をどう学ぶか」(1968年「学生新聞」掲載)
2つ「文学と世界観」(1949年1月『勤労者文学』掲載)
この2論文がおさめられています。

とくに、はじめの「『古典文学』どう学ぶか」ですが、
これが新聞に掲載されたのは、私などが大学入学で上京する1年前のものです。
もちろん、当時はそんな作品などはちっとも知らなかったんですが、
あらためて今回読んでみると、別々の状況にあるわけですが、
ある程度ですが、私などが感じていた時代感とも重なるものがあるんですね。
理解度は違ってはいても、交差しているものがあるんです。


そうしたことで、
学習の柱の一つとして、この大部な『蔵原惟人評論集』に挑戦しようと思っています。
文芸評価の基準や、近代文学の評価、プロレタリア文学の業績、などなど、いろいろ学べると思います。
それは容易ではないんですが、この2つの論文と『現代民主主義と日本の文学』が、全体を読み解いていく上で、一つの案内役を果たしてくれると思っています。






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Last updated  2017年06月11日 22時38分25秒
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