つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2006.08.30
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東海林と書いてトウカイリンと読むのだとばかり思っていた。
ショージ、と読むのである。
てんてんをつければジョージ。
ジョージ・サダオ。

なにやらガイジンさんとのハーフのようである。
そこまでいかなくとも、山本ジョージさんを連想させるような男前のひびきがあるではないか。
本人がどれだけ男前であるかの検証については、ここでは言及を避けたい。
本の中にまだ独身だった林真理子さんとの対談があって、そこにすでに結婚していた東海林さんの写真が載っているので、各自研究に邁進されたし、と思う。

中身のほうはタイトルからも察せられるように、食べ物の話が主である。
もっとも、不具としてはタイトルからはずれた横道の話題のほうに興味がある。
たとえば、「葬祭新聞について」。
お葬式関係の新聞についてのお話である。
話の内容もさることながら、葬祭新聞に掲載されている広告についての考察がまた、面白い。

「家族計画について」という男の避妊具にまつわる話もある。
「オリンピックについて」では、横丁の頑固親父の話を「へいへいさようごもっとも」と丁重に聞く役割である。それがまんざら演技でもないところがまた、面白い。

しかし何といっても秀逸は「プロ野球について」であった。
東海林さんの未来を予見する目は、すばらしい。
「江川監督ひきいる球団など、想像するだけでも身ぶるいしたくなるけど、そういう時代は必ずくるのですよ。さあ、どうする。
燃えない監督に燃えない選手の燃えない野球の時代、それは必ずくるのです。
そのとき、プロ野球の火は消えます。
燃えない野球など、だれも見にこない」

王さんがまだ巨人軍の監督だった時代の話である。

こんな一節もある。

事実、軍隊帰りの人が多かった。
三原も水原も、川上も西本も…(以下略)」


うーむ、なるほど。
それで今でも高校野球どころか少年野球チームの選手たちは、そろいもそろってマルコメ頭をしているのだな、と地元の新聞のスポーツ欄を眺めながら、一人不気味にうなずく不具なのであった。





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Last updated  2006.08.30 10:41:03
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