つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2018.06.09
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カテゴリ: 現代日本文学
​分類に迷った。
「歴史小説」というカテゴリーを作れば何ということはないのだが、これ以上は作れない。
ドラゴンボールが出てくるから「幻想小説」と強弁できないこともないが苦しい。
ましてや「歴史」にも入れ難い。
「大衆小説」にしようかどうか悩んで、ここに入れることにした。

再読、三読に耐えうる作品だからである。
西太后の描き方には異論もあろうが、発端は乾隆帝の苦悩と決意なのだから、小説の中で彼女を責めても仕方がない。

百聞は一見に如かずなので、詳しいあらすじを書くことは避けるが、 この小説で感動的なシーンは雄弁とともにある、而して最も感動的なシーンは無言のうちにある 、とだけ言っておこう。なんだか謎かけのようだが、読めばおのずからわかることだ。未来の不具は記憶が薄れて、これを読んでも何のことか思い出せないかもしれないが、やはり、読めばわかるだろう。それでいい。

蛇足ながら、この小説は1996年、香港の中国返還の前年に上梓された。それを鑑みると、李鴻章の描き方はまことに時宜を得たものだった、と言えるだろう。


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Last updated  2018.09.02 00:38:05
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