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2016.03.02
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カテゴリ: 小説
病気の妻を旅行に連れまわしながらホモショタの快楽にふけって妻を死なせた背徳者の話。1902年にジッドが33歳のときに書いた最初の小説らしい小説だそうな。

●あらすじ
学者のミシェルは妻のマルスリイヌと北アフリカに新婚旅行したら結核になって血を吐き、妻に看護されながら健康な美しい肉体の少年たちを見て目の保養をしていたら元気になり、妻とエッチしたら妊娠して、ラ・モリニエルの小作地で番人のボカアジュの息子のシャルルと馬に乗ったりして楽しくすごした後にパリに戻ると、破廉恥な事件をおこした知人のメナルクに再会して、独身を満喫していてこれから旅行に出発するメナルクに家庭の静かな幸福をそっとしておけと言われて、ミシェルは家庭に幸福を見出そうとするものの、マルスリイヌは脈管閉塞になって流産して、癒すには転地がいいと医者に言われてミシェルは小作地に行くものの、妻の看護もうっちゃって密猟にはまり、密猟がばれてシャルルに正論で叱られてしまったので小作地を売ることにして、アルプス高地に行ったら妻の具合が悪くなって、看病したら快方に向かったので暖かいイタリアに行くことにして、ナポリや妻が寝た後で抜け出して遊びまわったり、少年にキスしたりして調子付いて、またチュニスに行ったら二年前に会った美しい少年たちが醜く成長していたのでがっかりしつつも、一番美しかったモクティルを連れてトウグウルに行って、旅疲れで眠った妻をホテルに置いてカフェでモクティルの情婦と会っていちゃいちゃしてからホテルに戻ると、妻は血を吐いていて、ミシェルが妻に買ってやった数珠を受け取るのを拒否して死ぬ。

●感想
ミシェルの一人称で、友人に対して新婚から妻が死ぬまでの事情を説明するという体裁。ヨーロッパ各地の地名がでてくるものの、コアルだのアンガディヌだのサン・モリッツだのと言われても日本人読者としては聞きなれない地名だし、地図も付いてないのでどこなのかよくわからないあたりは面白さを損ねている。訳者や編集者のほうで気を利かせて地図を用意するか、地名に対して脚注をつけるくらいはしてほしいのだけれど、読者目線で小説を見てないから読者にとってわかりにくい点に気づかないまま放置しているのだろう。ただでさえ翻訳小説はわかりにくいのに、訳者や編集者が読者に対して不親切なのはよくない。それから破廉恥な事件で訴えられているというメナルクの事件の内容について触れられていないあたりは不徹底で、メナルクがホモ事件を起こしたのか否か、ミシェルと同類のホモショタか否かははっきり書いてほしいところ。
物語としてはつまらないものの、病気の妻よりも異国の少年に夢中になるホモショタの性癖を書いて倫理的な問題提起をしているという点では見所がないわけでもない。妻と一回やったら興味をなくすとか、少年が成長すると興味をなくすとか、さすが本場のホモショタである。西洋では聖職者にやたらとホモが多いけれど、禁欲すると女性との付き合いが少なくなってホモになるという生理的メカニズムでもあるのか、キリスト教とホモショタの因果関係が気になる。

★★★☆☆

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最終更新日  2016.03.03 00:35:33
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