システムエンジニアの晴耕雨読

システムエンジニアの晴耕雨読

2008.09.28
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カテゴリ: 書評・読書メモ

携書028 ビジネスマンのための「読書力」養成講座

小宮一慶「ビジネスマンのための「読書力」養成講座」




 ・速読
 ・通読レベル1
 ・通読レベル2
 ・熟読
 ・重読

 の5段階に分けて捉えます。

 この5つの差は、読むスピードではなく、

 情報取得の目的による差である、といいます。


 速読は、MBA時代に1週間で1000ページ以上の英文を処理したり、
 現在においても、社外取締役として、会議出席時に配られる100ページ余の資料を
 理解するために用いるもの。
 資料の位置づけ、目次、図表等を通して必要な数字やキーワードを押さえる・・
 といった読み方。

 通読レベル1は、基礎的知識を得るため、楽しみながら1冊の本を読みきる。 

 通読レベル2は、通読レベル1に加え、本の中で語られている論理展開をきちんと
 押さえて読む読書。
 集中力を要するも、通勤電車での読書で良い。


 熟読は、全部読むのではなく、ターゲットとしたところを、
 参照文献やネットの情報と対比しながら読む込む方法。
 これをきちんとやれば、30時間で1つの分野が習得できる・・はずといいます。

 重読は、自分が人間として成長するため、
 同じ本を、折に触れ何回も何十回も読み返す読書。
 ・・森信三さんの「修身教授録」もお薦めされていました!

森信三「修身教授録―現代に甦る人間学の要諦」・・人生は50メートルの短距離競走


 印象に残ったのは、この言葉・・

 「いちばん手っとり早いのは、

  いきなり熟読で論理的思考力を身につけてしまうことです。」 

  速読云々といったマジックに頼らず、

  わかっていれば速くできるのは、仕事にかぎらずなにごとも同じ・・



 本書、通読レベル2以降の、小宮さんの具体的な本の読み込み方の紹介が
 素晴らしいです。

 紹介されている60冊の大半が、新書なので、
 半分は読んでみようと思いました。



<目次>

はじめに

読書は、最高の勉強法!
実は、まったくの読書音痴だった!
法律学の教科書で、「熟読勉強法」を体得!
よいテキストを選び、「熟読法」をマスターすれば、独学も可能!
「読書力」を鍛えれば、頭はどんどん良くなる!
書くことも、「読書力」を鍛える
読む本を選ぶことが重要
読書法は、「速さ」ではなくて、「目的」で使い分ける!
小宮流四つの読書法

1 速読

速読では、頭は良くならない
速読は知識を短時間で得るための読書
毎週千ページ以上のリーディングアサインメントで見つけた速読法
速読とは、要点の拾い読み!
ケーススタディの速読は、数字や固有名詞に注目!
キーワードに印をつけながら読む
こんなときにも、速読が必要!
新聞で速読の練習をする
「速読力」を鍛える方法
新聞・雑誌の小宮流ファイリング術
速読するには、ベースとなる知識が必要
速読したい人のためのまとめ

2 通読レベル1
最初から最後まで読むのが通読
仮説を持って読む
経験を増やす
時間をかけずに、いい本をどんどん読む
経営全般については一流の経営者の一般向けの本を
マーケティングについては、実践的な本を楽しみながら読む
会計は、まず入門書を読んで、勘をつかむ
ヒューマンリソース・マネジメントについては、ストーリー仕立てのもので楽しむ
経済も入門書で基礎を学ぶ
投資本も本物を読む
ビジネス書としても読める小説を楽しむ
中身のロジックの重さで、読み方を使い分ける

3 通読レベル2
論理的思考力を高め、頭を良くする通読レベル2の読書法
一流の学者の本で、経済の本質をつかむ
仮説をもって、ピーター・ドラッカーを読み、経営の本質を学ぶ
成功したければ成功者に学べ
戦争の戦略論から、ビジネスの戦略の本質を学ぶ
社会科学に絶対性はない
世界の成功者から経営の仕事の本質を学ぶ
古典的名著で、経営理念の大切さを学ぶ
マーケティングの基本を古典的名著から学ぶ
会計は、細部にはまり込まずに、本質をとらえられる本を読む
ヒューマンリソース・マネジメントも本質に迫る本を
経営のために心理学を学ぶことは必須
使える英語を学ぶ
むずかしい本にも慣れる
原書のほうがかえって分かりやすい場合もある
通読レベル1も2も、移動時間に読む
通読レベル1と2はこうして使い分ける!
まとめ

4 熟読
これが、頭を良くする読書法!
きっちり理解するとはどういうことか?
リファランスを参照しながら読む!
必要なところだけ読む
観念的な本より論理的な本が向く
三十時間で成果が出る!
その分野の第一人者が書いた入門書と専門書を往復する
モティベーション継続の秘訣  いまの仕事に直接関係する分野から始める
短時間の間に一字一句読み込む特殊な熟読もある
熟読のまとめ

5 重読

人間としての成長を促す本は重読で
百回以上は読んだ『菜根譚』と安岡先生の『論語の活学』
いつも手元に置きたい一流経営者の教え
重読のまとめ

6 読書力を高める八つのポイント
1 いつどこで読むのか?
2 用意するもの
3 体調のよいときに読む
4 毎日読む
5 読書力を高める最速の方法とは?
6 読書で、実務と理論をつなげる
7 行き詰まったときがチャンス!
8 書く習慣を持つ
7 本書で紹介した小宮式読書法別推薦書籍一覧

あとがき






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最終更新日  2008.09.28 09:21:58
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