
春夏秋冬の季節の流れの中で庭の植物は新芽を吹き成長し、花を咲かせそして冬には枯れていきます。
時の流れとともに雨風に晒され日を浴び、霜が降り雪に覆われながら庭の様相は刻々と変化を続けていきます。
絵画、彫刻、建築など様々なものを人はデザインしますが、これほど季節に伴い変化するものはガーデニングを措いて他にはないのかもしれません。
春から夏にかけては植物が生き生きと育ち、見た目にも華やかな季節なのでガーデナーにとって心躍る季節だと思いますが、秋から冬にかけて徐々に下降していく時期にも何か見所を求めていきたいものです。
ポターズフィールドの記事
の中でも触れましたが、年間を通した高いパフォーマンスを維持は誰もが直面する困難な課題です。
それゆえ、ガーデニングの完成度が最も問われるの冬の期間であると言っても過言ではありません。
ガーデニングが難しい理由の一つは天候の影響にあります。
降雨量の多い年もあれば乾いた年もあり、酷暑に見舞われれば寒冬の年もあります。
しかし、天候の変化が庭にもたらしてくれるものがあることも確かです。
雨の日には植物の葉が瑞々しく映り、晴れた日の光のもとでは花の色が鮮やかに見えます。
冬であれば植物の枝や葉に雪が降り積もり、霜が降りた時は微妙な色彩の変化により神秘的な風景に見えたりします。
プランティング・デザインをする上でもこうした天候の変化の中でこそ見えてくる植物独特の美しさを最大限に生かしたいものです。
それを可能にするのが植物の 立ち枯れ姿
を考慮すること、すなわちウィンター・シルエットの研究と言えます。
宿根草は花後、冬に備えて葉緑素を回収していきます。
そうすると黄色みがかった茶色へ変色し、炭素を基にした骨格部分が地上部に残されます。
この骨格部分の構造を観察していると、宿根草の中にも骨格が美しく強固なものとそれが弱く型崩れしやすいものがあることが分かると思います。
この違いを見ていくことで、その植物がウィンター・シルエットに適した植物かどうかを選り分けていくことができます。
花後根元まで刈り戻すのは一般的なメンテナンス法ですが、今年は普段は刈り取っていた植物を一度残してみてはいかがでしょうか。
そうすることで、今まで見えていなかった植物の美しさを発見できるかもしれません。