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2005年12月13日
テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(548736)
カテゴリ： カテゴリ未分類
こういうことを書くと、また反発を招くかもしれない。
とは思うけれども、黙っとけないのは、基本的に私は平地に乱を起こしたくなる性分なのかもしれない。
と、前置きをしておいて言うけれど。
全国的に妙な事件が続いている。
小学生を狙った犯罪のことだけれど。
これが、最近に特有のことなのか、潜在的に多かったものがクローズアップされてきたものかは判断がつかないけれど、ニュースやワイドショーや新聞や雑誌の類を賑わしていることだけは確かだ。
で、私が怖いなあと思うのは、犯人についてではなく。
被害者の親御さんが、比較的簡単に（語弊がありそうだけれど、かつてに比べての話）
「犯人を 殺 してやりたい」
と発言するようになった、ということ。
無理からぬこと、だったろうか？
「 殺す 」なんて、滅多に使っていい言葉だったろうか？
被害者の遺族ならば許されるのだろうか？
被害者は気の毒だ。
そりゃあとっても気の毒だ。
まして自分に落ち度があったなど、思いたくもないだろう。
それはよく分かるけれど。
察してあまりあることだけれど。
けれどでも。
それほど「 殺す 」は日常的な言葉になったのだろうか？
だとしたら、
犯罪は多分、減らない。
「殺す」が日常的に使われているうちに、人の心の中に、「窮地に立った時には人を殺してもいい」という潜在的な刷り込みが出来上がってしまいそうな気がする。
困るのは、この場合の「窮地」とは、客観的な判断ではなく、きわめて主観的な「窮地」であることだ。
たとえば私は他のどんな虫を見ても平気であるにも関わらず、蜘蛛が大の苦手で、もし目の前にぶら下げられたとしたら、反射的にどんなことをするか分からない･･･というところがある。
その時に仮にナイフなど持っていたら、嫌いな人間を刺しにいくかもしれない。
ま、さすがにこれは大袈裟で極端な例なんだけれども、
大袈裟で極端だと思えるうちに何とかした方がいいとも思うのだ。
今でさえトリガーは、ほんの小さなことが多いけれど、潜在意識に「 殺す 」が植え付けられていればいるほど、トリガーはますます小さく些細で、他人には皆目分からないものになっていくのではなかろうか？
そして、いずれ加害者は、いかに被害者によって己は不利益を蒙ったのか、ということばかりを訴えて無実や情状酌量を望むようになっていくのではないか？
そこまで至った場合には、「命は大事だ」なんていう言葉がどのくらいの効力を持つだろう？
加害者の意識の中には、先に被害者によって「自分（の命）を粗末にされた」という考えが強くあるだろうから。
なかなか謝罪しないのも、そのせいだ。
犯罪者は同時に自分を被害者だと思っている。
何故「 殺す 」に直結しなければならないのか。
他にも報復の手段など、いくらもあるだろうに。
命を奪わなければならないほど、追い詰められることなんか、そうそうあるわけではないだろうに。
だから、被害者にだけでなく、加害者に心を寄せることが重要なのだ。
同情しろとか、情状酌量しろとか、許せとか言っているわけではない。
「自分はこんなことはしない」
と思っていては、犯罪は減らないだろうよ。
自分もやるかもしれないと、考えるべきだと思う。
でも、「卑劣」だの「残酷」だの、思考の停止を誘うような言葉が氾濫していて、人はそこから逃げてしまっている。
言われるよりは言う側に、われ先に走っていく。
そして高みから見物して、
「ひどい話だ」
「犯人は極刑だ」
と、軽々と言う。
「極刑」もまた、「 殺す 」のと同じくらい重い言葉のはずだけれど。
量刑を重くしても、まず意味がない。
ヤ る時には、その先に待ち受ける償いの日々など考える余裕はないだろう（ある犯人の方が怖い）
問題は、社会全体のモラル。
ヤ るまで行かせないための。
条件反射を起こさせないための。
「社会全体」と目にしたときに、「自分もその一員だ」と考える人も、少ないだろうけれど。
犯罪とは起こすものではなく、起こさせるもの。
それが事実であれ事実でなかれ、そういう意識を持たずに
天災のように外から降ってくるものだと思っている限り、
犯罪は次々と、連鎖して起こることだろう。
人を見たら犯罪者と思え
そんな殺伐とした世の中自体が、犯罪を助長する。
そして、世の中を構成するのは、自分自身。
思っているかい？
あの子は、もしかしたら自分のせいで死んだのかもしれないと。
******
もし、こんなことをこういう個人的な日記などではなく、もっと多くの不特定多数に思うことを伝えるには、どういう手段があるのだろう？
1冊の本にするほどの内容はないけれど、しかし、新聞などへの投書にするにはまとめきれない文章･･･（そりゃもっとちゃんとまとめますが）
･･･やっぱネットしかないか＾＾;
とか考えているうちに、すっかり億劫になってしまった。
身辺整理もろくにできない人が言うこっちゃないよ。
てゆーか、世の中がどうなっても知ったこっちゃねーや（オイオイ）
*****追加*****
心の中で、思うことはかまわない。
心の中では、また身内だけの間でならば叫んだってかまわない。でも、これは 人として、それは絶対に口にしてはならない類の言葉 なのだ。
被害者だから何を言っても許されると思ってもらっては、やっぱり困るんじゃないだろうか。いかな被害者の遺族でも、 「殺してやりたい」は暗黙のタブー だったと思う。
何故これまで暗黙のタブーだったかというと、
発してしまえば悪意の連鎖を呼ぶからではなかったろうか？
だからこそ、最初にコレを言った人の叫びが悲痛だと、マスコミは宣伝したんだし、マスコミの流したその言葉に我々はその人の悲しさを痛感することになった。
けれど、こう立て続けに連発されると、少し首を傾げてしまう。
というか申し訳ないが、慣れてしまって、マスコミは多分そろそろ、よりカゲキな言葉を吸い出そうとしているんではなかろうか。
そしてまた、悲痛な思いで発したのだろうその「 殺す 」という言葉を、 マスコミ はそう簡単に報道してもいい物だったんだろうか？
「 殺したい 」というのは、人間の心理の中の非常にダークな部分だ。
それを顕わに人前に晒して･･･むしろ期待して、「殺したいほどにくい」と言わせてはいないだろうか？ 誘導していはしないだろうか？
人として、それは絶対に口にしてはならない類の言葉 であるのに、それでも発しなければならないほど嘆きの底にある遺族の言葉を、お手軽な正義感として報道してはいないだろうか。
それは、意に反して犯罪を助長することにも気がつかない。
こうした 「（被害者から見た）正当な理由のある殺意」ならば「殺してもいいんだ」という解釈をするものが、おそらく必ず、出る んである。
･･･と、マスコミに責任を振ってはみたが、やっぱり一人一人、自分でもそれは戒めておくべきではないかなと思う。
（次に別の土地で何の関係もない子が死んでも、そんなのはどうでもいいってことなら別ですけど）
そんなわけで、「犯人を殺してやりたい」という発言をした被害者遺族のことには、あんまり同情できなくなっている自分がいたりするのである（私は絶対零度の血をもつ女）
とは思うけれども、黙っとけないのは、基本的に私は平地に乱を起こしたくなる性分なのかもしれない。
と、前置きをしておいて言うけれど。
全国的に妙な事件が続いている。
小学生を狙った犯罪のことだけれど。
これが、最近に特有のことなのか、潜在的に多かったものがクローズアップされてきたものかは判断がつかないけれど、ニュースやワイドショーや新聞や雑誌の類を賑わしていることだけは確かだ。
で、私が怖いなあと思うのは、犯人についてではなく。
被害者の親御さんが、比較的簡単に（語弊がありそうだけれど、かつてに比べての話）
「犯人を 殺 してやりたい」
と発言するようになった、ということ。
無理からぬこと、だったろうか？
「 殺す 」なんて、滅多に使っていい言葉だったろうか？
被害者の遺族ならば許されるのだろうか？
被害者は気の毒だ。
そりゃあとっても気の毒だ。
まして自分に落ち度があったなど、思いたくもないだろう。
それはよく分かるけれど。
察してあまりあることだけれど。
けれどでも。
それほど「 殺す 」は日常的な言葉になったのだろうか？
だとしたら、
犯罪は多分、減らない。
「殺す」が日常的に使われているうちに、人の心の中に、「窮地に立った時には人を殺してもいい」という潜在的な刷り込みが出来上がってしまいそうな気がする。
困るのは、この場合の「窮地」とは、客観的な判断ではなく、きわめて主観的な「窮地」であることだ。
たとえば私は他のどんな虫を見ても平気であるにも関わらず、蜘蛛が大の苦手で、もし目の前にぶら下げられたとしたら、反射的にどんなことをするか分からない･･･というところがある。
その時に仮にナイフなど持っていたら、嫌いな人間を刺しにいくかもしれない。
ま、さすがにこれは大袈裟で極端な例なんだけれども、
大袈裟で極端だと思えるうちに何とかした方がいいとも思うのだ。
今でさえトリガーは、ほんの小さなことが多いけれど、潜在意識に「 殺す 」が植え付けられていればいるほど、トリガーはますます小さく些細で、他人には皆目分からないものになっていくのではなかろうか？
そして、いずれ加害者は、いかに被害者によって己は不利益を蒙ったのか、ということばかりを訴えて無実や情状酌量を望むようになっていくのではないか？
そこまで至った場合には、「命は大事だ」なんていう言葉がどのくらいの効力を持つだろう？
加害者の意識の中には、先に被害者によって「自分（の命）を粗末にされた」という考えが強くあるだろうから。
なかなか謝罪しないのも、そのせいだ。
犯罪者は同時に自分を被害者だと思っている。
何故「 殺す 」に直結しなければならないのか。
他にも報復の手段など、いくらもあるだろうに。
命を奪わなければならないほど、追い詰められることなんか、そうそうあるわけではないだろうに。
だから、被害者にだけでなく、加害者に心を寄せることが重要なのだ。
同情しろとか、情状酌量しろとか、許せとか言っているわけではない。
「自分はこんなことはしない」
と思っていては、犯罪は減らないだろうよ。
自分もやるかもしれないと、考えるべきだと思う。
でも、「卑劣」だの「残酷」だの、思考の停止を誘うような言葉が氾濫していて、人はそこから逃げてしまっている。
言われるよりは言う側に、われ先に走っていく。
そして高みから見物して、
「ひどい話だ」
「犯人は極刑だ」
と、軽々と言う。
「極刑」もまた、「 殺す 」のと同じくらい重い言葉のはずだけれど。
量刑を重くしても、まず意味がない。
ヤ る時には、その先に待ち受ける償いの日々など考える余裕はないだろう（ある犯人の方が怖い）
問題は、社会全体のモラル。
ヤ るまで行かせないための。
条件反射を起こさせないための。
「社会全体」と目にしたときに、「自分もその一員だ」と考える人も、少ないだろうけれど。
犯罪とは起こすものではなく、起こさせるもの。
それが事実であれ事実でなかれ、そういう意識を持たずに
天災のように外から降ってくるものだと思っている限り、
犯罪は次々と、連鎖して起こることだろう。
人を見たら犯罪者と思え
そんな殺伐とした世の中自体が、犯罪を助長する。
そして、世の中を構成するのは、自分自身。
思っているかい？
あの子は、もしかしたら自分のせいで死んだのかもしれないと。
******
もし、こんなことをこういう個人的な日記などではなく、もっと多くの不特定多数に思うことを伝えるには、どういう手段があるのだろう？
1冊の本にするほどの内容はないけれど、しかし、新聞などへの投書にするにはまとめきれない文章･･･（そりゃもっとちゃんとまとめますが）
･･･やっぱネットしかないか＾＾;
とか考えているうちに、すっかり億劫になってしまった。
身辺整理もろくにできない人が言うこっちゃないよ。
てゆーか、世の中がどうなっても知ったこっちゃねーや（オイオイ）
*****追加*****
心の中で、思うことはかまわない。
心の中では、また身内だけの間でならば叫んだってかまわない。でも、これは 人として、それは絶対に口にしてはならない類の言葉 なのだ。
被害者だから何を言っても許されると思ってもらっては、やっぱり困るんじゃないだろうか。いかな被害者の遺族でも、 「殺してやりたい」は暗黙のタブー だったと思う。
何故これまで暗黙のタブーだったかというと、
発してしまえば悪意の連鎖を呼ぶからではなかったろうか？
だからこそ、最初にコレを言った人の叫びが悲痛だと、マスコミは宣伝したんだし、マスコミの流したその言葉に我々はその人の悲しさを痛感することになった。
けれど、こう立て続けに連発されると、少し首を傾げてしまう。
というか申し訳ないが、慣れてしまって、マスコミは多分そろそろ、よりカゲキな言葉を吸い出そうとしているんではなかろうか。
そしてまた、悲痛な思いで発したのだろうその「 殺す 」という言葉を、 マスコミ はそう簡単に報道してもいい物だったんだろうか？
「 殺したい 」というのは、人間の心理の中の非常にダークな部分だ。
それを顕わに人前に晒して･･･むしろ期待して、「殺したいほどにくい」と言わせてはいないだろうか？ 誘導していはしないだろうか？
人として、それは絶対に口にしてはならない類の言葉 であるのに、それでも発しなければならないほど嘆きの底にある遺族の言葉を、お手軽な正義感として報道してはいないだろうか。
それは、意に反して犯罪を助長することにも気がつかない。
こうした 「（被害者から見た）正当な理由のある殺意」ならば「殺してもいいんだ」という解釈をするものが、おそらく必ず、出る んである。
･･･と、マスコミに責任を振ってはみたが、やっぱり一人一人、自分でもそれは戒めておくべきではないかなと思う。
（次に別の土地で何の関係もない子が死んでも、そんなのはどうでもいいってことなら別ですけど）
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