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養老 僕はなんだか、日本の原題を象徴しているのが、凶弾に倒れた中村哲さんという人をどう評価するかってことだと思う。まったくないんですよ。沈黙になってしまっている。 まあ、 二ホンという社会 の 「病」 の話ですから、ここからは、いや、ここまでも、 思想抜きのアホ政治 、いつの頃からの流行か忘れましたが 「リアル・ポリティクス」 とかいう言葉が作り出した 「現実」 の 「病」 の指摘ですね。問題は
中村さんは戦後の日本の模範みたいな人でしょ。それなのに「医者が個人でアフガニスタンで勝手なことをしていた」というのが日本社会、政治の感覚じゃないですか。中村さんが、そんなことをボソッとこぼしてましたね。
中略
名越 そうか、叙勲も何もないんだ。異様ですね。
養老 そんなことより、戦後の日本はあの人をどう評価するんですか。
中略
別にほめなくてもいいけど、どう位置付けるかでしょうね。個人の自立って話だけど、中村さんなんかは典型的にそうですけど、今度はそれをどう評価するかっていう問題があって、 何の物差しも持っていない ですよ。ポカンっていう感じですよね。
思想抜きってどういうこと? ですが、そこは、この対談だけ読んでも、多分すぐにはわかりませんね。要するに普遍的に判断する基本がないってことですが、そこを考え始める本かもですね。
日本の喫煙所はね、絶対にたばこを吸わない人考えたんですよ。あんな閉鎖的なところで吸ってもちっともおいしくない。東京に出ているときにね、たばこのことを考えるとすぐに家に帰りたくなりますよ。家では好きな時に吸えますからね。そう言えば、「丸」が生きていた時、あいつの前で吸っていても大目に見てくれていましたね(笑)。(「コラム②タバコと価値観」P204 ) 世の中に、ちょっと、イラっとすることがあるけど、
まあ、木から落ちてくる虫や、道端の花の世界に取り合っている方がいいや! とか、
どうせ、おれは喫煙者だし・・・ というタイプの人向けの本ですね。でも、考え始める気があるなら、ヒントは山盛りです。さすがですね(笑)。
追記
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