次の村に向かう道のいくつかの風景は、いまも目に浮かびます。なだらかな下り坂なので、体力的に苦しかったことはないと思います。後4キロメートルくらいで到着するという見通しがありましたから、気持ち的にも不安はありませんでした。しかし、そこも満員だったらどうしようとは、少し思っていました。☆1
やがて、次の村にたどり着きました。村にたどり着いて、地元の人か他の巡礼者にアルベルゲを尋ねたような気がします。そんなに苦労なく見つけました。受付をして、夕食について聞いたところ、そばにレストランがあるから、そこに行くように言われました。
アルベルゲはそんなには混んでいなくて、ベッドはあいていましたから、好きな場所を選ぶことができました。しかしアルベルゲの構造が良くなく、蜂の巣のように区切られていて暗い感じでした。すぐにシャワーを浴び、その後昼を取っていなかったので、まだレストランが開く時間ではなかったのですが、レストランを探しに行きました。☆2
坂を下ったところに広い庭のあるレストランを見つけたので取りあえず入りました。すると、そこに二人の青年がいて、ワインを持ってきてくれました。まだ食事の時間ではないのですが、飲み物とスナックは頼めるようなのでした。レストランの予約を取ると、庭のテーブルで、二人の青年、南アフリカから来た女性、オランダの人とワインを飲み話をしました。とにかくよく歩いた一日でした。荷物を担いでの40キロメートルの峠越えは、僕にとっては奇跡です。鉄の十字架が支えてくれなければ、出来る技ではありません。
庭のテーブルで気持ちよくワインを飲みながら時間を過ごしていると、食事の連絡が入り、席を移しさらにワインを飲みながら、食事をしました。他のテーブルも巡礼の人で一杯になっていましたが、顔見知りの人も何人かいました。☆3
この中には、先の村で断られて、ここにたどり着いた人もいるのだと思います。世界中から集まった見ず知らずの人が、共通の思いのもと、それぞれの苦労を背負い、和気藹々と楽しく食事をするこの空間は、巡礼だからこそ得られる魅力的な場です。
食事が終わり、アルベルゲにもどると、二人の青年がワインを持ってきて、誘ってくれました。しかし、僕はもう疲労の限界を超えていましたので、お礼を言ってベッドに行きました。☆4
さて、次の日、一人で歩き始めました。昨日夕食を取ったレストランが朝食も提供してないかと思って、一応前を通ったのですがやはり開いていませんでした。
ポンフェラーダに向かいます。ポンフェラーダに泊まればよかったのですが、しかしこれまでの経験で町の前後の村のアルベルゲがとても良かったので、今回も、町を通り越して先の町を目指しました。それがとんでもない苦労を背負うことになってしまいました。次回です。ありがとうございました。☆5
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