しばらく坂を登っていくと、ちょっとおかしいと思い、通りすがりのご婦人にSANTAREMの案内所で書いてもらった紙を見せたところ、今来た道を指さして何か説明してくれました。一本道ですから見過ごしたのは明らかでした。唯一知っているポルトガル語オブリガードを何回も言って、道を戻るとバルの前に大きな消防署がありました。☆1
中に入って、紙を見せると、話は伝わっていたらしく、劇場に入るような大きな階段を上ったところの体育館で寝ろと言われました。シャワーを使ってもいいよと言われましたので、今までの習慣ですぐにシャワー室に行きました。10くらいシャワーがありましたが、蛇口がついているのが二つくらいしかありませんでした。 しかも水しか出ません。あまり使われた形跡のないシャワー室でした。大きな体育館で人の気配は全くありません。夕ご飯どうしたかは覚えていません。☆2
多分バルでボカディージョを食べたのだと思います。さて体育館もあまり使われている形跡がありません。湿った古めかしいマットがいくつか積み上がっていました。巡礼前にハウスペグの恐ろしい話を聞いていましたので、心配でしたが寝袋で床の上に寝るのは辛いので、やはりマットを敷いてその上に寝ました。夜になり、人の気配は全くありません。きっと火事なんか千年に一回くらしかないのだと思います。上の方にある窓から灰色の夜が分かります。遠くから犬の遠吠えが聞こえ、屋根の上では梟が鳴いていました。☆3
自分の家から遙か遠く、ここが何処かも分からず、人が誰もいない廃墟のような体育館の片隅で横たわっている自分が不思議でした。しかし後2日で聖母マリアが現れたファテイマに辿り着くとは思っていました。探検家の鋼のような心は、もちろん持っておらず、どちらかと言えば、すずめくらいのはかない心臓しかないのですから、眠ることも出来ず、トイレに行きたくなった時の恐怖感は大変なものでした。☆4
それでも勇気を奮い起こし、体育館の扉をあけ、人の気配が全くない廊下をあるき後ろにポルトガルのお化けの気配を感じながらトイレに入りました。きっとこの時火事のサイレンが鳴れば、誰よりも早く消防車に飛び乗ったと思います。
しかしやがて眠りにつき、朝がきました。7時前には消防署を出ました。受付の人にオブリガードと言って、巡礼のスタンプを押して貰い、もう一度オブリガードといって前のバルに行きました。そんな早い時間でもバルは開いていました。消防署の人がコーヒーを飲んでいました。消防署員のために、このバルは早朝からやっているのでしょう。ポルトガルの人はコーヒーと言えばエスプレッソです。消防署の人もカウンターで小さなカップのエスプレッソだけを飲んで店を出て行きます。これで朝食は終わりなのでしょうか? 寝起きの一杯と言うことかも知れません。ぼくは多分、オレンジジュースとチョコレートパンを食べたと思います。さてこの日はMINDに向かいます。
もう一度消防署泊になりますが、次の日いよいよファテイマ到着です。これで歩きの巡礼は最後にすることにしていました。そしてパリから帰りの飛行機がでるまで後一ヶ月になりました。やっと三分の二終了です。☆5
巡礼の道 第99回 Fátima(ファティマ… 2014年08月01日
巡礼の道 第96回 SANTAREMからPERNES… 2014年07月12日
巡礼の道 第95回 CARTXOからSANTAREM… 2014年07月07日
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