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鳴らないシンバル

鳴らないシンバル

Free Space

Pocky Man
2008.06.10
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テーマ: 吹奏楽(3437)
カテゴリ: 吹奏楽関連
それでは今回は、前回(5月27日(火))予告の通り、↓このCDのレビューというか、私が聴いた感想を書いてみたいと思います。





演奏は、広島ウインドオーケストラ(HWO)。毎度HWOの記事の時に同じ事を書いている様な気がして大変恐縮なのですが・・・
このCDでも、その独特のサウンドの柔らかさが目を、もとい、“耳を”惹きます。そのサウンドが最も遺憾なく発揮されているのが、真島俊夫さん作曲の「波の見える風景(課題曲版)」だと思います。曲の冒頭のチャイムの音に続く、早朝の海岸に立っている様な心地のサウンド。鳥肌が立ちます。

このCDは、“BCL(バンド・クラシックス・ライブラリー)シリーズ”としては3枚目の“邦人作品集”です。その全12曲のうち半分の6曲が、“吹奏楽コンクール”の課題曲として採用された作品の様です。その年代は、1975~85年なので、「実際に聴いた事がある」方は少ないかも知れませんね。
しかし、いずれも秀作だと思います。最近ではあまり演奏される機会が少ない、過去の邦人作品に光をあてたという点でも、このCDには一聴の価値がある、と、私自身は思っています。

課題曲以外の作品では、伊藤康英さん作曲の「北海変奏曲」や、兼田敏さん作曲の「日本民謡組曲「わらべ唄」」が、私は印象に残りました。

伊藤康英さんといえば、長崎の民謡をモチーフにした「ぐるりよざ」が有名ですが、「北海変奏曲」は北海道の民謡「ソーラン節」がモチーフになっています。
兼田敏さんの「わらべ唄」は三部構成の曲で、第1曲が「あんたがたどこさ」、第2曲が「子守唄」、第3曲が「山寺の和尚さん」という構成になっています。

両曲とも日本人には耳馴染みのある旋律が採用されていて、私としてはいずれも、とても親しみを感じる曲でした。また、『両曲とも、もしかすると、外山雄三さんが作曲された「管弦楽のためのラプソディ」の影響を受けているのかな?』、と、そんな事も感じました。
兼田敏さんは実際に、この曲の吹奏楽版への“編曲”を手掛けていらっしゃいますよね。「吹奏楽のためのラプソディ」は、↓このCDにも収録されています。





正直に申し上げて、今回ご紹介したCDの中には“私も”今回初めて聴く曲が何曲かありましたが、今後、吹奏楽の“クラシック作品”として演奏され続けて欲しいと思う曲ばかりでした。
果たして、「BCL10」はどの様な内容になるのか、今からとても楽しみです。





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Last updated  2008.06.10 23:39:44
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鳴らないシンバル @ Re[1]:今年の父の日(06/21) HIRO-MICKEYさん >良いですねぇ~♪ >プ…
HIRO-MICKEY @ Re:今年の父の日(06/21) 良いですねぇ~♪ プレゼントしてくれた気…
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