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2008.11.12

（その２・終）「フィデリオ」を観に聴きにいった話

(4)

テーマ：好きなクラシック(2329)

カテゴリ：クラシック音楽関連

で、改めて言うまでもなく、当日の指揮は小澤征爾さんでした。
私の席はホールの隅っこだったのですが、辛うじてオーケストラピットもほぼその視界に入り、マエストロの指揮振りも観る事ができました。

今年の5月、マエストロが体調を崩された、という一報に接した時には、本当に心配だったのですが、この日のマエストロの姿を拝見する限り、椎間板ヘルニア、完全に癒えた様です。
本当に、ホッとしました。

私の認識に間違いがなければ、休憩を挟んで約２時間半の舞台中、全て”暗譜”で指揮されていたマエストロ・・・
オケ、そして舞台上の歌手の方々との息がピッタリだったのはもちろんなのですが、私が特に演奏上で感激したのは・・・

第１幕が始まる前に演奏された「フィデリオ」序曲と、第２幕の舞台転換中に演奏された「レオノーレ・序曲第３番」でした。
マエストロ独特の激情と高揚感でいっぱいのその音楽には、本当に胸がいっぱいになりました。また、マエストロの指揮振りにも、その音楽自体にも感じられた、良い意味での”若々しさ”が、今後のさらなるマエストロの活躍を予感させました。

今後も、くれぐれもお身体には気をつけて、素晴らしい音楽を聴かせて欲しいです。

オペラ「フィデリオ」の全体的な感想ですが・・・

理不尽な理由で投獄されたフロレスタンが、その妻・レオノーレ（フィデリオ）の献身的な活躍によって無事救出されるというハッピーエンドのお話。
この、「苦悩・絶望」から「幸福・歓喜」へ、というストーリー、他にもあった様な・・・

そう、ベートーヴェンの作品でいえば、「交響曲第５番」や「交響曲第９番《合唱》」に共通するものを、私は感じずにはいられませんでした。

小学生の頃、音楽室の壁に貼ってあった、ベートーヴェンの肖像。その気難しそうな表情から、

『ベートーヴェンの曲って、みんなどれも気難しいんだろうなぁ・・・』

なんて当時は思っていましたが、そんな“誤解”は、大きくなってベートーヴェンの色々な曲に接していくうちに、私の心の中で徐々に解けていきました。そして今回、「フィデリオ」を観て聴いて・・・

また更に、ベートーヴェンの音楽が好きになった様な気がします。

オペラも、素敵ですね。海外の有名劇場の来日公演は、料金がものずごく高いですけれど・・・
宝くじでも当たったら、またぜひ観に聴きにいきたいです。

＜追伸１＞
今年の文化勲章を受章された8人の中に小澤征爾さんが含まれている事は、ご存じの方も多いと思います。
心より、おめでとうございます

オペラのプログラムより

＜追伸２＞
水曜日の記事、来週（11月19日）も一応“更新あり”予定で、お願い致します・・・

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Last updated 2008.11.12 22:30:30
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