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鳴らないシンバル

鳴らないシンバル

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Pocky Man
2011.11.22
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テーマ: 吹奏楽(3404)
カテゴリ: 吹奏楽関連









プログラム


G.ビゼー: 劇付随音楽「アルルの女」組曲より

(休憩20分)

G.マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調


(アンコール)

吉俣良: NHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」メインテーマ



H23.11.11すみだトリフォニーホール前

(↑開場直前の大ホール入り口前なんですが、“長蛇の列”の理由のひとつは・・・
場内の座席が“全席自由”だったからでございましょう・・・)




出演者とプログラムの内容からお察しの通り・・・

この演奏会、私は、吹奏楽版の「マーラーの5番」を井崎正浩さんが振られる、という事で、出掛けた次第です^^


「新交響吹奏楽団」の演奏会へ足を運んだのは、私は確か今回が初めてだったと思います。

“アレンジもの”中心のプログラム構成。そして、「オーケストラよりもシンフォニックな響き」を目指した楽器の編成・配置など、アマチュアの団体にもかかわらずその意欲的な姿勢が、この団体の特徴のひとつだと思います。


常任指揮者(兼 編曲者)が振られた「アルルの女」を聴いた範囲で、この団体の技術的なレベルを私の尺度で甚だ勝手に判断しますと・・・

コンクールでいえば、全国大会の銅賞レベル、といった感じでしょうか。
演奏中、金管楽器群が少々苦戦していた様に私には感じられました。


ただ・・・


木管パートはとても音の響きが豊かで、バンド全体のサウンドに“まとまり感”を付与するための重要な役割を果たしていたと思います。

打楽器では、特に鮮やかなマレットさばきを披露していた鍵盤楽器群が、バンドのサウンドを効果的に際立たせていました。



この団体について、そんな印象を抱きつつ、迎えた「マーラー」ですが・・・



やはり、「マーラー」なので・・・



金管楽器が少々苦戦していたため、私にとってはやや物足りない、そんな印象を抱かざるを得ませんでした。

マエストロとしては、“音楽が破綻しない範囲で、どこまで金管楽器を前に出すか”という点にご苦労されたのではないか、私はその様に推察致します。


しかし、その一方で・・・


第4楽章の“アダージェット”の完成度の高さには、少なからず驚かされました。

もちろん、原曲の様な“弦楽器の柔らかいサウンド”が吹奏楽で実現できる訳がありません。それは“現実”として踏まえつつ・・・

“できるだけ原曲に忠実に”という考え方の基で実施された、楽曲の「編曲」。
とても豊かで繊細な、木管楽器群の「サウンド」と「アンサンブル」。
全体のサウンドに的確にアクセントを加えていた、「ハープ」と「打楽器」。

これらがマエストロの絶妙の“さじ加減”でブレンドされ、恐らく吹奏楽の編制で実現しうる最大限のレベルで、見事に“原曲の世界”を描き出していた、と、私は思います。

『吹奏楽で、ここまで出来るんだ!』と、私は客席でひとり密かに感激していた次第です。



“吹奏楽の新たな可能性”、そんなものに触れ、充実感に浸りながら帰途についた、その日の晩の私だったのでした。









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Last updated  2011.11.22 21:47:39
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鳴らないシンバル @ Re[1]:今年の父の日(06/21) HIRO-MICKEYさん >良いですねぇ~♪ >プ…
HIRO-MICKEY @ Re:今年の父の日(06/21) 良いですねぇ~♪ プレゼントしてくれた気…
鳴らないシンバル @ Re[1]:GW2日目(05/03) ミンティ♪さん >国立科学博物館かな?と…
ミンティ♪ @ Re:GW2日目(05/03) 国立科学博物館かな?と思い調べてみたら…

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