フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2005年07月31日
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昨夜はABTの「オールスター・ガラ」の大阪公演を観てきました。
その感想です。

「テーマとヴァリエーション」 
  ミシェル・ワイルズ/デイヴィッド・ホールバーグ、その他
 初見なのでなんともいえないのですが、う~ん、バランシンって本当に難しい
 んだろうなぁ。演技とか他のことでカバーするとかいうことが一切できないです
 からねぇ。別に悪いわけではなかったし、素直にああ綺麗だなぁ、と思える部分
 もあったんですけど、バランシンの意図したこの作品って、本当はもっと美しく
 魅せることのできる作品のはずですよね。本当はもっともっと美しい作品のはず
 なんだけれど・・・こういう作品こそパリオペとかで観てみたい気がします。
 前回来日時に観た「ジュエルズ」は壮観でした。でもあの当時はバランシンの
 ような「プロットレス・バレエ」というものの美しさがいまいち、というか殆ど
 理解できなくて、綺麗ではあるけれどなんかつまらない、というような印象を
 もってしまったんです。今もう一度観たらきっと全然違う印象を受けると思う
 んだけれど。

「ロミオとジュリエットよりバルコニーのパ・ド・ドゥ」
   ジュリー・ケント&アンヘル・コレーラ
 今回のガラ中私の一番のお目当て。私はマクミランのジュリエットは映像でも
 生でもフェリしか観たことがないから、フェリとは違うタイプのジュリエット
 を一度観てみたかったんです。ガラとはいえ。
 ケントは立ってるだけで本当に美しい。淑やかなご令嬢といった雰囲気。
 コレーラのロミオはガラだけれどちゃんと「ロミオ」してくれてた。
 ソロの部分は相変わらずのすごい回転。新国で観た時も本当にすごかったけ
 ど。このすごい回転もロミオの、天まで昇りそうな幸福感、高揚した気持ち
 をそのまま身体に写し取ったという感じで、全幕で観ても全然違和感がないど
 ころか、ロミオの疾走する恋心、そのものを象徴的に表してる感じで実に効果
 的だったと思う。
 それにしてもけが人が続出する中、コレ―ラは本当に良く頑張ってくれてるな
 ぁ。ケントとのパ・ド・ドゥもとっても美しかったです。このバルコニーの
 パ・ド・ドゥは言葉では言い表せないくらい美しいですよねぇ。音楽もまた
 良くて。この場面の音楽が流れてくるだけでなんともいえない気分になりません
 か?

「ばらの精」
    シオマラ・レイエス&エルマン・コルネホ
 実を言うとこの演目には全く期待していなかった。一体なんだって「薔薇の精」
 なんか持ってくるんだか?とすら思ってた。だってこの作品、映像でしか見た
 ことないんだけど、全然好きじゃなかったから。バレリーナの踊りをメインに
 観に行きたい私にとっては、バレリーナが殆ど踊らないこの作品は全然好みでは
 なかったんですね。
 しかし、全く期待してなかったのがかえってよかったのかもしれませんが、コル
 ネホが実に良かった!大きな跳躍をしても着地音は殆ど聞こえないし、観ていて
 気持ちよかった。ワルツというのもバレエではあまり聴くことがないから新鮮
 でとても心地よい。コルネホはかなり小柄なダンサーのようで、ポアントで立つ
 とレイエスより背が低い?くらいだったけどそのダイナミックな跳躍には見惚れ
 てしまった。えー、ちなみにこの「薔薇の精」という作品には隠された性的な
 意図がある、との説明がされている本もありますが、今回コルネホの踊りからは
 そうしたものは殆ど感じることはありませんでした。なんか爽やかというか
 チャーミングというか。でもこれはこれで全然良いと思いました。

「海賊より第2幕のパ・ド・ドゥ」
   パロマ・ヘレーラ&ホセ・カレーニョ
 とにかくこの公演中最も盛り上がったのがこれ。カレーニョの超絶技巧炸裂!
 に会場はどよめきと喚声の嵐。とにかくすごかった。正直「海賊」なんて
 もういいよ~、なんて思っていたけどカレーニョの超絶技巧の前には言葉を
 失うしかない。やっぱりすごい。カレーニョ、昨夜東京でドン・キ全幕を
 踊ってるんですよね?昨日全幕でバジル踊って(大阪まで移動して来て)それ
 でこの出来とは!ほんと頭が下がります・・・
 ヘレーラも負けじと頑張っていましたが、やはりこのパ・ド・ドゥの主役は
 アリですよねえ。カレーニョのアリに対抗できるメドーラって、タマラ・ロホ
 くらいしかいないんじゃ?(笑)

「シンフォニエッタ」

 これすごく良かったです。すごく気に入りました。
 たくさんのダンサーが次々に現れては踊り続けていくのだけれど、その躍動
 感、若々しさ。風のようでした。モダンで女性ダンサーもポワントじゃなか
 ったけど、基本はクラシックの技法に則ったものなのでコンテンポラリーは
 苦手な私だけど充分楽しめました。それにしてもトゥシューズの制約がなくな
 ると女性ダンサーは見違えたように自由に生き生きと踊れるのだなぁと改めて
 実感しました。

えー、そんなこんなで全体的にはとっても楽しめた公演でした。正直観に行くのが少々面倒にも感じられていたのだけれど(「マノン」の満足感でまだ一杯で)やっぱり観に行って良かったです。今回ABTはこれだけでお終い。今日の「ライモンダ」は観に行きません。正直どうもパロマ・ヘレーラが好みではないんですよね、まだジリアン・マーフィーだったら少しは考えたのだけれど。










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最終更新日  2005年07月31日 14時44分50秒
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