フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2006年12月02日
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「ヴィシニョーワのすべて」「ロパートキナのすべて」、両公演を無事に観ることが出来ました。
だけどね~、まさかまさかこれほどまでに素晴らしい公演になろうとは、正直思っていなかったです。もちろん、すごく楽しみにしていたことは事実ですけど、本当にまさかこれほどとは!あまりに素晴らしすぎて文章にするのが躊躇われるくらい、というかあの素晴らしさを一体全体「言葉」でどれほどに伝える、或いは表現することが出来るのだろう・・絶対無理なことのように思えるな~。だけどもとりあえずこの日記では私が感じたまま、思ったままを拙いながらも書かせて頂こうと思います。

先ず今回の公演では何を置いてもロパートキナの素晴らしさ(などという陳腐な言葉ではとても表現し切れないのですが!)を充分に「肌で」感じることが出来たことが私にとっては何よりの収穫だったと思います。前回来日時に観た時には巷で言われているほど凄いとは私にはあまり感じられず、正直どうしてこれほどまでに彼女の評価が高いのか、私にはわかりませんでした。けれど、今回の素晴らしいガラ公演を観て、そんな思いは完全になくなりました。最初の「パキータ」ではまだ本調子ではないのかな?とも思いましたが、時間が進むにつれどんどん調子を上げていかれたのではないでしょうか?次の「ライモンダ」有名なライモンダのヴァリアシオン、これがほんと~に凄かったです。まさに「舞踊の神」そのもののようでした。限りなく丁寧で、限りなく細やかで、限りなく優雅で、そして限りなく厳しく、厳かでした。なんと言うか、何か神聖なる「儀式」を観ているような気分に陥りました。この完璧なる「美」の具現者はきっと神がお遣わしになったに違いない・・そんな思いにさえ捉われました。本当に、なんと言うひと時だったのでしょう!彼女の踊りは、観客を幸福な気分にさせるとか、そういう類のものではなくて、ある種の「畏怖」の念さえ抱かせるものであるように感じました。あまりにも完璧なるものを見た時、それは人間に「畏れ」の念さえ抱かせるものですが、ロパートキナの踊りはまさにそんな感じだったのです。そこで踊っているのはロパートキナではなく、ロパートキナの身体に神が降臨して踊らせているのではないか・・そこにいるのはロパートキナではなく「神」なのではないか・・そんな気分にさえなってしまいました。
全体を観て言えることは、彼女は理想的な「冬」のバレリーナだなぁ、ということです。白一色で染め上げられたような、不純物が混じることなど決して許さない「純白」のバレリーナ。そして「極寒」のバレリーナでもあると思いましたね。一切の生命を拒むかのような極北の冬・・そんな厳しさを想像するとぴったりくるのです。彼女の踊りが丁寧で優美であればあるほど、そんな思いを深くさせられる。極北の地の美しさを持つ人であるのだと強く感じました。
あ~、それにしても本当に素晴らしかった!素晴らしすぎて満足し過ぎてなんかもう暫くバレエは観なくてもいいわ、そんな気分にさえなっちゃってます。

さて、ロパートキナとは対照的とも言えるヴィシニョーワ。彼女もまた素晴らしかった!もう最高です!特に「シンデレラ」での彼女は本当に本当に素敵で素晴らしかった。私はこんなヴィシニョーワが観たかったのよ~!と本当に心の中で叫んでました(笑)。「シンデレラ」は3年前にも全幕で観ているのですが、踊る人が違うとこうも印象が違うものか、こうも「魅せられる」振りにすることが出来るのだな~、という印象。なんて美しく瑞々しく、生命の喜びに満ち溢れたアダージオであったことか!生きることの喜び、踊ることの喜び、ロパートキナとは対照的にどこまでも「人間らしい」「血の通った」ヴィシニョーワの踊りは観ているこちらまでが本当に幸せな気分になれる。ヴィシ、本当に絶好調だったんじゃないでしょうかね?なんか03年「バレエの美神」でチャイコフスキー・パ・ド・ドゥを踊った時のヴィシニョーワを思い出しました。本当に生き生きと、踊ることが楽しくて嬉しくて仕方が無い、といった様子のヴィシニョーワ。まさにこれこそ「ヴィシニョーワ」です!コールプとのパートナーシップも抜群で、2人の描き出す愛の世界に酔いしれました。って、そうはいっても「シンデレラ」の場合、シンデレラは王子を別に愛しているわけじゃあなくて、ある意味自らのナルシシズムを満足させんが為舞踏会で踊るのだと私は思っているのですが、ヴィシニョーワの表情とか観ていると3年前の「ロミオとジュリエット」を思いだしちゃって、音楽も同じプロコフィエフだし(って関係ない?)、これはジュリエットだ~、って思っちゃって、しかもそう思うと見れば見るほどジュリエットにしか見えない(あ、もちろん良い意味で、です)。コールプは当然ロミオで(これには異論あり?)この舞踏会での2人のアダージオはバルコニーのパ・ド・ドゥにしか見えなくなりました(これまたもちろん良い意味で、です)。初恋の歓喜に舞い上がるジュリエットとロミオ・・あ~、幸せ幸せ♪それにしても「シンデレラ」のこのシーンがこんなにも美しく観えるとはね~。つくづく「魅せられる」力を持った人が踊ることの意味を痛感しますわ。

長くなったので続きはまた次回に。





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最終更新日  2006年12月02日 13時14分18秒
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