フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2008年01月28日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
父を見舞う為に一度ベルを城から出した野獣が、ベルを恋焦がれて魔法の鏡で、彼女の様子を伺うシーンは、舞台上で同時進行的に野獣の様子とベルの様子が描かれていて、なかなか良い演出だなぁと思いました。特にベルに嫉妬した姉たちが、ベルが野獣から貰ったバラの花(このバラが枯れる時、それは野獣の命が尽きる時を意味する)を引きちぎってしまう、と同時にベッド?に横たわる野獣の上にヒラヒラとそのバラの花びらが降り注ぐ・・という演出はとても良くって、一番印象に残ってるシーンです。
結局ベルは瀕死の野獣の元に駆けつけ、野獣との結婚を承諾。すると木こりが現れて野獣を元の姿に戻す(だったかな?すみません、もう大分記憶が薄らいでしまっているので・・)。再び人間の姿に戻れたことに歓喜する野獣、じゃない王子。このシーンでは後ろから後光のような明るい光が差し込んできて、元の姿に戻れた王子の喜びがクローズアップされます。暫く喜びに浸った後でベルに手を差し出す?王子。この様子を呆然と見つめていたベルは暫く、王子があの野獣と同一人物であるということがわかりません。王子に近寄られても訳がわからぬ、という感じで、むしろ愛する野獣はどこへ行ったのか?私はこんな人知らないわ、という感じで暫くは王子を不信の眼で見つめています。この辺りのヴァッロ@ベルの演技はとても良かったです。王子役のドミニク・アントヌッチも同様。漸く真実を知ったベルと王子は目出度し目出度し、最後のパ・ド・ドゥは幸福感に溢れていてなかなか良かったと思います(振付自体は平凡なものでしたが)。
最後は二人仲良く寄り添って光の向こうへ消えていく・・という話の流れでした。まぁ目出度し目出度しのハッピー・エンドで良かったのですが、最後の辺りはなんかあまりにも判り易過ぎるというか、まるで少年漫画(ってよくわからないのですが)かヒーローもののアニメのようで?笑ってしまうくらいでした(良くも悪くも)。

出演者は健闘していたと思います。ベル役のアンブラ・ヴァッロは勿論のこと、本当にお疲れ様でした!の野獣&王子役のドミニク・アントヌッチ、そしてワイルド・ガール役のアンジェラ・ポールはしなやかな身体つきがとても私好みでした。その他ベルの父や姉たちを始め、端役に至るまで、皆さんとても健闘されていて、舞台に懸ける意気込みというか、熱意というものは、とてもよく伝わって来ました。舞台に対する真摯さとかも。けど・・やっぱり、この作品自体は、私の好みではありませんでした。演出がどんなに優れていようとも、やっぱり基本となる「踊り」に対して満足出来なければ絶対にダメなんだ(私にとっては)、ということがよ~く判りました。場面場面でアクセントとなるような、インパクトのある「踊り」が挿入されていれば、また随分と印象も違ってきたのではないか?と思います。この作品でも勿論「踊り」は踊られるのですが、振付としてはなんとも平凡極まるもので、しかも短い。なんだか却って欲求不満みたいになってしまいました。もっと踊れよ!みたいに言いたくなってしまう。尤もあの野獣の被り物ですから、美しいパ・ド・ドゥを踊るにはそもそも無理があるのでしょうね。サポート程度しか身体的に不可能でしょう。しかもあの姿でソロなんかも結構ありましたし(しかしこれまたあの姿ですから欲求不満が却って募ってしまうような踊り)。最後、王子の姿に戻ってのベルとのパ・ド・ドゥはそれなりに美しかったですけれど、う~ん、私にはやはりあれだけでは満足出来ませんでした。しかしこれまたあの汗だくで疲労困ぱいの王子にはあれで精一杯なのだろうと思われ、美しいアダージョでうっとりさせるという訳にはいかないのだろうなぁと思われました。ベルの方はまだ全然余力(というのも何ですが)があったと思いますが、やはりパ・ド・ドゥというものは相手あってのものですからね~(って当たり前ですが)。結果的には見事に不完全燃焼を喰らったという感じで、あ~、やっぱり私は「踊り」が好きなんだな~、「踊り」を観る為に劇場に足を運んでいるんだな~、ということを前から判っていたことでしたが、やはり実感させられました。「踊り」あってこそのバレエ。「踊り」で満足出来ないなんて「バレエ」じゃない!そんな風に思います。
唯、そこまで「踊り」にこだわりのない方にとっては、結構楽しめる作品であったろう、ということも想像出来ます。お芝居があっておとぎ話があってそれにちょこっとバレエ的な要素が混じっている、こういうのはこういうのでいい、と思う方も当然いらっしゃるだろうと思います。勿論「踊り」にこだわりのある方でも、この作品を好ましく思われる方もおいででしょう。けど、私は何度も言うようですが全然好みではありませんでした。先ほども書きましたが、要所要所で見ごたえのあるパ・ド・ドゥなどが挿入されていたとしたら、印象も大分違ってきただろうと思われるのですが。結果的に私にとっては非常につまらない作品で、二度と観に行くことはないだろうと思われます。
ダンサーの皆さんに対する不満等は一切ないのですが、作品の創りそのものが私の好みからは完全に逆を行ってると思います。これでS席1万5千円というのはかなり「高っ!」という印象です。東京ではもっと高かったんでしたっけ?バレエ公演は確かにチケット代お高いのですが、私はそれだけの、否それ以上の価値がある、と感じていますので、チケット購入する時に高いと感じても、実際に舞台を観た後にチケット代を高いと感じることは殆ど無いのですが、今回は高い、いや高「過ぎる」と感じてしまいました。まだ地元での公演だったからよかったものの、わざわざ上京までして観に行ってたとしたら、正直キレそうになってたかも知れません(笑)。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月29日 11時47分08秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

まるさん@ WBC雑感  新緑の里さん、続きです。  WBC、…
まるさん@ Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) 新緑の里さん、ご返信、本当にありがとう…
新緑の里 @ Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) まるさん > 今の男子フィギュアの状況…
新緑の里 @ Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) まるさん 大変興味深く拝読させて頂きまし…
まるさん@ Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) 新緑の里さん、ご返信ありがとうございま…

プロフィール

新緑の里

新緑の里

バックナンバー

2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: