フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2014年01月16日
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全米選手権では思うような演技が出来なかったアシュリー・ワグナー選手ですが、ソチへの切符は掴む事が出来、本当に何よりでした。もし彼女がソチに行けないなんて事になったら悲劇以外の何物でもないな、と思っていたので今回の全米一発勝負ではない、実績を考慮された選考は本当に良かったな、と心から思います。ソチでは是非、今回の悔しさを晴らして欲しい。会心の「ロミオとジュリエット」を見たいな、と思います。

ところでその「ロミオとジュリエット」ですが、芳しい評価を聞く事があまり無いように思います。実際私も、良いプログラムだとはいまだに思えずにいます。しかし正直これは、ワグナー選手個人の問題というよりも、選曲、振付そのものにそもそも問題があったと思います。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」ですよ・・この曲を見事に演じ切れる能力を持ったフィギュアスケーターを、私は想像することが出来ません。アイスダンス、ペアならもしかしたら可能かも知れませんが、シングルの選手でこの曲で滑り切れる選手は、ちょっと想像が付かないですね。私は正直浅田真央の「鐘」よりも難しい曲だと思っています。そして浅田真央なら、プロコフィエフの「ロミジュリ」を演じ切ってくれるかも知れません。けど他にこの曲を表現し切れるであろう選手というのは思い付かないなぁ。ワグナーは無難にニーノ・ロータの「ロミジュリ」で勝負するべきだったのでは?と思うし、そちらの「ロミジュリ」なら見事に嵌りそうな気がするのですけど、ウィルソンもチャレンジャーと言うか何と言うか・・・

えっとすみません。何だか音楽に凄く詳しそうな物言いしてますけど私は音楽にも全く無知で、ど素人です。と言うか正直ど素人の域にすら到達していないと思います。全く分かりません。けどなら何でプロコフィエフのこの曲にはそんなに拘るのか?と言われれば、それは偏にこの曲がバレエ音楽であるから、という答えになります。バレエ「ロミオとジュリエット」には、様々な演出がありますけど、基本的にはプロコフィエフ作曲のこの曲で演じられるものが殆どなので、自然とこの曲にはそれなりの拘りというか、思い入れのようなものが出来てしまいました。
なので最初はもの凄く楽しみだったのですよね。ワグナーがプロコフィエフの「ロミジュリ」を演じるなんて!と。ものすご~く難しそうだと思うけど、あえてこの曲を選択するという事は、自信もあるんだろうな、って。だって普通ならニーノ・ロータにするでしょ?それをあえてプロコフィエフで、というからにはワグナーもウィルソンも相当自信があるんだろうな、でなければプロコフィエフなんて絶対選択しないもの、って。

ジャパン・オープンでのお披露目は、なのでもの凄く期待していた。今から思えば、相当ハードルが上がっていた。ワグナーの「ブラックスワン」も「サムスンとデリラ」も素晴らしかったし、勝負をかける五輪シーズンにこの曲を選択するなんて、相当自信がある筈、きっと素晴らしいものに違いない、って。真央ちゃんのピアノ協奏曲並みに期待でワクワクしていたのだ。けど・・・
見ている間中、私は違和感に苛まれていた。編曲も酷いとさえ思ったし、振付もう~ん・・というしかない感じ。正直ワグナーが気の毒とさえ思えて来てしまった。「こんな曲」で滑らされるなんて、と。この曲が本来持つ、美しさと醜さ、深さと浅はかさ、総じて複雑さというもの、幸福と不幸とを織り交ぜたタペストリーのような、独特の魅力を放つこの曲の素晴らしさは全く表現されておらず、どころかあ~、一番ダメな使い方だな・・とさえ思ってしまった。この曲でロミオとジュリエットを表現しろ、と言われたって、そりゃ無理というものですよ。自分が超一流スケーターだと仮定して、それでこの曲で滑れと言われたら、拒否権発動します。それ位困難なレベルだと思います。この曲を表現し切れるであろうシングルの選手は、本当に真央ちゃん位しか思い付かない。彼女なら出来るでしょうね。普通とは逆で、彼女にはニーノ・ロータの方が難しいでしょう。

今はこんなものだと割り切って見られるようになって来たので、最初の頃程の違和感は感じなくなりました。けど、方々でワグナーに対する評価(全くジュリエットに見えない云々)を拝見すると、正直彼女を庇いたくなるんですよ。彼女はよくやってる!この曲を表現するという事の難しさを考えて!って。いや私はワグナーの特別なファンでも何でもないんです。けど彼女は彼女なりに良くやってる、とホトホト感心するんです。「冒険」してもよいシーズンならともかく、五輪シーズンにプロコフィエフの「ロミジュリ」。ニーノ・ロータの「ロミジュリ」なら間違いなく嵌りプロになっただろうに勿体ない・・「王道」で勝負して欲しかったという気持ちは捨てきれません。しかし勿論、選択したのは彼女本人ですから、彼女の選択にケチを付ける気など毛頭ありません。ここまで来たら、演じきって欲しい、と切に思います。

全米と言えば、ゴールド選手が素晴らしい演技を見せてくれましたね。彼女の「眠れる森の美女」は秀逸。オーロラを演じるのに、これ程相応しい人が他にいるでしょうか?素晴らしいオーロラ、理想的なオーロラ姫です。理想的過ぎて恐い位。こんなオーロラに会いたかった!「眠れる森の美女」を彼女の代名詞にして欲しいです。最高傑作にして欲しい。ソチで最高に輝くオーロラに会えますように!





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最終更新日  2014年01月17日 03時54分05秒
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