フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2014年10月07日
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昨夜の広島対巨人の試合に巨人が勝ち、結局2位阪神、3位広島と言う、昨年と変わらぬ順位でレギュラーシーズンは終了しました。
菅野離脱により、巨人はCS危なくなって来たんじゃ?と思っていたけど、何かやっぱり大丈夫そうだね・・日本シリーズは全く分からないけれど、CSは先ず勝ち抜ける事が出来そうな気がします。
しかし、東京ドームで迎え撃つ相手チームが阪神になるのか、広島になるのかは正直全く予想が付かない。ホームアドバンテージのある阪神が有利、とかいう意見も目にするけれど、阪神の場合、甲子園で開催するという事が逆にプレッシャーになって、いつも実力を発揮できずに終わる事が多いような気がする。だから私は、プレッシャーが比較的少ないであろうマツダでCS開催して欲しかったのだが、叶わぬ事となった。
それにしてもプレッシャーというのは恐ろしい。昨夜の試合、広島の選手たちは一体全体どれ程のプレッシャーの中で闘ったことだろう。とりわけ先発したエース、前田投手の感じた重圧というものは、いかばかりであったことか。想像することさえ出来ないよ。

今季、前田投手はいつもの年程には活躍出来ず、広島ファンから見ればここぞという試合で背信投球をしてしまったらしい。ここで勝って欲しい、この試合に勝ってくれたら、という試合に限って打たれた、と。私は広島ファンではないし広島の試合を多く見ている訳でもないから分からないのだけど、恐らくその通りなんだろうな、と思う。今年も前田投手の防御率は2点台だし、成績を見てもそんな悪いなんてことは言えない筈なんだけど、見た目の数字以上に、どうも印象が良くないらしいのだ。勿論、「前田健太」だと思えば自然とハードルは高くなる。求められる水準が、そんじょそこらの投手への期待とは全然違うものになる。マエケンといえば自然とマー君やら黒田投手やらが頭に浮かび、どうしても彼らと比較してしまう心理状況に陥ってしまうようだ、広島ファンは(広島ファンに限ったことではないかも知れないけど)。いや確かにそういう心理になるファンの気持ちも理解出来る。前田投手が日本を代表する素晴らしい投手の一人であることを否定する人など誰もいない。数々のタイトルを手にし、沢村賞投手でもあるマエケンに寄せる期待は、否が応でも高まらざるを得ない。しかし今季のマエケンは全然良くなかった、彼が例年並みに活躍してくれていればカープは優勝出来ていたのに、これでメジャーに行くつもり?等々、ヤフコメ等では目にする。
私は叩かれてこそ「一流」であると信じているし、別に前田投手に同情するつもりなど毛頭ない。「同情」なんて、それこそ失礼な話である。彼はあの程度の投手ではないと多くの広島ファンが知っているからこそ、叩かれるのであって、誰よりもマエケンの実力を信じているファンだからこそ、叩くのだ。
私も広島ファンではないが、彼がこの程度の投手ではないことはよく分かる。だから今季の彼に対するバッシングも、全く「ふつー」の事だと思っていて、なんら「同情」などしていない。

唯、一つ言いたい事があるのだ。前田投手は確かに素晴らしい投手ではあるけれど、今までの野球人生、これ程までのプレッシャーを感じたシーズンというのは恐らく初めて経験したのではないかな?と思うのだ。何しろ広島は昨年漸く3位になるまで、なんと15年連続Bクラスという、とんでもない「暗黒時代」が続いていた。優勝なんて思いも及ばず、Aクラスに入る事が「悲願」となっていたチーム。そんなチーム状況では、前田投手は恐らく、「自分のことだけ」考えていればよかったのではないか?今まで彼は自分の成績の事だけ考えていればよかった。当然プレッシャーなど無いに等しい。唯ひたすら「自分の為の」投球をしていればよかったのだ。ノンプレッシャーの状況では如何なく彼の実力を発揮することが出来、これまでの実績を積み上げて来たマエケン。それが今季は一転、「優勝」を狙えるチームのエースとして期待されるようになった。昨季漸く悲願のAクラス入りを果たし、今季はそれ以上を!とファンの期待は嫌でも高まる。そしてその期待を彼は一身に背負うことになってしまったのだ。「自分の為の」投球から「皆の為の」投球へ。彼は今季から初めて、「プレッシャー」という重過ぎる存在と、闘うことになったのではないだろうか?

ここでもう一つ重要な点。それは彼の所属するチームが地方都市に拠点を置く、「広島東洋カープ」であったことだ。
広島の街は恐らく、今季カープの話題で埋め尽くされたのではないだろうか?テレビでも新聞でも恐らく常にカープ、カープと大騒ぎだったのではないだろうか?これが例えば「ヤクルト」だったらどうだろう?そう考えると、マエケンの置かれていた状況は想像しやすいのではないか。
実は先ほどもネット上で、マエケンはメンタルが弱い、勝負弱い、オリックスの金子投手の方が上だ、という意見を目にした。確かに金子投手が素晴らしい投手、特に今季は素晴らし過ぎるような投手であることはこれまた誰でも知っている。確かに、マエケンより上、と言ってもいいだろうと思う。と言うか、今季の金子以上の投手っていないでしょ。
けれど、同じ弱小チームを優勝争いにまで導いたエースといっても、「広島」の前田投手と「オリックス」の金子投手を比較するのは、私はマエケンに対して少々気の毒であるように思うのだ。
オリックスは今季これだけ熱い優勝争いを繰り広げていたにも関わらず、地元である筈の関西でオリックス、オリックスと言っている人は殆どいない。テレビも相変わらず、30年一日の如く「阪神、阪神、阪神」そればかり言っている。私は関西の片田舎在住だが、知り合いにオリックスのファンだと言う人は一人もいない。関西が、オリックスの話題で一杯になるだなんて現象は先ず想像することも困難な位なのだ。オリックスファンって、一体どこにいるのだろう?と思ってしまう位、これだけの成績を挙げていても存在は希薄である。当然このような状況では、金子投手に掛かる重圧というのも、決してそこまで(少なくともマエケンに掛かっているであろうそれと比べると)重くはないであろう、と想像するのだ。

マエケンが今シーズン感じてきたであろう重圧というのは、金子投手とは比較も出来ない位の重さがあったのではないか?と私は想像する。関西のマスコミが阪神、阪神と騒ぎ立てるのと同じくらい、否それ以上に広島のマスコミはカープ、カープと今季騒ぎ立てたであろうと思うし、また関西マスコミの阪神狂想曲はいつものことで、それこそ30年前とちっとも変っていない恒例の現象であるとも言えるけど、広島はそうではないでしょう。本気で優勝が狙えると、広島の街全体が一体となって盛り上がるだけ盛り上がったのではないでしょうか?そんな状況でファンの期待を一身に背負った前田投手。いや何というか、同情はしないと言ったけれど、叩くだけ叩くのも、違うと思うんですよ。
「重圧」というものが如何に人に重く圧し掛かるものなのか、私は真央ちゃんやパトリックの五輪での演技を見て嫌と言うほど考えさせられましたから、マエケンにも少々同情してしまう部分はあります。
この悔しさをバネに、なんてことも軽々には言えません。少なくとも今シーズンはね。来季以降も同じような状態が続くようになって初めて、私は彼を「叩こう」と思います(まぁ、冗談です、叩く程のファンでもなんでもありませんし)。





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最終更新日  2014年10月07日 17時51分09秒
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