羊の墓場

羊の墓場

2003.10.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
緩慢にウィルスが侵食していくように、平常時に自分の五感を殆ど信じられなくなった。
徴候は六年生頃から有ったけど酷くなったのは中学に入ってからだった。私にとって最も信じられないのは視覚で、頻繁に周りの物をペタペタと触ったりしていた。「起立」と聞こえた声が信じられなくて いつも席を立つ時 不安だった。音楽の授業で歌を歌う時、本当は今は別の授業で皆が私を奇異な目で見ているんじゃないかと怖がってた。
私が認識する世界が間違いで虚構なら私は既に気が違っていて、こんな心配は無意味だとも考えたけど、不安は消えなかった。
動きたくなかった。喋りたくなかった。
時は自然とそんな心配を薄れさせてくれたが、今でも一日に何度かはあの感情を思い出す。微妙な空間の違和感。まだ、壁を確かめてる。

あの頃の救いは真正面からこのクダラナイ悩みと議論してくれた友人だった。
あの子は今でも言い争ってくれるだろうか。





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Last updated  2003.10.02 17:03:51
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