羊の墓場

羊の墓場

2003.10.05
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夢に中学の時のクラスメイトが出てきた。
二年の時のだったと思う。そいつともうあと一人と私は、
二十歳になる前に死のうといった。


十三歳の私は怖かったんだと思う。
周りの大人は大変そうで、親は「誰の為に働いてると思ってるんだ」って態度で厭々、日々生活しているみたいで。
それで大人になるのが怖かったんだ。
手に入る、まやかしみたいに少ない権利と引き換えに、潰されそうなくらいの責任や義務を背負って。それは紛れも無く恐怖だった。

惰性で大人になろうとしている今と比べたら、あの頃は余程正直だったろう。
それが勇気であるとは絶対に思えないが。

もし、あの時の二人のうちのどちらかが死んだら、私は哀しく思う前に一抹の気味悪さと罪悪感を感じるだろうが、そこまでだ。
罪悪感にしても、死んだ元クラスメイトに対してではなく、十三歳の自分に対してで。

惰性で生きてしまってごめんなさい。
今は年々降り積もってきた、夢や希望に騙されていたいから死にません。
二十過ぎても生き続けると思います。意識するのは怖いだろうけど。
焦りとか劣等感とか怨みとか、そういう感情も持っている事に慣れたから、持ち続けたまま生きていきます。
人間って誰でもそんなに綺麗なものじゃないって解ったから。

死を口にした十三歳の私、遺書を書き始めた十四歳の私、散々自殺未遂紛いの事をさせてしまった十六の私。
足跡はそのうち消えるから、君らを多分私は忘れるんだけど、君らが在ったから優しくなったんだ。
突き放す優しさだけど、これも優しさだと思うんだ。

ありがとう。
道を踏み外す事なんて出来ないんだよね。私が在るから道が出来るんだし。
どんな人間になっても私は。





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Last updated  2003.10.05 11:55:29
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