羊の墓場

羊の墓場

2003.12.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ドアを開けた。その瞬間、友人は呟いた。

「ヤバい、綺麗だ…」

その言葉につられて視線の先を追った私は、朝日の当たった黄金の家と少しの雲を被った深い青色の冬空を目にした。
友人は目を見開き莫迦のようにそのコントラストに見入っていた。
何がヤバいのか。
その冬の景色は多分去年も見たものだろう。
今年に限ってそれが絵画か宝石のように見えるのは今年がその景色を見る最後の年だからだろうか。
空がヤバいんじゃなく、朝陽がヤバいんじゃなく、
それを特別に感じ過ぎた心がヤバかったんだ。
自分の心の思いもしない振れ幅に驚いて口を突いたのがその一言だったんだ。

おそらく、友人は何年か後に思い返すんだろう。

あの頃は全てが輝いていた、と。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2003.12.08 15:04:35
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

404羊

404羊

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: