羊の墓場

羊の墓場

2004.10.05
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結論から云うと、私はそれは駄目だと思う。
共産主義が崩壊したのと同じように、能力労働分配という制度は崩壊する。

因みに、此処で言う能力労働分配とは“能力に応じて働き、働いた分だけ富を得る”という状況の事だ。

例えば、能力と労働に依る分配をこの社会で実施するとして、しかし大半は子どもに労働をさせないであろう。
労働には種類が在る。良心的な親であれば子どもを勉学に励ませて少しの労働力で大きな成果の得られるような職に就かせたいだろう。
―――まず、ここでドラ息子の誕生だ。

次に、子どもでなくても働けない者。老人は若いときに働いていたと見做して、貯蓄で暮らせると仮定する。
他に、働けない者。若しくは精一杯働いても生活していくだけの賃金の得られない者。
彼らに対して「そのまま死んでしまえ」と言える人間がどれだけ居るだろうか。現在の日本でも物乞いは居る。一応の生活保障があるにも関わらず、道端に寝る人々が居る。そして、彼らに施しを与える人が居る。
基督教やイスラム教圏では言うまでもなく、日本にも居るのだ。
(19世紀イギリスでは中流階級の人間がデスクワークに励むよりも、道端に汚らしい格好で座り傍らに空き缶を置いておいた方が金が溜まったらしい。)
能力の足りない者への保障を考え出す。どこまでが生活に支障の出る範囲かは分からない。
働かなくても満足に生きていけるなら、労働人口は今の半分以下になるだろう。それも困る。
生かさず殺さずのラインを考えてはお役人が頭を痛めるだろう。
苦労して生活保障を考えて、仲間に見せる。そして言われるかもしれない。
「○○(←共産主義国家の名を入れること)の一般市民の生活統計ですか?」

――――・・・あぁ、何か笑えてきた。

というか、能力に応じて仕事をした結果、得られた金で子どもを甘やかして何が悪い。
興味本位で乞食に食べ物恵んだりしたって別に良いじゃないか。
開き直りだけど、個人の金は個人の自由だ。働かずに放蕩生活を送る奴の懐に金を送る奴だけの問題だ。
傍から見て羨むなよ、妬むなよ、我が愛すべき倫理の講師!
あんたの敬愛するマルクスだって実際、賃金の得られるような仕事してなかったじゃん!!
エンゲルスから金貰ってたじゃん!それと一緒なんだよ、行動の価値なんて誰が決めるんだよ!

『能力に応じた仕事をして分配を得る。』
大飢餓とか、社会全体の危機的状況にでも陥らない限り実現しないだろう。
慈悲も何も無い、口減らしが当たり前で人肉すら喰らおうか迷うような、
 そんな危機的状況。





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Last updated  2004.10.14 19:36:15
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