雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2010年11月22日
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朝から小雨の中をずっと歩いていた。
そのときは多分、あまり遭遇したことのない経験をして相当ショックだったんだと思う。
道路の標識を見ても、看板を見ても、音読はできるのに、それが何を示すのかという認識ができなくなっていた。

気がついたら、どこをどう歩いたかよくわからないのだけれど、友人の家の前に立っていた。
チャイムを鳴らしてしばらくするとドアから友人が出てきた。
「どうしたの?」

私はその場にへなへなと座り込んだ。

上げてもらった部屋は「しん」としていて、唯一ガスストーブから燃える音が静かに聴こえていた。
イーゼルの傍のソファに腰掛け、ぼんやりと部屋を眺めていた。

しばらくするとコーヒーの香りが漂ってきた。
友人がコーヒーを持ってやってきた。
「まず、これ飲んで温まりなよ」
ブラック・コーヒーを一口飲んでも、温かいとか冷たいとか、そういう感覚はまだなかった。

1時間くらいして、ようやく頬の筋肉の硬直が少しとれたような気がした。
「何も言わなくていいから、とりあえずこういう日は『呑む』だな」と友人が言った。

友人はおもむろにシャンパンを携えてきて、慣れた手つきで線を抜く。
綺麗なグラスにシャンパンが注がれた。
ピンクの液体の気泡が、細かく天井へと一斉に昇っていく。

神様のもとへ急いで掛けていく天使たちみたいだな、と思った。

軽い味わいのシャンパンを一口、二口とゆっくり喉に流し込んでいく。
ほわ、ほわ、ほわわと胃のあたりが熱くなる。

呑みきると次のシャンパンが注がれる。
「次は何色かな?」と友人。
今度はちょっと青みがかったシャンパンだった。
最初よりも気泡が細かくて、みずみずしいシードルの香りが鼻腔をかすめる。
泡は海の底から光を見たいと駆け足で上がってくるかのように勢いがあって、眺めているうちに不思議な気分になった。

シャンパンは古来から神に捧げる贈り物の酒と言われている
(そのせいか、特別なときに利用されるホテルなどでは早朝の食事にシャンパンがつくことがある)。
以前の私なら、酒呑みでも「朝からシャンパンはなぁ…」なんて思っていたけれど、期せずして朝シャン(朝からシャンパン)を体験して、その美しさと、味の美味しさ、そして友人のもてなしにただただ感謝するばかりだった。

<お酒メモ>
月曜日
シャンパン グラスで3つ
獺祭 純米大吟醸 磨き2割3分 1合





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最終更新日  2010年11月23日 21時10分48秒
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