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2007.11.01
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カテゴリ: 教育相談だより
保健の先生.GIF

 特別支援教育が、今年から正式にスタートしました。
 ちょっと困った子どもについて担任が報告して、それを部会で話し合う。そして、発達障害が疑われる子については、親と話し合い、委員会に報告して、専門の先生に見てもらい、発達検査をする。その結果をもとに、通級をすすめをすすめたり、時には特別支援学級へ移ることをすすめる。そして、多くの場合、専門家の援助をもとに、担任が個別指導計画を作成し、それをもとにその子の個性、障害に応じた対応をしていく・・・といったものでしょう。
 だいたいこれが本に出ている特別支援教育です。

 頭で理解することはできますが、実際の学級、三十数人の子ども達と向き合ってみると、「この特別支援教育は、なにか重要なものが欠けているぞ」ということに気づきます。
 まず、「個に応じた対応」といっても、担任はその子のことばかり見るわけではありません。その他の子ども達、学級集団のことについて、もう少し真剣に語られていいと思うのです。

 例えば、学級にADHDの子がいたとします。授業中、離席することがよくあり、挙手せずに答えを言ってしまったりすることもあるとします。この子は、カッとして友だちとトラブルになることもよく見られます。
 この子は「発達障害」を持っているのだから、この子なりの目標を持たせて、席について学習していられる時間を伸ばしていく、刺激になるような掲示物は外して、もしもカッとなった時には別室に連れて行って落ち着かせて・・・
 ということを、マニュアル本は助言してくれますが・・・・他の子たちのことが頭から抜けていませんか?
 「友だち」とか、「思いやり」とかいう言葉を使って周りの子たちに指導したとしても、他の子ども達ににしたら、がまんを求められているのはたしかです。「あの子は特別だから」という言葉に不満を持つ子が出るのは当然なことです。その子ほどではなくても、落ち着きがない子どもにとっては、その子だけ特別に対応する教師のやり方は、不条理と感じられるに違いありません。

 また、このような学級集団を指導していく教師は、全体指導の中で、常に例外を想定しなければなりません。これは学級を指導していく上で、けっこうつらいです。上の例のように、離席してしまう子がいる学級では、「授業中はぜったいに席を立ってはいけません!」という徹底した指導はできないでしょう。
 その他の日常的な指導、提出物、身のまわりの整理等、すべて同じことが言えます。
 子ども同士に「競争」意識を持たせたり、子ども達の意識を方向づけて、みんなでひとつのことに取り組ませて達成感を味わわせたり、こんな集団での取り組みは、学級経営、学年経営では大事なな要素ですが・・・これも難しいです。
 発達障害や被虐待などの子がいる集団では、こういった活動は、けんかやいじめなどに発展してしまうことがしばしばあります。でも、だからといって、競争、強制なしの、「個に応じた」だけを考えて学級経営するのがいいことなのでしょうか?(・・・・もちろんNoでしょう!)

 今、すすめられている特別支援教育では、外部機関と連携を取る、個別指導計画を作るということばかりに目が行っていますが、「通常学級での、特別支援を行うための学級経営」というものが、実はとてもだいじなことなのではないかと思われます。
 元特殊教育畑の先生が書いたたくさんのマニュアル本は、その辺の部分がすっぽり抜け落ちています。(それはしょうがないでしょう。わからないと思います)

 そこで、

 学級集団の中での特別支援教育、 

あるいは、

 ハンディを持った子を支援できる学級経営

 というテーマで、しばらく考えてみたいと思います。





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Last updated  2007.11.01 20:46:36
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