”スペイン風邪”の世界全体の推定感染者数は、約5億人に及んだ。これは世界人口の25~30%(WHO)世界人口の3分の1にあたる(当時の世界人口は18億人から20億人)。
世界全体の推定死者数は約2千万~5千万人と言われている。
アメリカだけで、50万人が死亡した。
ちなみに”スペイン風邪”でアメリカ人が特に多く死亡したのは、アメリカ人が”アスピリン”を好み、多く服用したための”アスピリン中毒”による死亡だという説がある。
一方日本の感染者数はというと、約2380万人。
死亡者数は約40万人にも上がった(約38万~45万)。
死亡者数40万人と聞いて、どこかで聞いた数字だと感じる。
『8割おじさん』の愛称?で知られる北海道大学の西浦教授が、『緊急事態宣言』発令に際し、「対策をまったくとらなければ、国内で約85万人が重症化し、うち約42万人が死亡する恐れがある」と発言した。
この42万という数字は、スペイン風邪の死亡者を意識していたに違いない。
”実効再生産数”云々の数字を後押ししていたことは確かだ。
あの時の日本の人口が5600万人だったことを考えれば、十分成り立つ予測である。
大げさでも何でもない。
感染学者が”新型ウイルス”の報を受け、真っ先に思い浮かんだのは”スペイン風邪”だっただろうことは想像がつく。
現段階で政府やマスメディアが「第2波に備えて」というのは、”スペイン風邪”が第3波まで襲って起きたからだ。
| 流行 | 患者 | 死者 | 致死率 |
|---|---|---|---|
|
1918(大正7)年8月-1919(大正8)年7月
|
2116万8398人 | 25万7363人 | 1.22% |
|
1919(大正8)年8月-1920(大正9)年7月
|
241万2097人 | 12万7666人 | 5.29% |
|
1920(大正9)年8月-1921(大正10)年7月
|
22万4178人 | 3698人 | 1.65% |
|
合計
|
2380万4673人 | 38万8,727人 | 1.63% |
日本のみだとまだ1000人に届かない(985人)。
今年のインフルエンザによる死亡者が1万人を超えたというから、10分の1以下である。
スペイン風邪はインフルエンザだった。
インフルエンザはワクチンも治療薬もあるのに、日本では相変わらず超過死亡を含めて毎年1万人以上の命を奪う。
しかし、『自粛要請』などしない。
1万人死んでも経済を止めるほどではない。
経済優先というと金の亡者みたいに思われるが、人は経済活動で生活を保っている。
経済を存続させるのは、生きるためだ。
日本の自殺者数は年々減り続け、昨年やっと2万人をきるところだった。
もし今年の自殺者数が2万を大きく超えるようなら、そのほとんどは『新型コロナ自殺』だろう。
「デイリー新潮」に、京都大学藤井聡先生がこんな記事を書いていた。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05190800/?all=1&page=2
詳しくは記事を読んでいただきたいが、自殺に関してこんなグラフを載せていた。
今年の終わりには多分新型コロナ死は1000人を超えるだろう。
しかし、藤井先生の予測だと自殺者は1万5千~2万人増えると出ている(消費税増税の影響もある)。
42万人よりは少ないだろうが、果たしてそれでよかったか。
”スペイン風邪”は第3派を乗り越えたのち、第4派なくそのまま終息した。
治療薬ができたわけでもワクチンができたわけでもない。
向こうが勝手に撤退した。
そしてインフルエンザは毎年形を変え、人類と共存するようになった。
経済より人の命のほうが大事だと声高に叫ばれ、『新型コロナ自粛』は行われた。
発祥したばかりはこのウイルスの本性がまだつかめなかった。
だから、同じコロナ由来ということで、SARSやMARSに準じて対策が行われた。
しかし、どうもSARSやMARSとは違う、そんな危険なウイルスではないとわかってきた。
日本では新型コロナの死亡者は7月に入ってからは10人ほどだ。
40万人には程遠い。
SARSやMARSとも、スペイン風邪とも違う。
天然痘やペストやチフスとも違う。
新型コロナは、”風邪”に分類される日も近づいている。
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