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2019.07.14

ロバート・マッコーネル「フレイク」

(3)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1869)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　ロバート・マッコーネルのダンヒル・レプリカ・シリーズのレポートは今回の「フレイク」が最後になります。同シリーズで入手できなかった銘柄が幾つもありますが、結局全部廃止になってますので、もう吸う事はないと思います。ただ、話によると、現地では名前と缶デザインを変えて再販されるらしいという話を聞きましたので、或いはそれを吸える日が来るかも知れません。

　という事でロバート・マッコーネルの「フレイク」です。当然、ダンヒル「フレイク」のレプリカです。その本家の方のレポートについては、本ページ右欄の「レポート済みパイプ煙草銘柄リスト」からご覧下さい。
　それでは、レプリカの方を開けてみましょう。

　開封してみますと、フレイクカットされた煙草は四角い紙包みに入っていました。フレイクの大きさは40mm×65mmくらいで、厚さは2mmくらいです。缶には、このフレイクが14枚と半分ほど入っていました。開封時の香りは、何か桃のような果物の甘味と酸味を伴った浅い熟成の干草系です。ともすると草の香りよりも、果物の香りの方が目立つかも知れません。湿気は、フレイクとしては普通だと思います。

　このフレイク１枚を火皿内径20mmのパイプに折り畳んで詰めて着火しますと、果物系の甘味と酸味を伴った紅茶系の味が来ました。少し砂糖を入れたレモンティーにも近い味です。香りにも果物系が混ざっています。この果物系の喫味は、本家ダンヒル「フレイク」にもあったと思うのですが、このロバート・マッコーネル版ではもっと強く明確に出ているような気がします。こうした喫味は、熟成の仕方によって出ていて、着香によるものではないと思いますが、果物系着香煙草が好きな私にとっては、本家よりもこっちの方が美味しく感じます。

　火付きと火持ちは、フレイクとしては普通だと思います。当然、ラフカットやリボンカットの煙草よりも悪いですし、燃え進みも遅いですが、特にそれで困るという程ではありません。

　喫煙中盤から終盤にかけても喫味の変化はありません。燃え進みも遅くて、喫煙時間が長くなりがちなので、少し飽きやすいかも知れませんが、非着香のフレイクでは普通の事ですし、本家「フレイク」も同じような感じなので、特段欠点という程の事ではありません。

　という事で喫煙終了。後味は果物系の甘味と酸味が混ざる紅茶系で、残り香も果物混じりの焚火系でした。
　全体的に見て、本家よりも果物系の喫味が目立つ傾向がありますが、大筋レプリカとして違和感のない仕上がりだったと思います。また、本家より果物系の喫味が強めに出ますが、私としてはむしろ歓迎すべき違いでした。ただ、喫味の変化がなく、喫煙時間も長くなるので、小さめのボウルで吸う事をお薦めします。

　良く出来た美味しいフレイクだったと思います。ですから、レプリカとしてではなく独立したオリジナル銘柄として売っても悪くないのではないでしょうか。缶デザインと名前を変えて再販されれば、常喫する人も多くなるかも知れません。

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