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2023.08.23
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想


「終わった人」「すぐ死ぬんだから」「今度生まれたら」
を夫婦で読み、とても楽しかったので「老害の人」も
早速読んでみた。

老害の人、私の近隣にもいるんです。

この物語は、85歳の福太郎が主人公。
昔話はするし、同じことを何度も言うから
家族は鬱陶しくてたまらない。
妻に先立たれた福太郎は、することもない。
そこで、義理の息子に譲った会社に出社するのだが
そこでも一波乱ある。

何もしてくれるなと願う家族たち。

しかし、福太郎は老害の仲間たちと一緒に若鮎サロンを
オープンさせる。

福太郎以外にも、素人俳句や下手な絵で句集を作る夫婦。
クレームが生きがいの女性、すぐ死ぬと言ってみんなにかまってほしい女性などが
登場する。

こんな老害、いるだろうな~と想像できる。

さらに福太郎の娘明代は、周囲の孫自慢にうんざりしていた。
自分には孫がいないし、孫のかわいさなんて理解できないし
興味ない。
そんな彼女にも孫ができると考えが変わっていく。

昭和、平成、令和と時代は変わっているのに
ここに登場する人物は昔も今も変わらないのだと感じる。
だけど、それが生きるということなのかもしれない。

明代の息子は家業を継がず、大学にも行かず農業をしたいと言い出す始末。
今時の若者もこの本には描かれている。

この本には、老害たちが登場するだけではなく今現在日本が
直面している問題にも言及している。

コロナ、農業の継承者問題、就農問題、そして消防団の弱体化問題
日本が直面するさまざまな問題も織り込まれている。

この本で実感したのは、美代子の言葉
「ああ年取ったなァって一番感じるのは…欲がなくなること」
私自身もアラフィフになりそう感じている。

この本は、70代80代が読めば自分がもしかしたら
老害かもしれないと反省できる。
そしてアラフィフ世代の私が読めば、自分は老害にならないように
今どうしたらいいのか考えさせられる1冊。

病気自慢、元気自慢、趣味自慢などする高齢者たち。
病院に行くと、こんな高齢者に直面して「またか」と思う。
自分はこんなふうに生きたくないと思うが、
彼らには彼らなりの生き方があるのだと理解したいと感じた。





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Last updated  2023.08.23 00:00:31
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