ヴェルディのオペラに詳しい方はご存じかもしれませんが、オペラ「グスターヴォ三世」は、ヴェルディの名作オペラ「仮面舞踏会」の元となる作品で、ナポリ政府の検閲により上演禁止で未上演となり、幻の作品になったオペラです。 「Gustavo Ⅲ」の完全な形での舞台上演は世界的にも大変珍しく、録音ではMo. Maurizio Barbacini指揮のエーテボリ歌劇場の版のみしか存在していません。 Parma Teatro Regioや昔のカラヤン版もGustavo terzoを謳っていますが、実際は役名の呼び名を変えただけのまったくのUn ballo in mascheraです。
今回の番は、Napoli Teatro San Carloに保存されていた未上演のスコアを元に、現行版(Un ballo in maschera)との融合による研究がなされていまして、エーテボリ歌劇場の版とほぼ同じ形での上演です。 全体の85%は「仮面舞踏会」ですが、3人の主役のアリアが大きく異なるのをはじめ、興味深い演奏個所が多々ありますので、ヴェルディオペラのファンや研究家には必見の上演となります。 キャストも、アメ―リアの福田祥子さん、アンカストレム伯爵の寺田功治さん、ウルリカの森山京子さん、オスカルの森朋子さんをはじめ、素晴らしい歌手揃いです。 ピアノ版ではありますが、合唱を含めオールプロ演奏家で万全の態勢での上演となります。