2003年05月11日
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8月26日(土曜日)晴

昨日、新たに開放病棟に来た一見ヤクザ風の市口さんは思いもかけない芸術家だった。
45歳位の男性で体格が良く頭は丸坊主で耳にピアスをしている姿は、どこから見ても芸術家には思えない。
ところが食堂で一人黙々と何かを書いているので傍によって見ると病院に咲いている花を繊細なタッチで描いていた。
それも、花を見ながらではなく頭に覚えさせて書いているのだ。
意外な光景に驚いた。
私が話しかけると嬉しそうに丁寧に返答してくれる。
見た目は、カタギには見えない男が無心に花を描いている姿は違和感があり、しかしほほえましくもあった。
人は見かけで判断してはいけないと、つくづく思った。

市口さんは今は退職しているが、元は鉄道会社に勤務していたそうだ。
しかし、酒癖が悪く奥さんに逃げられ今は末の娘さんとの二人暮しだそうだが腸閉塞と糖尿病そして膵炎で流動食しか食べられない状態なのだ。
そんな体でも体格はよく、どこから見てもその様な病気を持っているようには思えない。
しかし、彼の食事だけは特別食で総てが細かく切り刻んだ鳥の餌のようなメニューである。
その彼が食堂で選んだ席が私の隣の席だった。
又、不思議なグループが出来上がった。
彼の本質を知らない患者は傍に寄り付かない。
きっと恐ろしい人間と判断したのだろう。
どうして、私には変わった者が集まるのか?
それは、私も変わり者だからだろう…。(^:^)

そして、彼が書き上げた絵は素晴らしく繊細なタッチの絵だ。
私は、早速その才能を生かすために、あらゆる絵画展に出品応募するようにアドバイスした。
案の定、彼の作品は佳作で選ばれた。
本人も今までは、単なる趣味で書いていたものが評価された喜びから毎日毎日あらゆる植物を題材に描き続ける様になった。
その中から私も1枚の絵を購入した。
将来、高い値が付くと思ったからだ。(^0^)

そのようにアルコール依存症患者には才能豊富な人間が他にも多く居たのです。





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最終更新日  2003年05月11日 08時10分44秒
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