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昔は下手すれば2000円を切る価格で買えた普及銘柄ですが、今は3Kを超えているようですね。ACブルということでエキス分はそれなりですが、酸が伸びやかで妙な小細工をしていないところがいい。しっかりとブルゴーニュらしさを味わえるワインです。ラズベリーやチェリーなどの赤い果実にハーブ、それに少し土っぽいスパイスがまざる心地よい香り。味わいは中庸を得ていて酸に張りがあり、タンニンは穏やかです。かつてのACブルは「赤い水ですか?」と問いたくなるような酷いものもありましたが、醸造技術の進歩や流通品質の向上、それに地球温暖化の影響もあるのでしょうか?裾ものでもしっかり味わいが感じられるのには感心します。まあプライスも3K超なので、CP的にはイマイチではありますが。ブルゴーニュ ピノ ノワール 2021 ルイ ラトゥール社 正規 AOC ブルゴーニュ ピノ ノワール 750ml フランス ブルゴーニュ 辛口 赤ワインBourgogne Pinot Noir 2021 Louis Latour AOC Bourgogne pinot Noir【eu_ff】
2024年10月19日
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久しぶりにセラーのワインのコンディションチェックをかねて、表記のボトルを開けてみた。14年以降購入していないヴィレーヌだが、当時はまだディゴワーヌも3k台だった。もっとも当時から入手は困難だったが。そんなヴィレーヌといえども、やはりACブルはACブル。さすがに14年経過してしまうと飲み頃を過ぎている感は否めない。見た目からして煉瓦色がかったオレンジガーネットの色合い。香りは赤い果実のドライフルーツ、イチジク、アンズ、中華系スパイスなど。飲んでみると、果実味はドライアウト気味で酸がジリジリと強めに感じられ、総じて生気に乏しくくたびれた印象は拭えない。一般的には飲み頃を過ぎているワインだが、それでも古酒好きにとっては、全然アリと思う味わいでもある。もっとも、このくらいはまだ古酒の手前ぐらいで、古酒らしさ全開には程遠い。ここまで来たらもう5年10年寝かせたほうが面白かったかなとも思う。抜栓したコルクはまだ痩せてきておらず、極めて健全なものだった。追記:例によって小瓶に分けて3日かけて飲んでみた。14年経過したACブルが抜栓2日後に飲めるものだろうかと思われるかもしれないが、意外や3日目の方がシナモンやユーカリっぽい香りが加わり、複雑な味わいになっていた。さらに揮発性塗料のようなニュアンスも感じられたのが意外だった。通常、このニュアンスは若くて濃縮感のある、やや還元的なワインに時折り感じられたものだが。なお、味わいは相変わらず酸が立っていたが、初日よりむしろ液体の活力自体はあるように感じられた。つくづく、ワインの熟成は数学の公式のようにいかないものだなぁと思った。
2024年01月15日
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このボトル、どこで購入したのか、定かでありません。おそらくうきうきさんかの10本入り福袋の1本だと思うのですが、単体ではうきうきさんでは売られていないようです。というわけで、とあるショップのPOPによりますと・・生産者のドメーヌ・ド・ロシュバンは1921年に設立され、1972年より葡萄栽培に専念してきました。ブルゴーニュのマコンを中心に50ha以上の畑で栽培しています。霜の影響などにより生産量が激減し価格が高騰が続く中、希少なブルゴーニュ産のお値打ちワイン!マコンの生産者のようですね。キャップシールを剥がそうとすると、ベッタリとした感触。盛大に液漏れしています。最近液漏れワインには遭遇することはなかったので、実に久しぶりです。抜栓してみると、あまり力を入れてなくてもコルクが抜けたあたり、栓が少しばかり緩めだったのかもしれません。いずれにしても19VTのワインなので、さほど影響はないでしょう。色調はピノノワールらしい、中程度のルビーで、エッジは少しオレンジ色がかっています。香りはおとなしめで、カシスやブルーベリー、スミレ、それに少しスパイスなどが感じられます。味わいは悪くないものです。凝縮感はありませんが、といって、薄いということもなく、中庸を得たクリーンな果実味があって、それをしなやかな酸と熟したタンニンが支えます。樽による化粧っ気ももなく、素朴なピノノワールという印象ですが、2K前後でこの味なら全然悪くないのではないかと。というか、同じ価格レンジなら、アルコール14%超のイタリアやスペインワインなどよりはこちらのほうが好ましいです。この日の夕食は寄せ鍋というやや微妙な献立でしたが、料理や食材とケンカすることもなく、控えめに引き立ててくれました。★★★
2023年04月13日
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セラー専科さん、ワインジャンル大賞受賞記念福袋の1本。セラー専科さんのセットものには最近お世話になっていますが、ここで扱っているブルゴーニュを飲むのは初めてです。ドメーヌ・ターナックという作り手は聞いたことがなく、ラベルも何やらチープな印象。そもそも名称からして、ACブルの「グランレゼルブ」って‥。「ブルゴーニュ北部の生産者」としか書かれていませんが、調べてみたら、シャブリ地区の生産者みたいですね。ACシャブリもリリースしているようです。2019年といいつつ、すでにエッジに熟成の色が見えるガーネットの色調。赤と黒の中間位の果実、スパイス、それに下草っぽい心地よい熟成香が感じられます。飲んでみると、やや重心の低い果実味と高めの酸、タンニンはなめらかで、いかにもピノノワールという味わいです。「伝統を重視した作り」と宣伝されていますが、意外にも味わいの方向性としては、どことなくニューワールドチックな感じすらします。例によって三日かけて飲みましたが、三日目までほぼ変わらぬ香味をみせてくれました。★★★★
2023年01月16日
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ヨーロッパのワイン誌が絶賛し、フランスだけでも146店以上の腕利きワイン専門店で扱われるボールガール。果実の凝縮感にリッチな香りを添えています。野生のイチゴとフルーツノート。口当たりは非常に柔らかく、果実味が五感に染み込んできます!この手のPOPを作るのも大変ですね。野生のイチゴとフルーツノートって、具体的にどんな香りですかね。野イチゴのことでしょうか。そんなツッコミはやめておくとして、グラスに注ぐと、とにかくピノと思えないような濃さに驚かされます。味わいもピノらしい繊細さや酸の伸びやかさに欠ける鈍重なもの。「〜非常に柔らかく、果実が五感に染み込んで〜」とのくだりには、かなり大きな疑問符がつきますねぇ。赤白泡六本セットの一本ですが、このような銘柄を入れるのであれば、まだ南仏やイタリア、スペインの僻地のボトルを入れてもらったほうが個人的にはありがたかったと思いますが、なんだかんだいって、ブルゴーニュという産地は引きが強いのでしょうか。六本のうち四本までは悪くなかったのですが、ブルゴーニュの赤白がとにかくダメダメでした。(ちなみに白は先日アップしたシャブリ)★☆
2022年09月08日
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ようやくフォト蔵のトラブルも解消されたようで、久しぶりに写真をアップできました。このディゴワーヌを開けたのは23日のことです。寺田倉庫のロッカーで保存していたボトルですが、コルクはリリース直後のような素晴らしい状態でした。グラスに注ぐと、透明感のあるガーネットの色調で、全般にオレンジがかっています。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実のコンポートや枯葉、紅茶、それにスパイス類など。口に含むと、最初のうちはくぐもった感じの冴えない味わいでしたが、時間と共に開いて飲みやすくなりました。この銘柄を飲むたびに書いている気がしますが、裾ものながら、綺麗な酸があって、樽がでしゃばることもなく、なんというか「勘所をおさえた」ブルゴーニュ好きの人の多くが好感を抱くであろう味わいです。小瓶に残して3日にわたって飲みましたが、ほとんど落ちることもなく、むしろ2日目の方が向上したた感もありました。時期的にも、今開けて正解でした。(所詮はACブルなので、熟成能力については過大な期待をしないほうがよいと思います。)値段も高くなってしまったので、新しいVTを追い求めようとまでは思いませんが、セラーの残りのボトルは(実はまだ結構残っている…)大事に飲んでいこうと思います。★★★★
2021年12月27日
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河野酒店さんのオーダーメイド福袋(1万円)に入っていた1本。オレリアン・ヴェルデは私自身よく飲む機会があるし、実際お気に入りの生産者の1人ですが、白はあまり経験がないので、興味深く飲ませていただきました。総じてミネラル感豊富な、パキパキとした印象の味わいです。青リンゴ、グレープフルーツ、白い花などの清涼な香り。酸はしなやかで強く、豊かな果実味を支えています。ACブルですが、酒躯は村名に近いレベルです。ボーヌの秀逸な作り手の裾ものと比べると、なんというか少しゴツい感じは否めませんが、3K内外で買えるのなら悪くはないと思います。そういえば、オレリアン・ヴェルデの赤もこのところ飲んでいません。村名クラスを安く買える機会があれば買い足しておきたいなと思いました。★★★☆
2021年03月13日
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いただきもののボトルです。赤白揃ったいわゆるお歳暮ワイン。ラベルの紋章がいかにも、という押し出し。ACブルなんですけどね。作り手としては知りませんが、クレルジェ家の系統なんでしょうね。白桃、青リンゴ、それにバニラが絡む、大人しいながらも上品な香り。味わいも品があります。強くはないがしなやかな酸、ほどよい果実味。舐めてかかりましたが、結構美味しいです。ブラインドで出されたら、シャサーニュの著名なドメーヌの裾物だと答えそうです。小瓶に残した翌日はかなりヘタッてしまいましたが、初日だけでも十分楽しませてくれたので、満足です。★★★☆
2020年09月11日
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4連休に飲んだボトルです。ヴィレーヌのワインといえば、瞬間蒸発のディゴワーヌ以外は比較的入手は容易ですが、バックビンテージとなると話が変わります。若木から作られる「フォルチュヌ」にしても、年代を遡ったボトルを見かけることはまずありません。まあ、そもそもそこまで熟成能力があるかは疑問ですが。やや暗い色調のガーネット。エッジにはオレンジのニュアンス。「脱酸素パック」にして保存していたこともあるのか、グラスに注いだ当初、ウンともスンとも言わず、全く持って寡黙な状態でしたが、2杯目あたりから香りがグングンと出てきました。ブラックチェリーやカシスなどの果実、丁子、ナツメグ、枯葉、スーボワ。口に含むとじんわりとした酸とそこそこ旨味の乗った果実味。タンニンは溶け込んでいて、オークの風味がないことあって、すっぴんな感じの素朴な良さが感じられます。決して感涙にむせぶほどの香味ではありませんが、こんなボトルを日々の晩酌で飲めたらいいな、そう思わせる一本でした。★★★☆小瓶に残した翌日もほとんど初日と変わらぬ香味で二日にわたって楽しめました。
2020年07月30日
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裾物とは思えないほど濃厚なルビーの色調で、エッジは鮮やかな紫がかったピンク色です。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実、スミレ、丁子ナツメグ的スパイス、口に含むと、鮮やかな酸味の第一印象。果実味が若々しく、タンニンは大人しめ。酸が引っ張るバランスで、余韻はクラスなりです。テクスチャーはシルクとまではいきませんが、コットンぐらいにはなめらかです。総じてバランスのよい仕上がりですが、良くも悪くも「PGNらしさ」は残っています。6Kを超える市場価格を考えると決して過大評価すべきではないかなとも思いますが、反面、領分をわきまえているいうか、PGNらしい味わいには好感が持てます。せめて4k前後で買えればいいんですけどね。★★★
2020年02月07日
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エマニュエル・ルジェがすっかり手の届かないプライスになってしまったことで、最近自宅で飲むのはもっぱら息子のニコラ・ルジェです。といっても、こちらも5千円前後とすでに十分高価なんですが。黒系果実やスパイス類などの控えめな香り。時期的に閉じてきているのもかもしれません。味わいはフィニッシュのタンニンも少し目立つものの、ACブルのレベルを超えた濃厚さと密度感、それにちょっとブランデーチックなところもあります。なんだかんで言って、よいワインだと思います。安く入手できる機会があれば、また買い足したいですね。★★★★
2019年10月29日
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2015年VTは、ブル白の場合、酸が緩くなりがちなビンテージですが、このトロ・ボーはすそ物とはいえ、きちんと酸も出ていて、よくできていると感心しました。黄桃、パッションフルーツ、黄色い花やオレンジの中にマロングラッセ的なクリーミーな要素やミネラリーなニュアンスもあります。味わいはやや果実味が太めながらも、酸がよく支えて鈍重にならず、フィニッシュも調和がとれています。村名と言われれば信じて飲んでしまいそうな、よくできたACブルです。まあ値段も相応に高くなってしまいましたけどね。★★★★
2019年10月23日
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17VTのユドロバイエ、上位グレードも出回り始めたところで、裾物を開けてみることにしました。多くの銘柄が手の届かない価格になりつつある中で、とりあえずまだ穏当な範囲に収まってくれているのは助かります。ACブルにしては濃厚なルビーの色調。ブラックチェリーやカシス、ハーブ、白胡椒などの香り。口に含むと果実味は豊かでビビッドながら、やや神経質な酸が気になります。総じて酸が引っ張るバランスで、余韻はストンと落ちてしまうのは、まあ裾物なので仕方ないですね。上位銘柄も試したところですが、この作り手の悩ましいところは、村名がやや割高感があるところですね。5Kぐらいで購入できる銘柄があるとよいのですが。★★★
2019年07月30日
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白桃、柑橘、バニラ、ミネラルなどの香り。味わいは、コクがあって、後半に果実由来の甘みを感じます。ビンテージのせいもあってか、やや太めの味わいです。ACブルにそう多くは望めまないことは重々わかった上で、もう少しタイトさがほしいところ。最後は冷蔵庫で冷やして、低めの温度で飲みました。★★★☆
2019年07月12日
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長年買い続けてきたディゴワーヌも、この年をもって継続購入をやめてしまいました。3千円台ならブル好きのちょっと贅沢なデイリーによいと思いますが、5千円オーバーとなると、CP的にやや首を傾げたくなりますし、そのわりに熟成能力はどこまでいっても並みののACブル以上のものではない(と思われる)からです。その点、今回のボトルは香り味ともに開いていて、よいタイミングで飲めたと思います。コルクは全く上にしみておらず、よい状態。中程度のルビーの色調で、ラズベリーやブルーベリーなどの果実、スパイス類、紅茶、それに少しばかり皮革やアーシーなニュアンスも混ざります。口に含むと、決して濃厚ではないのですが、ベースに酸があって、旨味感のある果実味が印象的。ほどほどのザラッとしたタンニンも不快ではありません。せめて4k台で買えて、入手にそれほど手間がかからなくて、いつ開けても安定して今回のような香味を得られるのなら、また購入再開したいところなんですけどね。全ての要素を満たすのはちょっと難しいですかね。★★★★
2019年03月12日
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2本購入したうちの2本目です。1本目は昨年の同時期に飲みました。香りがやや残念な印象でした。https://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201802050000/1年経過してどんなものかと。中程度のガーネットの色調で、かなりはっきりとオレンジっぽくなっています。赤系果実や紅茶、スパイス類、スーボワ、それに揮発性塗料っぽいニュアンスがありますが、獣っぽさはありません。味わいはよくこなれていて、凝縮感こそありませんが、伸びやかな酸を基調に旨味感のある果実味と乳酸フレーバーが絡んだクリーンな味わいには好感がもてます。ブル好きの琴線に触れるような、こんなボトルをコンスタントに日常の晩酌で飲みたいなぁと思うような香味ですが、品薄な上、価格も6K台というのがやや悩ましいところですね。結局、3日かけて飲みました。翌日以降は酸化傾向が強くなってしまいましたが、そこそこ楽しめました。★★★☆
2019年02月13日
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AOCブルゴーニュですが、マルサネ村のキュベをベースにコートドニュイの村名キュベもブレンドしているとのこと。13VTのACブルということで、結構な熟成感を感じます。それもかなり獣っぽい、よく言えば派手な、悪く言えば品のない香りです。味わいは少し強めの酸が引っ張る構造で、全体にジュクジュクとした感じがあって、ちょっと危うげな熟成をしている印象。コンディションの問題かもしれませんが、そもそも13年のACブルだし、こんなものだと言われてしまえばそうかもと納得してしまう範囲ではあります。購入価格2K台のボトルなので多くを求めるのは酷ですが、No.1を標榜している別キュベであるからにはもう少し頑張ってほしかったかなとも思います。★★★
2018年12月29日
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濃厚なガーネットの色調でエッジはオレンジからレンガっぽいニュアンスも見え始めています。香りはカシスやプルーンなどの果実に皮革、リコリスなどのスパイス、腐葉土など複雑なブーケを見せ始めていますが、ネガティブな意味での獣っぽさもあって、ややクリーンさに欠けるのが難点です。飲んでみると、リッチでトロリとした酒躯がようやくほぐれてきている印象で、豊富なタンニンも溶け込んで、一体感のあるフィニッシュを形成しますが、味わいの中にもなにやらモワッとした不快な要素がまざっているのが残念です。香りの傾向から察するに、ブレタノの類ですかねぇ?翌日のほうが香りも味もクリーンになりましたが、果実味が後退してタニックになってしまいました。総じて、ほどよくこなれてきていて悪くはなかったのですが、感動というにはもうひとつのボトルでした。★★★☆
2018年12月26日
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割田屋さんの14フーリエウメムラさんの90シャトー・コス・デストゥールネル古葡萄さんよりトゥア・リータの16レディガフィ。蔵出し・正規品最近どうもラベルの写真がうまく撮れません。一時期ストロボを使っていたのですが、ホワイトバランスが大幅に崩れてしまって黄色っぽくなってしまうので、最近は敬遠しています。といってストロボなしで夕食時に撮影しようとすると、絞りを開かねばならず、この写真のようにボトルの輪郭がぼやけてしまう(ちなみに機材はEOS6DとEF30mmF2)。三脚を使えばすべて解決しますが、一眼レフ本体でさえ家人から邪魔だと迷惑がられている中、さすがに夕食時に三脚を居間に持ち込めません。こんなことなら、最近のスマホのカメラは良くできているので、いっそスマホで撮影することにしようかと思い始めています。ラベルの撮影に細かなニュアンスや陰影やボケはさほど重要ではありませんからねぇ。何をやってんだかという感じですが…。さて、この日開けたのは、購入後しばらくセラーで寝かせていた15ノエラの裾もの。時期が悪かったのか、それとも軽ブショネなのか、香りがまったく出ません。味わいはACブルとしては濃厚、それでいて酸もしっかりとありますが、タンニンがやや粗いのと、フィニッシュがストンと落ちてしまって余韻に乏しいのが限界ですかね。好きな作り手ですが、この銘柄に関しては15年という濃厚なビンテージがあまりプラスに作用していない気がします。せめて香りがきちんと出ていれば違ったんですけどね〜。★★★(?)楽天でユドロ・ノエラを検索する
2018年11月13日
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定評のあるトロ・ボーのブラン。ただしブル白とはあまり相性のよくない(と思われる)15ビンテージです。グラスに注ぐと黄桃やパイナップル、パッションフルーツなどの熟した果実の香り。回すとクリームブリュレのようなかぐわしいニュアンスが出てきます。味わいはリッチな果実味が印象的。といって酸が不足しているということもなく、クリーミーなフレーバーに後半苦味のアクセントも加わり、なかなかよいバランスです。トロ・ボーのブランは瞬間蒸発な上、たまに見つけてもいい値段になってしまっていますが、やはりよいものはよいですね。他の年のものを見つけたらまた購入しておこうかなと。★★★★楽天でトロ・ボーを探す送料無料 2019森公美子プロデュースおせち 四段重 これぞ久本 日本テレビ 森クミ もりくみ おせち からすみ価格:14800円(税込、送料無料) (2018/11/2時点)
2018年11月08日
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カシスやブラックチェリー的果実、シナモンやスパイス類、ミネラル、それにスッとするミンテイなニュアンスや土っぽさも感じます。飲んでみると、しっかりしたエキス分があって甘い果実味、酸はしなやかで丸く柔和なタンニンとあいまって滑らかなテクスチャーが印象的。小瓶に残した二日目、香り高さはそのままに味わいは旨味をましてさらに好印象になりました。私がブルゴーニュを飲み始めたころのトロ・ボー(の赤)は、なんというか「ヨードチンキ」のような、垢抜けないワインでしたが、近年は大躍進を遂げているようですね。ブル白などは瞬間蒸発銘柄となっていますし。★★★★
2018年09月24日
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ACブルとは思えない濃厚な色調のルビー。黒い果実やスパイス類、濃いめの紅茶、少し土っぽさや毛皮などのニュアンスもあります。飲んでみると、ややジャミーな果実味のアタック。タッチの軽いタンニン、しなやかな酸とあいまって、クラスを超えた満足感を味わせてくれます。昔から濃厚な作りをする生産者でしたが、闇雲に濃いのではなく、ニュアンスやクリーンさを併せ持っているのがトップ生産者たる所以ですね。価格的にも、ブルゴーニュの一流の作り手が軒並み値上がりする中で、ギリギリ穏当な水準に留まっています(上位銘柄はその限りではありません)。トップキュベと言わずとも、このACブルや村名ジュブレを数年寝かせて飲むのでも、十分楽しめるかと。★★★★
2018年09月22日
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13VTまで買い続けていたヴィレーヌ。まだまだセラーにはありますが、あまり寝かせてもよいことがなさそうなので、随時開けていこうと思います。底の部分以外全く染みていないとても綺麗なコルク。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実のコンポート、紅茶、シナモン、リコリス、オレンジピールなど。口に含むとなめらかなテクスチャー、紅茶飴的な旨味と旨味を伴った果実味。適度な酸とタンニンにより、スケール感はないながらもバランスよくまとまっています。若干甘みが目立つのが玉にキズですかね。とはいえ、今回のボトルは、飲んだ時期やコンディションなど、かなりアタリの部類でした。開けたボトルがすべてこのレベルなら14年以降も買い続けたかもしれませんが、拍子抜けのボトルも結構もある(特に寝かせた場合)のが悩ましいところですかね。★★★★楽天でヴィレーヌを検索する
2018年08月22日
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雑誌などでは、現地読みの「トマ・モレ」と表記されていますが、なんとなく私は英語読みで表記したい派です。14年ということで、裾ものとしては少し寝かせたこともあるのか、ハシバミっぽいニュアンスがよいアクセントになっています。安価なACブルでは、妙にトロピカルな果実味のものや、シャバシャバとしてものによく出会う中、この銘柄はスケールこそランクなりですが、前述の少し熟成した雰囲気やクリーミーな要素もあって裾ものとして思いのほか楽しめます。といって、「日常飲むシャルドネはこれで十分」と思わせるほどの説得力はないので、あくまで「悪くない」というレベルですが。上位グレードも機会があれば試してみたいところです。★★★☆楽天でトマ・モレを検索
2018年08月14日
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先日のHCNの印象が悪くなかったので、今度はACブルを購入してみました。グラスに注ぐと、裾モノとは思えない濃厚な色調。香りはまだ初期的ながら、赤い果実やスミレ、スパイス、それにブランデーチックな香りもあります。飲んでいると、トロリとした果実味を中心にエレンガンとにまとまった味わいです。今の時点でもかなり美味しいですが、若干タンニンが目立つので、1年ぐらいのスパンでよいので寝かせるととまた表情が違ってくると思います。裾ものなので、期待しすぎは禁物ですけどね。★★★☆
2018年07月24日
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アンブロワーズのACブルといえば、最近までスクリューキャップを採用していたように思いますが、この15VTは普通のコルクです。でもって、そのコルクが固くて抜くのに難儀しました。冷やし気味で飲んだせいもあるのかもしれませんが、喉越しがとてもスムーズでスルリと喉を通り過ぎていきます。果実味は充実していますが、抽出の強さはなくエレガント。どこか自然派っぽささえ彷彿させる味わいです。調子に乗って初日に(最近の私には珍しく)ボトル半分以上開け、小瓶に移した残りを中一日おいた三日目に飲みましたが、初日の感動はどこへやら。タニックで重々しい、冴えない味わいに成り果てていました。初日にあれだけ開いていたことを思うと、一日開けたりせず、せめて翌日に飲んでやればよかったのかもしれません。★★★☆
2018年06月25日
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たぶん当ブログ初登場の16VT。裾物ですらまだ早いタイミングですが、飲んでみると思いの外こなれた香味なのが意外でした。紫がかったルビーで、思いの外濃厚な色調です。香りは初期的ながらも黒系果実やスパイス類、紅茶などの心地よいもの。飲んでみると、果実味がトロリとしていてエキス分に富んでいます。ややピリピリした酸を感じますが、これは時間とともに落ち着くでしょう。想像していた以上に甘く濃厚な仕上がりで、若干技巧を感じる部分はありますが、今飲んで十分美味しい香味なのは間違いありません。ユドロバイエ、安定感も出てきて、メジャードメーヌとしてのポジションを確固たるものにしつつありますね。★★★☆楽天でユドロ・バイエを検索する
2018年06月21日
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レモン的香味、それでいて少しナッティなニュアンスもあります。裾物ゆえ仕方ないかもしれませんが、やや全般に緩さを感じるところは裾物ゆえ仕方ないところですかね。後半には苦味も加わり、クラスなりのフィニッシュと余韻。上位格付けのワインを箱庭のようにこじんまりとグレードダウンしたかのような香味で、決して悪くはないのですが、さりとて感心することもない、そんな微妙な立ち位置です。この作り手のACブルは、過去、保存の実験に使ったりして、これまで結構な本数を飲んできました。飲むタイミグによっては「目から鱗」的な美味しさのボトルに遭遇したこともありましたが、総じて2K台半ばの値段なりかなという印象です。翌日:ナッティな香りが全面に出てきましたが、味わいは果実のみずみずしさが後退して後味に甘ったるさが目立つようになってしまいました。★★★
2018年06月19日
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例によって、正月に購入したエスカルゴさんのACブル福袋に入っていた一本。白桃、グレープフルーツ、ミネラル、ナッツ、シナモン。口に含むと、パキパキのミネラル感、瑞々しいタイトな果実味、それに張りのある酸と、思いがけない美味しさに驚かされます。小柄ながらも良質な白に求められる要素が詰まっていて、これはいい作り手だなと思わせてくれる味わいです。機会があればぜひ上位グレードやある程度熟成したものを飲んでみたいですね。★★★★楽天でバシュレ・モノを検索する
2018年06月15日
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何度となく当ブログに登場しているヴィレーヌのこの銘柄、先月11VTを飲んだところですが、今回は12VTを開けてみました。同年のボトルを飲むのは昨年6月以来、この時はかなり好印象でした。ザルトのブルゴーニュグラスに注ぐと、色調はオレンジがかった綺麗なガーネットですが、、香りがいけません。明確にカビやダンボールの臭いがあるわけではないのですが、何か詰まってしまったみたいで、健全な香りの要素がほとんど出てこないのです。軽度のブショネなのかもしれません。とはいえ、飲んでみてもそれらしいニュアンスが感じられないのは幸いです。味わいはかなりこなれていて、果実味がブランデーっぽくなっています。それでいて透明感を保っていて、ほどよい酸と旨味があり、これで香りが万全だったらなぁと無念さが募ります。ヴィレーヌは今までかなりの本数を飲んできましたが、こういうボトルは初めてかもしれません。★★★?翌日:小瓶に移して保存したことで、デキャンティング的な効果があったのでしょうか。香りが初日よりは出るようになりました。といっても、果実的なアロマはすでになく、黒っぽい木質的、スパイス的な香りが中心になっていましたが。
2018年06月12日
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フィッチさんで購入したバックビンテージのデュガピ。よく知られたキュベ・アリナールではなく、素のACブルです。グラスに注ぐと濃厚ながらかなり淀んだ色調のガーネット。嫌な予感がよぎります。香りは完全なドライ系。乾燥イチジクやプルーン、ゆで小豆、スパイス類などの香りは好きな人は好きな香りですが、明らかに下り坂であることを感じさせるものです。飲んでみると、酒質が濃厚なせいか、香りから想像するよりは生気のある味わいなんですが、ヒネたニュアンスが終始つきまとうのが残念ですねえ。デュガピといえどもさすがに02年の裾モノとなるとちょっと厳しかったようです。蔵出しだとまた違ったのかもしれませんが。まあでも、こういう銘柄でもたまに大当たりボトルに出会ってしまうから、安く見つけるとつい買ってしまうのですが。★★☆
2018年05月30日
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正月に買ったエスカルゴさんのACブル福袋に入っていた一本。2015年にしてはあまり濃くない、中程度のルビーの色調で、エッジはすでにオレンジがかっています。香りは赤系果実やオレンジの皮、スパイス類、それにゴムっぽいニュアンスもあります。口に含むと、トーンの高い果実味をやわらかなタンニンとじんわりした酸が支え、スケールは小さいながらもエレガントでなめらかな味わいです。なかなかイイですね、ダヴィッド・デュバン。小瓶に分けて冷蔵庫に保管、三日に亘って飲みましたが、かなり低めの温度から始めても楽しめました。上位銘柄も探せば安く買えそうなので、久しぶりに購入して飲んでみようかと。★★★☆楽天でダヴィッド・デュバンを検索する
2018年05月21日
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ニコラ・ポテル氏率いるメゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌの裾モノ。ここのACブルには、このボトルとは別に、ラベルに醸造所のイラストの入ったドメーヌもの(クロ・ド・ラ・シャペル)や他の醸造所の古酒を買い付けてリリースしている「コレクション・ベレナム」のものもあります。2014年ということで、少し落ち着いたところでしょうか。グラスに注ぐと、少し黄緑がかった中程度イエロー。香りはフレッシュな柑橘類や白桃、ミネラル、ハーブなどの清々としたものです。香りから「やや酸っぱい」味わいを想像しましたが、口に含んでみると思いのほか酸が丸くなめらかな味わいなのが意外です。といっても密度感に欠ける味わいは決してクラスを超えるものではなく、奥行きや口中の表情、余韻なども平凡なものです。悪くはないのですが、リピートしたいと思わせるほどの魅力や個性には欠けますね。まあ値段も値段(2K台半ば)なので、多くを望むのは酷というものですが。★★★楽天でロッシュ・ド・ベレーヌを検索する
2018年04月10日
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2週間ほど前に晩酌で飲んだワインをアップするのを忘れていました。なにやら宗教がかったような?手のひらのラベルが印象的なモンジャール・ミュニュレ。いろいろよい畑を持っている割に、どこか垢抜けない作り手だなあという印象を拭えないのですが、時々刮目するような素晴らしい熟成ボトルに出会うのもまた事実です。最近は上位銘柄を口にしていませんが、裾ものはどんな具合なのかと興味深く飲んでみました。グラスに注ぐと、ACブルとしては十分すぎるほど濃いルビーの色調。香りは初期的で、毛皮や赤身肉的要素が強めです。口に含むと、なめらかな果実味の奥からじんわりとした強目の酸が顔をのぞかせます。タンニンも十分ありますが、それによる飲みづらさはなく、中盤以降酸が優勢になります。がっつり濃いのはいいのですが、ややエグミを感じるし、あまり酒質がクリアでないのがマイナスです。ちょっと抽出しすぎじゃないのかなぁ、もっと薄くていいのでクリーンな感じに仕上げてくれている方がこの作り手らしいのになぁ、とやや期待外れ感をぬぐえませんでした。ま、どこまでいってもACブルなので、これを以って上位銘柄の出来を計れるものではありませんが。★★★楽天でモンジャール・ミュニュレを検索する
2018年03月31日
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正月に買ったエスカルゴさんのACブル福箱の一本。フェブレといえば、レアもののミュジニーやコルトンシャルルマーニュを筆頭に、シャトーコルトングランセ、コルトン・クロ・デ・コルトンなどの名醸畑を保有するドメーヌ的側面も強い大手ネゴシアンとして知られています。メルキュレなどもよいですよね。裾ものAC ブルは安いところでは2K前後でで売られています。グラスに注ぐと、15VTらしくかなり濃いめのルビーで、全般にやや暗めの色調です。香りはラズベリーやカシスなどのジャムっぽい果実、紅茶、スパイス、ハーブ、それにステムっぽいニュアンスが強めに出ます。口に含むと芯のある強めの酸のアタック。果実味はかなり抽出強めで、味わいの後半にはエグミを感じます。フィニッシュや余韻はあくまでクラス相応。総じてかなり内向的な味わいで、現状では少し飲みづらいですが、数ヶ月から1年ぐらい置いておくとだいぶ表情が変わりそうな予感はあります。小瓶に残した二日目はあまり変化がみられませんでしたが、三日目になるとだいぶほぐれて飲みやすくなりました。なかなか積極的に買おうとは思わない地味な銘柄ですが、悪くないと思います。ただ、前述の通りすぐに飲まずに少し寝かせたほうがよさそうです(といってもこのプライスレンジのACブルを寝かせるというのも難しい話ですが。)★★★(初日は★★☆)楽天でフェヴレを検索する
2018年03月29日
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ニコラポテルが手掛けるロッシュ・ド・ベレーヌ。落ち着いたラベルのデザインがいいですね。この14ルージュはエスカルゴさんのACブル福箱に入っていた一本です。ドメーヌ物のようです。コルクを抜くと、ふわっとブドウの心地よい香りが漂ってきて、これは思いのほか当たりかもと期待が募りました。ところがいざグラスに注いでみると、香りがあまり出てこないのです。赤と黒の中間ぐらいの果実やスパイス類、紅茶など、それなりのニュアンスこそ感じますが、当初の期待からは程遠い感じです。気を取り直して飲んでみると、スケールは小さいながらも伸びやかな酸基調にチャーミングな果実となめらかなタンニンによるブルゴーニュらしい味わいです。とはいえ、こちらも口中での表情はシンプルで余韻も短く、どこまでも裾もののレベルを超えるものではありません。最近は出来の良いACブルも多い中、3K半ばの裾ものとしては、特筆すべきレベルではないなぁというのが正直なところです。まあ美味しいですけどね。★★☆楽天でベレーヌを検索
2018年02月20日
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上位銘柄は高いし下位銘柄は品薄。お気に入りの生産者の一人にもかかわらず、最近すっかり縁遠くなってしまっているポンソ。まあそう言い出したら、スター生産者とはこのところみな縁遠くなっているのですが。先日、運良くキュベ・パンソンの06年を2本入手できたので、少し休ませてから開けてみました。例によって人工コルクです。グラスに注ぐと中程度のガーネットの色調で、全般にオレンジ色がかっています。香りは赤系果実のコンポート、紅茶、スパイス類、梅などに混じって、残念ながら少しノイジーな(ネガティブな意味での)獣的なニュアンスがあります。味わいはなかなか均整が取れています。透明感のある酒躯の中に、旨味感のある果実、しなやかで高めの酸、乳酸的フレーバー。相変わらずブルゴーニュ好きのツボにはまる味わいなんですが、それだけになおさら、香りがピュアでなかったことが残念な一本でした。★★★小瓶に残した翌日:香り全体が散漫になり、やや麦わらっぽいニュアンスが強まってギスギスしたものになってしまいました。ポンソといっても裾物のバックVTですから、あまり多くを期待するのも酷かもしれませんね。初日にデキャンティングしてみてもよかったのかもしれません。
2018年02月05日
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エスカルゴさんで購入したACブル白6本福箱のうちの一本。ブル赤の6本福箱も購入したので、目下セラーの中はACブル(とうきうきさんのシャンパーニュ)だらけです。黄緑がかった中程度のイエロー。香りは柑橘系が中心、かと思いきや、少し経つと白桃やミネラル、軽くバニラなどの香りも出てきました。なかなか良い香りです。飲んでみると、果実味はみずみずしく思いのほか厚みもあって、ビビッドな酸とのバランスも良好。快活で心地よくまとまったシャルドネです。この銘柄からコルシャルの片鱗を見いだすのはさすがに難しいかもしれませんが、2kそこそこで売られているブルゴーニュとしては十分秀逸だと思います。高騰著しいブルゴーニュですが、安価なレンジの水準がおしなべて上がっているのが救いですね。★★★☆エスカルゴさんの新春福箱。1月中なので、もうすぐ終了ですよ。
2018年01月29日
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安価で無難なブルゴーニュとしては定番銘柄の一つだと個人的に思っている、グロ・フレール・エ・スールのオーコートドニュイ。最近飲んでいませんでしたがどうでしょうか。赤と黒の中間系果実、スパイス、ハーブ、紅茶。まだ少し初期的な香りです。飲んでみると、ACブルにしては十分な凝縮感のある果実味があります。酸はじりじりした印象で、今はやや乾いたタンニンが優勢です。フィニッシュの調和や余韻の長さはあくまでクラスなり。初日と二日目はあまり感心しなかったのですが、三日目になると薄いベールが一枚はがれたかのように、味わいがクリアになりました。それほど長期に亘って熟成させる銘柄でもありませんが、1〜2年待つとかなり開いてくるのではと思います。今飲むなら、十分空気に触れさせた方が美味しく飲めそうです。★★★☆楽天でグロ・フレール・エ・スールを検索
2017年12月19日
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ウメムラさんにギガル三銃士のバックビンテージいくつか(正規品)入荷しています古葡萄さんの05シャトー・モンローズ。約23Kカツダさんの14シャトー・ペトリュスカツダさんの90シャトー・ラフィット・ロートシルト目鼻立ちのとてもくっきりした香味です。初日はかなりステムっぽさが目立ちましたが、小瓶に残した翌日はだいぶ落ち着きました。赤と黒の中間系果実、濃いめのダージリン、ハーブなどのはっきりした香り。味わいは豊かな果実味を張りのある酸が支えており、タンニンは豊富でよく熟していて、攻撃性はありません。クラスを超えた複雑さや凝縮感はありませんが、値段を思えば十分納得できる一本です。と言うか、今の私には、ブルゴーニュってこのぐらいで十分だなぁと最近思っています。★★★★楽天でオレリアン・ヴェルデを検索する
2017年12月12日
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赤い果実や紅茶、スパイスに加えて、初期的な硝煙ぽいニュアンスがあります。飲んでもチャーミングな果実味を中心に小梅のような酸と角の丸いタンニンとがバランスよく整っていますが、なにやら少し生臭いようなニュアンス(ブレット?)があるのが残念。と言うわけで、初日だけだと正直ビミョーかなと思いましたが、小瓶に残した翌日翌々日は果実味が前面に出てきて飲みやすくなりました(三日目がもっともバランスが整った気がします)。三日に亘ってだんだんと向上してくれたのが嬉しい誤算でした。といっても、ACブルのレベルを凌駕するようなレベルではないので、過大な期待は禁物ですが。★★★→★★★☆ラモネの赤を楽天で探すラモネの白はこちらから。
2017年11月29日
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フィッチさんより11ブルゴーニュ・キュヴェ・デュ・パンソン(ポンソ)キタザワさんの15シモンビーズ同じくキタザワさんよりレアセレクションの80フィクサン。4k台ですウメムラさんにボランジェ・ロゼ [2006]再入荷同じくフィッチさんの13シャンボール・ミュジニー(フレデリック・ミュニエ) アサヒヤワインセラーさんの15シモンビーズとシャントレーヴマル源さんよりカミユの蔵出しバックビンテージ割田屋さんよりアンヌグロの14オスピス・ド・ニュイ ニュイ・サン・ジョルジュ 1erCruヴィーニュ・ロンドセラー専科さんよりルフィエールのC410スリムタイプ赤系果実、紅茶、スパイス、ハーブ、それに少し還元的なニュアンス。口に含むと甘く濃縮感のある果実味のアタック。思いの外向的な果実味ですが、ややキャンディチックなところがあるのが気になります。一方でフィニッシュにかけて少しばかりの苦味がよいアクセントとなっています。濃いめな中にも酒質はクリーンで、高めの酸とあいまって、透明感のある味わいを保っているところがいいですね。結局、三日に亘ってチビチビ飲みました。小瓶に残した翌日は香りこそ衰えましたが、味わいに旨味が加わり、印象がさらによくなりました。三日目も変わらず滑らかな味わいでした。ディゴワーヌは以前から瞬間蒸発の人気銘柄で、私も贔屓にしていましたが、近年は値段が5kを超えるようになったのと、バックビンテージを飲んでも熟成で向上しないように思われて、14ビンテージを最後に買うのをやめてしまいました。とはいえ、こうやって飲んでみると、なんだかんだで手堅い銘柄だなぁと再認識させられます。ディゴワーヌとい言わずとも、余裕のあるときに若木主体のフォルチュヌあたり数本買っておいてもよいかなと思いました。★★★★2014年は昨年の6月にフォルチュヌを飲んで以来でした。https://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201606270000/
2017年10月21日
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柑橘系のフレッシュな果実、ミネラル、それにナッツのようなニュアンスもあります。味わいはリッチで外向的な果実味の第一印象。それをしっかりとした伸びのある酸が受け止めています。酒躯はややダルなところもあって、クラスを超えるというほどの味わいではありませんが、総じて無難にまとまっていますし、3K前後の裾ものとしては合格点の内容でしょう。リピートすべきか、もう1000円出してトロボーの裾ものを買うべきか悩むところです。★★★☆
2017年09月15日
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今やこんな値段なんですね、代官山さんよりアルマン・ルソー の13シャンベルタン懐かしい銘柄。リカオーさんのリッジ リットンスプリングス 2015。ガイザーヴィルもあり。何本か購入したブル白裾ものの一本。ベルナール・モレのご子息のドメーヌ。外では飲んでいますが、自宅では初めてかも。前回のトロ・ボーACブル白には唸らされましたが、この銘柄もなかなかイイです。レモンや白桃、アカシア,、ミネラルなどのフレッシュな中に少しヘーゼルナッツ的なニュアンスがよいアクセントになっています。飲んでみると、目が詰まった感じはないのですが、酒質がクリーンかつクリーミーで、みずみずしい果実味とそれを支える伸びやかな酸とのバランスが良好です。正直、トロボーと比べるとワンランク落ちる感はありますが、あちらは4Kこちらは3Kそこそこと、市場価格によく反映されているかと。小瓶に残した翌日も変わらず美味しく飲めました。★★★☆楽天でトーマス・モレを検索する
2017年08月22日
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なんとなく気が向いて、日頃あまり馴染みのない作り手のブル白を何本か購入してみました。このトロ・ボーはそのうちの一本です。最新のVT中心に買ったつもりでしたが、このボトルは13年でした。馴染みがないといってもトロ・ボーは昔から外飲みでは結構出会っています。ただ、家であまり開ける機会がなかったんですよね、なぜか。マルヌのグラスに注ぐと、色調は輝きのあるイエロー。黄緑のニュアンスがないとはいえ、色合いからだけだと2年経過しているとはわかりません。香りを嗅いで驚きました。白桃やメロン、柑橘類とともにカスタードやクリームブリュレ、ヘーゼルナッツなどの華やかな香りが全開です。飲んでみるとそこはACブル、やや密度感にかけるのは致し方ないところですが、クリーミーな酒躯の中に各要素が過不足なく詰まっていて、後半には蜜っぽい要素も加わり、十分満足のいく味わい。記録には残ってないのですが、以前ワイン会で飲んだこの作り手のコルトンシャルルマーニュ(VT失念)が超絶おいしかったことを思い出しました。★★★★小瓶に残した翌日。グラスに注ぐと、初日には全く感じられなかった消し炭のようなニュアンスが感じられるようになりました。味わいは酸味がより前面に出て来ましたが、これは果実味との相対的なものなんですかね。
2017年07月27日
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ご存知クロード・デュガの子息たちが運営するネゴシアンブランド。デュガの血縁といえば従兄弟のベルナール・デュガ・ピが有名ですが、他にもデュガの親戚という触れ込みで一時話題になったアンベール・フレールなんていう作り手もいました(最近あまり聞きませんが)。ブルの作り手がわが国でメジャーになるためには、だれそれの親戚だとか、アンリジャイエの薫陶を受けたとか、DRCで働いていたとか、そういうふれこみがまずは重要なのかもしれません(笑)。閑話休題。職場のパーティで、紙コップで飲んだジブリオットの13年ACブルが思いの外美味しかったので、RWGで褒められている(らしい)14年を購入してみました。ラ・マルヌのグラスに注ぐと、色調はACブルとしては十分な濃さで、新しいビンテージにしては紫が少なく、ややオレンジっぽい色調です。香りはシンプルながら、赤系果実のコンポートやスパイス、それに漬物っぽいニュアンス。飲んでみると、こちらも深みはないものの、オレンジ色を想起する果実味とじんわりした酸とで、こじんまりとよくまとまっています。到着後すぐに開けてしまったこともあって、このボトルについてはややまとまりが悪い印象を受けました。もう一本買ってあるので、こちらは少し休ませてから飲んでみようと思います。★★★楽天でジブリオットを検索する
2017年07月15日
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11年、12年ときたので、13年も開けてみました。これもコルクがとても綺麗です。グラスに注ぐと、12VTよりもやや淡い色調。香りは最初還元的だった12年よりもすなおに出てきます。赤と黒の中間果実、紅茶、オレンジの皮、スパイス、それに皮革系のニュアンス。味わいはほどほどに濃縮感と旨み感のある果実味を高めの酸が支えるオーソドックスなもの。若いVTですが、樽の要素を感じないことや、良い意味でのエグ味や苦味の要素がアクセントになって、単なる「甘くて外向的なワイン」になっていないところがいいです。褒めたりけなしたり忙しいやつだと言われそうですが、やはり若いヴィレーヌは私の好みドンピシャなんですよねぇ。リリース後から閉じ始めるまでが飲み頃で、いったん眠り始めてしまうと、なかなか綺麗に熟成した姿にはお目にかかれないことなんでしょうかね。★★★☆楽天でヴィレーヌを検索
2017年06月27日
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前回の11VTが散々だったので、検証の意味も込めて12VTを開けてみました。中程度からやや濃いめの色調。赤と黒の中間ぐらいの果実に紅茶、スミレ、赤身肉、シナモンなどのスパイスが入り混じった香り。口に含むと、果実味が生き生きとしていて、それを支える酸もしなやか、タンニンも暴れる事なく、総じて味わいに奥行きと表情があって、ジャミーでベタッとした印象だった11VTとは全く異なります。ビンテージの違いなのか、リリース後の経過年数の差なのか、それともボトル差や状態の問題なのか、いずれにしても、これなら昨今の高騰を加味しても納得できるかなという内容でした。ちなみに今回のボトル、前回の11年とはコルクの状態からして全然違ってました。こちらのコルクは下の部分から全くせりだしてきておらず、弾力もあって非常に良好な状態でした。それを思うと、やはり前回のボトルはコンディションが悪かったのかもと思いますが、どうなんでしょうね。追記:小瓶に残して三日に分けて飲みました。翌日は初日よりさらに開いて外向的になり、まさに私のイメージしているよい時の(笑)ヴィレーヌという香味でした。三日目もほとんど変わらず美味しく飲むことができました。前回の11年との違いに驚くばかりです。次は13VTを開けてみたいと思います。★★★★
2017年06月21日
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例によってセラーにゴロゴロしているヴィレーヌのバックVTを開けたのですが、これまた例によって、あまり感心しないボトルでした。しんみりとした大人しめの香りにはスーボワが入り始めています。飲んでみると果実味がどうもジャミーでベッタリしているんですよね。これが実力なのかなぁ?コルクも半分ぐらい染み出した跡があるし、やや状態に問題ありという気がしないでもありません。どうも寝かせたディゴワーヌとは相性がよくないようで、なかなか素直に美味しいといえるボトルに巡り合えません。寝かせようと考えずに早めに飲んだほうが幸せなのかもという思いを強くしている今日この頃です。追記:小瓶に分けて、翌日翌々日と飲みました。向上する事はありませんでしたが、大きくヘタることなく、三日に亘って飲めました。★★☆
2017年06月16日
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液だれでラベルが汚くなってしまいました。話題の作り手の15VT裾物です。お値段は2k台半ばと格安。グラスに注ぐと、まだ紫を強めに感じるルビーの色調。ブラックチェリー、カシス、スミレ、ダージリン、スパイス類。味わいはよく熟したというかやや過熟感を感じる果実味のアタック。ゴムっぽさというか茎っぽさというか、そういう要素もあって相変わらず彫りの深い味わいですが、14の村名で感じたようなドギツさはなく、ほどよい感じです。まあその分、奥行きや余韻などはあくまで裾ものなりですが。2.5kという価格を考えるとととてもよく出来ていると思いますが、個人的にこれをデイリー銘柄にしたいかと問われると、微妙ですね。今の私には少しお転婆すぎます(笑)。★★★☆楽天でオレリアン・ヴェルデを検索する
2017年06月01日
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