アキハバラ的散財生活

2003年02月02日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先月の21日、川崎市内の古書店で万引きをした中学生が警察に引き渡される際に現場から逃亡したが、京浜急行に撥ねられて死亡した事件に関連して、古書店の店長が廃業する、と謝罪文を出しました。
毎日新聞1月31日記事
これに対し、「店をやめないで欲しい」とフランチャイズ側にメールで7~800通、電話で200本ほどの激励が届いたといいます。
( 毎日新聞2月1日記事

少し整理しましょう。
・現場は京浜急行がほど近い古書店。最近の「明るい」古書店です。(フランチャイズですので...)
・件の少年はここで漫画本6冊を万引きします。 対価にして1750円 でした。
・少年の万引きは防犯カメラに映っていたので、店長がすぐに呼び止めました。
・(店長以外の)店員が110番通報をしました。程なく、神奈川県警川崎署の署員が4人来ました。
・少年は氏名・住所など質問に答えなかったため(偽名を使ったという記事もある)、署員は任意同行をしようとしましたが、この時、少年は逃走しました。
・逃げる道程に京浜急行の踏切があり、遮断機が下りていました(=電車が近づいていました)が、遮断機を越えて線路内に入りました。
・結局、通過した京浜急行(下り線:京急川崎→横浜の道中)に撥ねられ、少年は死亡しました。
・事件の3日後あたりから、この古書店に20通ほどの非難の電話があり、結局26日から閉店していました。
・今月の1日に記者会見、数多くの激励に押される形で、3日から営業再開をすることに...

現在の報道の中心は、この店主に焦点が当たっています...が、この経過を考えてみれば、少年にもう少し焦点を当てるべきではないかと思います。そこから残された者達への生きる道が見えてくると思うのです。

ここまでの状況から考えて、少年は3つのミスを犯しています。
第1のミスは防犯カメラに気付かなかったこと。
軽い気持ちで万引をした...というのは明白です。少年は自らゲームの引き金を引いてしまいました。例え防犯カメラがなくとも6冊の漫画本では目立つはずです。
第2のミスは現行犯逮捕という状態にありながら、店主や警察に黙秘しようとしたこと。
窃盗罪を現行犯で取り押さえられているのですから、どのような抗弁をしようにも、自らの証明をまず、しなければいけません。
第3のミスは逃亡したこと。既にゲームエンドであるにもかかわらず、自ら新しいゲームを始めてしまいました...が、そこへ飛び込んできたのは京浜急行の特急でした。京急川崎駅と横浜駅の間は10の駅がありますが、急行はそれらの駅を飛ばしていきます(所要時間は7分ほど)。駅の側だから徐行する...ということもなく、一旦上げたスピードは落としようもありません。電車でGo!とかやっていれば自ずと判る理屈ですが、残念ながら注意が足りませんでした。遮断機を自ら越えていった時点で、既に弁解の余地はありません。

こうしたことは今時の子供だから...とか、中学生だから...とか、そうしたこととは無縁で、基本的に社会に甘えて生きている人間に共通な「思想」のような気がします。
第1のミスは明らかに彼の不注意です。しかしながら例え見つかっても少々小言を言われる程度で大丈夫だろう、とタカをくくっていたのかもしれません。氏名や住所を聞かれても知らんぷりするのは、むしろ当然でしょう。(この時点で万引きした本は返したのだからゲームオーバーだと勝手に思っているわけです)
しかし、店側の対応はというと、再犯防止の意味もあると思っているのか、フランチャイズ側の意向としてなのか、最近の万引犯に返り討ちに遭うケースを想定してなのかわかりませんが、すぐに警察を呼んでいます。そして黙秘している少年を引き渡しています。これがいいかどうか?はともかく、未成年であるなら余計に、今は警察を通して親、学校に周知徹底するというのが、マニュアルとしては最良と思われます。例えば、勝手に子供とは言え、ビンタするわけにもいきません。店主が暴行罪で訴えられるかもしれません。また裏の部屋で延々と説教するわけにもいきません。監禁罪が適用されるかもしれないからです。つまり現行犯の現場を押えたら最後、教育的な配慮を入れる余地がないのが現代なのです。勢い、天下の公僕に登場してもらうしかないわけです。
しかし、少年はここで「警察を呼んだ」→「意外とここの店主はマジだ」と思ったことでしょう。そこでひたすら黙秘するわけです。親や学校にはバレたくない一心が働いたのです。なんでさっさとゲームオーバーにしてくれないのか?と思っていたことでしょう。
しかし...現行犯なのです。既にゲームは終わっています。そしてどういうペナルティが相応しいのか、決めるのは少年ではありません。また店主でもありません。家庭裁判所でのジャッジメントが必要、というのは現代の常識です。知らぬは少年ばかりなり、なのです。第2のミス...それは少年の見識があまりにも自分に都合良すぎたことから起きました。

そして逃走へ少年は向かうのですが、なぜ警察は身柄確保しなかったのか?という疑問が残ります。未成年だから、傷害罪ではないから、という理由があると思います。手錠に腰紐というのは、凶悪犯にのみ使う前時代的なもの...という認識がある故、ただ単に同行を促しただけに終わっていたと思います。もし身柄確保されていれば、逃げたくとも逃げ出せない状況なら...少年は命を落とさなかったかもしれません。人権は命にも勝るのなら、少年犯罪は身柄確保を優先するようにしなければならないでしょう。この点については警察からのコメントもないので、不明なところですが、少年の親御さんの気持ちを考えれば、適切なフォローがあってもいいような気がします。とはいえ逃走の自由を得たのは少年です。どこをどう逃げても良かったはずなのに、わざわざ下りている遮断機を潜った...そう、駅を目の前にスピードを緩めているのなら大丈夫と思ったのでしょう...しかしそれは特急電車であったため、その駅では停まらなかったのです。結果、スピードを上げたまま、少年を轢いてしまいました。

こうしてみると、少年は最初の時点からことごとく見込みを誤っている点が非常に気になります。今は万引といえども、警察に通知されるのが普通ですし、現行犯でなければ立証が難しいので、あの手この手で証拠を残せるように防犯カメラや磁気ゲートウェイを用いているのです。捕まった本人は軽い気持ちでも、捕まえた店主側はそうした人間を何人も見ているのですから、ルーチンワーク的に処理せざるを得ないのが実情です。泣き落としやら黙秘やら何の効き目もないのです。結局、最後は逃亡を図るわけですが、逃走経路上に踏切があるなど、本人が不利になるような経路の選定を見れば、衝動的に逃げ出したのは明白なのですが、そのまま見逃してくれるとでも思ったのでしょうか?

「何故あのような死に方をしなければならなかったのか。閉店と知って楽になりました。」一部で伝えられている少年の父親のコメントのようですが、子に死なれた親なら、当然の心の内として、責める気にはなれません。ただ「なぜ?」の部分に少年の見込み違いがかなり入っていること、周囲の大人は誰一人少年に危害を加えるつもりはなかったこと、を考えれば、書店だけを恨むのは筋違い、というものでしょう。こうした事故を防ぐためにも、以下の約束事を広める運動をすべきでしょう。
①万引は犯罪です。
②現行犯で捕まったら、申し開きをせず、氏名を明かします。
③保護者と店主との話し合いがつくまでは、逃げ出したりしません。
こうしたことを学校でも教えなければ、家庭でも教えないのですから、ましてや...という気もしますが、せめてこの親も含めて「ウチの子に限って」と言わないように、考え直してくれれば...と思うのです。

店主はしばらくは悪夢にうなされるかもしれませんが、地元商店街の方々と力を合わせて、万引を現行犯で捕まえたときの対応方法をもう一度確立させればいいのではないかと思います。まず身柄の確保が大事である、と。本人の人権よりも何よりも命が尊い、というのは今回の事件で思い知らされました。従って、万引犯を確保したら、その場で警察に引き渡して事情聴取はすべて警察で行うようにしなければならないでしょう。そして少年が亡くなった場所には、小さな慰霊碑を置いてあげるのがいいと思います。





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最終更新日  2003年02月04日 09時55分10秒
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Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
うりこひめ  さん
なるほど~~<br>さすが、理事長ですね。<br><br>>次のキリ番は56000番ですので...(さて、これは何の数字でしょう??)<br><br>これ、5月6日。リョウヤのばーすでぃじゃないですか!わはは(^〇^)~<br><br>で。景品はなあに?<br><br>*うり* (2003年02月02日 18時46分00秒)

Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
巨頭星人  さん
たばきんさま<br>私の友達に九州で本屋をやっていた友達があります。<br>里帰りしたときに彼の本屋でたまたま少年の万引きが<br>あり、私もその少年と話をするにの付き合ったのですが、<br>名前も電話番号もデタラメを言うのです。<br>しょうがないから親に電話してきてもらったのですが、<br>またこの親がどうしようもない連中で、いきなり「お前<br>なんばしょっとか!金は十分渡しとろうが!」とくるの<br>です。金がなくて万引きするわけではないことを理解<br>していないようです。<br>さてさて。。親の意識がそもそも間違っておるなあと<br>いたく思った次第です。書店が責を感じて店を閉める<br>というのは筋違いだと私も思います。<br>巨頭星人<br> (2003年02月02日 18時56分58秒)

Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
みま☆みま  さん
私の意見ですが、どう考えても悪いのは少年です。万引きをしたらどうなるかとの考えの甘さ、また踏切を越えたらどうなるのか、がわかっていない。店側は当然のことをしたまでだし(通報するということ)警察の対応だって間違えはなかったはずです。私も過去に万引きをして警察に捕まったことがありますが、少年と同じように身元を黙秘していたら、署に連れて行かれました。正直それからはしたことがありません。目が覚めたと言うのか、どうなるかわかったと言うのか、懲りたのでしょう。だから再犯をなくすために連行するのは間違っていることとは思いません。また、きっと少年は過去に踏切をくぐっても、どうにもならなかった経験または、目撃があるのかもしれません。近くに踏み切りのある所に住んでいると、遮断機が降りていてもくぐる人を多数見かけます。子供には「あの人は死んでもいいと思ってるんだよ」と言いますが、いざ無事渡り終えたのを見ると「死ななかったじゃん」と言われます。どういう経緯をたどっても、遮断機の降りている踏切に入ることの危険さは、車の免許を取るときにも習いました。電車と事故を起こせば、多大な損害や迷惑がかかることも。<br>今回の事件は「悪い例」と挙げてもいいから、「実際にこういうことが起こった」と言うのを、青少年に広く知ってもらう必要があると思います。 (2003年02月02日 19時49分41秒)

Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
Y_S_CM5A  さん
うーん。<br>私的にはやはり店主に落ち度があるとは思えませんね。<br>店主は当然の事をしただけでしょう。<br>とはいえ、店主としては非常に後味が悪いでしょうね・・<br><br>確かに亡くなった少年は可哀想ではありますが・・<br>その死を無駄にしない為にも<br>「店主は当然のことをしたまで」<br>という認識を徹底すべきと思います。<br>ここで書店が店を閉じてしまえば悪い前例を残す事になると思います。<br>その意味でも店主殿には頑張って頂きたい。<br> (2003年02月02日 23時46分17秒)

Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
個人的には、「こいつ(少年)バッカでー」としか思わなかった私って冷たいヤツかも・・・。<br>でもでも、接客販売やってたけど、万引きって、ほんとムカつくんですよ!!<br>見つけたら絶対、ボコボコのベコベコに殴ってやりたいっ!!!<br><br>万引きしていくヤツってまた、やった物証を残していくんですよ。<br>それ見つけた瞬間、ものすごーい怒りと、ものすごーい悲しみに、同時に襲われるんです。<br><br>その後、万引きしたヤツをとっ捕まえた事例にも、何件か遭遇しました。<br>事務所で、親も一緒に、警備の人にいろいろ言われてるのを見たこともありますが、<br>そのときの感想は「親も親なら子も子だな」。<br><br>今回の、この少年の親も、やっぱそーゆー輩なんだ、と思ってしまった私でした。<br><br>お店を閉めるどうこうってのは、また別の問題でしょうけれど。<br>「あ、ここが、あのお店?」とか、いろいろとやりにくいだろうし。<br>まぁこうして新聞に真相がちゃんと載ったから、安心して続けられることでしょう。 (2003年02月02日 23時57分22秒)

Re:少年の死を無駄にしないためには...!?(2/2)  
mame-komame  さん
読ませていただきました。<br>本当、その通りです。<br>万引きをゲーム感覚で楽しんでいるとしか思えません。<br>立派な犯罪なのに・・・<br>主人の職業柄、万引きの実態をよく聞くのですが、<br>最近は、わざと「万引きした」と言う風に見せかける学生がいるそうで、<br>わざと捕まり、いざバッグの中を見ると商品は入っていない。<br>何もしていないのに、捕まえるなんてひどいじゃないか!と訴えかける。<br>(商品は盗ったフリをした後、元に戻しているよううです)<br>そんな事が増えているそうです。遊んでいるとしか思えない。許せないですよね。 (2003年02月04日 09時55分10秒)

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