日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

April 14, 2022
XML
カテゴリ: ざつぶん
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 三国志 の時代という、中国史上で初めて、皇帝が3人も並び立っちゃった時代を死ぬほど(嬉々として)勉強してきたはやせだからこそ、そういう思いになりました。

そんな状態がどうして起こり得てしまったのか、というと、 魯粛 がいたからです。
この、 発想力 が(当時の人から見れば) ​宇宙人並にぶっ飛んだ思考回路​ を持ってしまった ​天才 が、 孫権 のもとに現れてしまったせいです(苦笑)。

諸葛亮 は詐欺師っぽい​ けどなー(←ぉ)


こんな出だしなんですが、メインテーマは ウクライナ 情勢……における、日本人コメンテーターの考え方について、だったりします

8時台の情報系番組が流れる頃には、はやせはもう出勤準備時間なので( )、ほとんど真っ当に見たことはないんですが(最近は 朝ドラ もみてるし ←)、​ネットニュースじゃあコメンテーターの一部の方々に、「ウクライナはとっとと降伏した方がいい」と、おっしゃっている方々がいらっしゃるとか?

……甘ぇな。糖度50の焼き芋よりも、甘い()。

プーチン 大統領​ が狙っているのは、 ソ連 の復活じゃない​ ですよ。
それよりももっと前、もっともロシアが強く、領土が広かった時代の、 帝政ロシア の時代にまで、 歴史の針を戻すこと です。


彼は、 ​​ ​皇帝 になりたがっている


少なくても、その可能性もある、という前提で、物事を考えた方がいい。
​​​
銀英伝 で言えば、初代銀河帝国皇帝・ ルドルフ=フォン=ゴールデンバウム のようなもの。​
そんな人間が、ですね。 孫子 の勉強すらもしたことなさそうな人が、「 ​あいつは ナチス だ!​ 」と思い込んでいる ゼレンスキー 大統領​ を、例えかつての日本並みの無条件降伏をしたとして、 生かしてくれるわけない じゃん。

日本の 昭和天皇 が生かされたのとは、訳が違う。​

日本の場合は、 権威の持ち主と、権力の行使者が ​別​ だった(これは日本の歴史上、ほとんどず~~~っとそうで、平安時代は藤原氏が権力を握っていたし、武士の時代は幕府が権力者。明治以降ですらも、天皇家はお飾りトップ。逆に、天皇家の者が下手に権力を兼ね備えようとすると、大抵碌なことにならん

少なくても、そんな日本の状況を、当時のアメリカさんはよくお勉強していました。
恐らく、天皇家を根絶やしにし、京都を爆撃した、なんてことが起こっていたら、当時の日本人なら 民族として絶滅してでも 最期まで戦ったと思うよ(そして、アメリカさんはそんな、 窮鼠猫を噛む みたいなことは避けたかった)。

実のところ、欧州の面々も同じことを考えていると思うよ。
もしウクライナがこの戦争に負けたら、恐らくゼレンスキー大統領は処刑されます。
そうなることで、彼は、 民主主義 に殉じた ​英雄​ となるのです(欧米の価値観にとって、大変都合がいい)。

ウクライナ人にしてみれば、せっかく手に入れた自由を、自分たちで選んだ大統領を、不当にもぎ取られて、黙っていられる立場じゃないだろう。ロシアの思惑通りの傀儡政権が生まれたとして、大人しく従うわけがない。テロかゲリラかはわかりませんが、内戦というかたちで戦争は続くでしょう。

​​平和ボケの​日本人たちは、そんな、降伏した のウクライナがどうなるか、を、全然想定できていない。
そんな世界で生き残れるのは、 ヨブ=トリューニヒト のような連中だけだってことを()。​
それとも、あなたたち自身がトリューニヒトになりたがってんのかいね?

日本人は、民主主義を守るための闘いというものを知らず、ただ 上からありがたくいただいてしまった 立場で、それがどれだけ 幸運な出来事 だったかを知らなすぎる。

しかし、本来民主主義とは、それを快く思わない 権力を握りたい者 (=その一部は ダークトライアド の持ち主)らから常に「 有名無実化 」を狙われ続けるもので、そんな輩から政治の主体性を勝ち取り、守り続けるために、国民自身が強く、賢く、責任感を持ち続けなければならない、大変 ​もろい​ 政治体制なのです。​

永久不変なBEST政体だなんて思っていたら、大間違いだよ?
​民主主義体制は、あくまで BETTER でしかない。
(そして、実は 資本主義社会 (経済)とは、あまり相性がよろしくない 少なくても、はやせ自身は​そういう考えの持ち主)

しかし、少しだけ希望があるとしたら……。
情報化社会の中で、これらのニュースに触れた若い世代の子たちが、​ 風の世代の人たち ​が、何かを感じ取ってくれたなら。



今ならマンガでもいいから、教養として 銀英伝 は読んでおこう。面白いよ!(←そんな結論!?)。
​​​​​​

​【第2版追記】​

​そのコメンテーターたちの気持ちも、わからんではないのですよ。特に、 橋下徹 さんあたりのことなら。​
第1版 ではウクライナが負けた場合のことを考えたけど、じゃあ、ロシアが負けた場合のことを考えてみようか。

そうすると、(実際に実行できるかどうかはともかく)戦勝国が敗戦国を裁くというかつての 東京裁判 のようなことが行われる可能性があります。​
これを肯定してしまうと、東京裁判の経過と結果をも肯定しなきゃならんのではないか?という懸念は、右側の思想を持っている方の一部にはあるかもしれんです。いや、知らんけど()。

一方で、非戦闘員である一般民衆を、抵抗もできない状態で一方的に大量殺戮することが「人道上の罪」に当たるのだとしたら、じゃあ 原爆投下や各地の大空襲 は人道上の罪に当たらんのか?という考え方だってできるわけで(少なくても、同じようなことは旧ソ連軍も 満州 侵攻でやらかしているんで、個人的にはちっとも驚かなかったわい。変わってなさすぎて

はやせの場合、戦争への考え方の変遷は 銀英伝→三国志 という流れだったんですけど、作品執筆への影響力という意味であれば、矢印が逆向きになる作品でもあります。

最初は、 エンタメとして純粋に楽しんでしまっても全然構わない から、まずはこういった戦記物を読んでもらって、​落ち着いてから少しだけ、その根底に流れているものを考えてみて欲しいなぁ、と思うわけです。

その結論は人それぞれかもしれないけど、戦争を 考え続けることを諦めてはいけない と思うんですよね。今後も平和な世界を望むなら、なおさら。​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 15, 2022 07:36:12 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

たすくっち

たすくっち

Archives

December , 2024
November , 2024
October , 2024
September , 2024
August , 2024

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: