少し話題になっているこの作り手のワインを漸く飲む事が出来た。 Saint Aubin の村名格のワインだが中々良い作りだと思う。畑は村の一番奥まったところの高地(大凡 350-380 メートル、 Puligny 側の一級よりも 50 メートル程高い)、 Rocheport の麓という HCdB に近い位置、買い葡萄。ということでという事で有る程度のマチエールの薄さを予期していたのだが、良い意味で期待を裏切る出来で有った。
香りは細く、酒躯も軽めだが、抜栓直後からピュアな白果実が全開。酸も適度で良い意味でシンプル。マチエールもこのクラスなら十分。小ぶりだが愛らしく、心地よい。こういうワインって簡単に出来るようで実は余り無いように思う。ワイン会に持っていくには確かに華がないが、下山の身には十分過ぎるワインだ。
今全開ということで、熟成可能かどうかがちょっと気に掛かる。作り手側もそれを気にしているという事で、バトナージュを止め、樽を 350 リットルと大きくし、マロをゆっくり目にして CO2 充填と PmO のリスクを減らしているとの事だ。その反面エルヴァージュを16ヶ月(村名)と長く取り澱から複雑な味わいをゆっくり抽出している。ただこのワインを飲む限りでは還元的な要素はあまり感じられずやはり10年以内に飲むべきようであるように感じる。
まあ、そういう点も下山の身には適しているのだが。
Vosne Romanee Gaudichot 2004 (Forey) 2023/10/30
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