このところ酢酸ワインばかり書いているので少しまともなワインについて。
このところブルゴーニュワインの高騰が続いていて 2019 は更に一段と値上がった感じだ。有名どころ、秀逸なクリマの CdN や CdB は 200 ドルはおろか、 300 越えも珍しくなく、課金ゲームが一層激化したようだ。今まで課金ゲームに巻き込まれていなかった CdB も Volnay を中心に段々とその影響を受け、 d ‘ Angerville や Lafarge 等ここ 2 年程で5割から倍になっている。
個人的には Volnay は結構クリマの力が強く無名の作り手でも大輪の花ではないがフェミナンな果実が可憐に出るワインが多く重宝している。今日のこのワインもあまり知られていないがそういう可憐な小花的素晴らしいワインを作っている。勿論古参のブルゴーニュ通にはお馴染みだが、日本ではインポーターのポリシーでネット販売禁止、米にも殆ど入っていないし、 Beaune の一級以外地味な村名( Volnay, Savigny )とレジョナルしかない作り手なのであまり知られていない事が幸いしてまだ手頃な値段で手に入る(それでも高くなってしまったが)。
これはその作り手の最上の Lieu-dit 付きの Volnay 。菫を思わせるフローラルな香り、木苺を思わせる可憐な果実、決して大柄ではないが、かといって変な重みはなくあくまでもフェミナン。洗練さすら感じる。そして何よりも酢酸の欠片も無いのが安心して飲める(笑)。並の Chambolle より軽快で深い。
勿論クリマから Savigny よりも洗練度が高いように思うが、正直言って Savigny でも十分な気がする。値段もほぼ半値。格好の下山ワイン。
Vosne Romanee Gaudichot 2004 (Forey) 2023/10/30
Saumur Champigny Poyeux 2012 (Clos Roug… 2023/10/28
Puligny Montrachet Pucelle 2018 (Morey-… 2023/10/23
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