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2008年08月31日

日常動作で脂肪燃焼を　北國健康生きがい事業・金城大プログラム　メタボ対策提案

北國健康生きがい支援事業の金城大プログラム医療健康講演会「運動しないメタボ対策」（金城大、北國新聞社主催）は三十日、金沢市の北國新聞交流ホールで開かれた。講演した木村朗同大教授は「特別な運動をしなくても日常の動作を工夫すれば脂肪は燃焼できる」と強調し、ももを上げながらゆっくり歩くなど、メタボ解消に役立つ具体的な生活動作を提案した。

　木村教授は「食事で摂取したカロリーに比べ、動いて消費したカロリーが少ないと太る原因になる」と述べ、消費カロリーを無理なく増やす方法として、スポーツなどの意識的な運動だけでなく、日常生活における「身体活動量」にも注目するよう呼び掛けた。

　メタボリック症候群の予防に必要な身体活動量を確保するための一日の過ごし方として ▽横になることを含めて八時間以上寝ない▽座る時間を四時間以下にする▽一日二時間以上立つ、などの条件を満たすことが必要だとした。

　こうした生活が不可能な人は日常動作に工夫が必要になるとし、「いすに腰掛ける時はお尻を背もたれから十センチ離し、背筋を伸ばして座ると筋肉が使われる」などと具体的な方法を助言した。

　歩行時は太ももを普段より五センチ高く、〇・五秒間保つ気持ちで歩くと腹筋が使われて内臓脂肪の燃焼につながると説明。「ウオーキングをする時間のない人は家の中で足踏みするだけでもいいので、もも上げを実践してほしい」と話した。

　木村教授は、自らも身体活動を意識した生活を送ることで減量に成功したことを紹介し「日常動作を工夫しながら、長続きするメタボ対策に取り組んでほしい」とアドバイスした。

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