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2008年11月22日

焼き鳥にメタボ予防の効果？　「竜鳳」と宇大が共同研究

焼き鳥にメタボリック予防効果はある？－。焼き鳥店を展開する「全国チェーン竜鳳」（宇都宮市新里町、鈴木亮裕社長）は、焼き鳥と脂質代謝にどんな関係があるかについて、宇都宮大と共同研究を始めた。高タンパク、低脂肪で生活習慣病予防に有効とされている鶏肉を焼き鳥にした場合、栄養成分がどう変化するかなどを研究していく。

　消費者のニーズは「安全でおいしいというだけでなく、健康面でも高く求められるようになった」（鈴木社長）という。栄養効果を学問的に証明できないか検討していたところ、脂質代謝を専門とする同大教育学部の大森玲子准教授に出会い、共同研究が実現した。

　脂質代謝は、脂肪を分解してエネルギーに代える働き。一般的に知られる事例では、茶カテキンがこの脂質代謝を活発にし、体脂肪を低減する効果があるとされている。

　共同研究では焼き鳥が脂質代謝にどんな影響を及ぼすかを分析し、メタボリック予防効果の可能性などについても研究していく。

　研究期間は二〇一一年三月までの約二年半。初年度は「もも」や「むね」など部位ごとの焼き鳥の栄養成分を把握し、次年度からは臨床試験を行う計画。

二十一日、県庁記者クラブで会見を開いた鈴木社長は「研究から得られた情報を公開し、販売拡大につなげたい」と話した。大森准教授は「焼き鳥とビールの関係についても興味がある」などとした。

　同社は一九七八年に創業。軽トラックで移動しながら焼き鳥を販売するスタイルで、これまでにスーパーマーケット駐車場など計約千三百カ所に出店している。

焼き鳥