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2016年01月13日
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カテゴリ: ご当地グルメ



■伝統の「塩カツオ」全国流通

 全国で唯一、西伊豆町でしか製造されていない伝統的な保存食「塩カツオ」。近年、食文化の変化によって消えつつあったこの伝統の味を現代風によみがえらせたのが、同町で海産物加工品を扱う「三角屋水産」の中島繁副社長(45)だ。

 自身が開発した「万能塩鰹茶漬け」を使って「西伊豆しおかつおうどん」を考案し、昨年開催されたイタリア・ミラノ万博に出品して注目を集めた。「今年は県外での販路を拡大し、いずれは全国流通を目指したい」と意気込む。

 カツオを丸ごと塩に漬け込んで乾燥させた塩カツオ。中島さんによれば、その原型となったカツオの加工品「荒堅魚(あらかつお)」は8世紀に同町田子地区から奈良の平城京に税金として納められた記録が残っているほど歴史が古く、長い間、庶民の味として親しまれてきた。

 しかし、近年の減塩志向を受けて、塩カツオを食べる人や製造工場が激減し、10年ほど前は消滅の危機にひんしていたという。

 こうした中、副社長に就任した平成19年に「歴史的な食べ物を現代風によみがえらせることで、地域おこしにつながるのでは」と塩カツオを使った新商品の開発に着手。手軽に食べられるようにお茶漬けにすることを思いつき、のり、ごま、コンブなどを混ぜ合わせてふりかけ状にした「万能塩鰹茶漬け」を完成させた。

 当初は「生臭くてしょっぱい」「観光客に売れない」などの声が上がり、地元の土産物店ですら置いてくれなかったが、同年、下田市の食品コンテストで塩カツオを使った料理が大賞に選ばれたことをきっかけに取り扱い店舗が急増。今では、1カ月に約1万5千パックを売るほどのヒット商品となり、年間売り上げは昨年度で約9400万円にのぼるという。

 「本来の塩カツオの味を守りながら、添加物や塩分濃度を極限まで抑えることに苦労した。最初は会社にも反対されたが、ここまで売れるようになってよかった」と話す。

 21年7月には、地元有志と「西伊豆しおかつお研究会」を設立。万能塩鰹茶漬けを使ったご当地グルメ「西伊豆しおかつおうどん」を考案し、B-1グランプリに参戦するなど塩カツオを全国にPRする活動を精力的に行っている。さらに、昨年10月には、イタリア・ミラノ万博に西伊豆しおかつおうどんを出品し、用意した200食が1時間で完売するなど海外でも高い評価を受けた。

 「県内では塩カツオが定着してきている。食べ物としてだけではなく、歴史や文化を後世に残すことが重要だ」と中島さん。今年は都内を中心に自ら商品を売り込んでいく考えで、「大手メーカーの壁が厚く簡単にはいかないが、いつか北海道から沖縄まで塩カツオを流通させたい」と話している。







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最終更新日  2016年01月13日 08時13分06秒
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