サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2012.04.29
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カテゴリ: カーネーション
再び、糸子的、反「権力思考」について
 作り手側がそれを明晰に意図したかどうかは別として、三月期の中味がどないしても「同化」出来ない、それまでの糸子と一直線にはもちろん繋がらない、「シラけた」として(私自身そうでした)、肝心なのは「そのあと」の気分の始末の付け方でしょう。
 要はそうした「不快」や「異和」の原因を、すべて作り手側、とりわけ夏木さんに一意的に押し付けてしまおうとする我が身の在りようには、なぜか一片の「疑いも抱くことをしない」という、自己に対する限りなく楽観的な「信憑」は、いったいどこから出て来るのか?言い換えると、それは一種の気分の傲慢性なのではないかということなのです。これこそ私たち自身が、いつの間にやら陥っている「権力思考」であって、糸子がもっとも嫌ったものではなかったか?

 NET感想欄の「カーネー」擁護論の多くが、「前半だけは」とか「三月三日までは」といった「条件付き評価」を無前提で下しているのです。しかし何か条件を持ち出す以上、それをたんに「気分」の次元で行うのは、あまりフェアなやり方とは言えない。タカが「朝ドラ」に、という声が返ってきそうですが、まさしくそうした無前提の審判的立ち位置に身を置く仕方こそ、「権力思考(囚われた思考)」に陥る第一歩でしょう。
 しかしそれで果たして、真の意味で「カーネー」を「享受した(引き受けた)」と言えるのかどうか?なぜ私たちはそういう仕方でしか、感想や擁護論を引き出すことが出来ないのか?という疑問符は、そのまま「なぜ私たちは、フクシマの本当の真実を、政府から語らせることが出来ないのか?」という「問いの立てかた」と同じ構造をしているのです。マスコミを含めて「なぜ政府は、本当のことを言わない?」という「糾弾の身振り」で問うことに、皆何の疑問も抱いていないでしょう。
 そうした我が身を「埒外」に置いた糾弾的身振りの問い方が、そのまま相手の口を封じることになっていることに、誰も気付こうとしない。以下同様の思考パターンが、「沖縄普天間問題」でも「尖閣問題」でも、近くは「大飯原発再稼動問題」でも、生じているわけです。言い募るごと、「本当のこと」はますます開示されなくなるのです。ちょっと話が逸れましたね。

 要は拙劣な「条件」付き擁護(この場合は、特に夏木批判という形でのオノマチ礼賛)は、そのままこのドラマ自体が蔵していた画期的な値打ちを押し下げる、なぜ自身がこれまでになく強い感情をこのドラマに抱いたか、の中味を正確に言い当てることが出来ないということになるのです(「ひいきの引き倒し」なんてね、すいません)。
 これでは批判する側から、好きなように叩かれても、筋道だった反論が出来ず、ひたすら声の大きさと数の多さだけを競い合う、チキンレースめいた非生産的な傷つけ合いだけを、延々と繰り返すという仕儀になりはしまいか(どこかの国みたいですね)?

 何も作り手側に「擦り寄れ(お上の言うことを聞け)」という話ではありません。そうした我が身の気分に、いったん「問いを立てて」みて、なぜ自分がそうなっているのかを省みる、そういう「構え」も時には必要じゃないかということなのです。
 と、また少しコーフンしてしまいましたが、「同時中継」の時かなり陥っていたらしい、我が身の「権力思考」性を検証する意味でも、「三月期の糸子」について、もう少し「深堀り」してみたいと思っているのですが。

― つづく ―





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Last updated  2012.04.29 14:34:49
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
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