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December 7, 2008
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カテゴリ: 虎の本
我が家で 吉田義男は人気者だ!!

12歳になる娘にとって、その 「吉田ヨシ男」 という名前の響きが  「金本カネ憲」 とか 「赤星アカ広」 更には 「藤川フジ児」 的に思え ツボらしい。

現役時代「今牛若丸」としてファンを魅了し 2回の優勝 、3回(8年)にわたって就いた 監督としても 優勝 (しかも 球団史上唯一の日本一監督 )を達成した人で、現役時代の 背番号23は永久欠番 であると同時に 野球殿堂入り も果たし、50年以上もの長い間 タイガースを愛し続ける 「もうひとりのミスタータイガース」 だと言い聞かせても、TVに登場するたびに笑いがこぼれる。

その  吉田義男 が著した本が スバリ 「阪神タイガース」 である。初版は 2003年9月20日、 星野阪神 が18年ぶりのリーグ優勝を決めた数日後である。序章は「黄金時代の幕開け」とある。

阪神タイガース

この本は

  • 藤村富美男への敬意と 阪神入団当時を語った 「第1章 ミスタータイガースの用具係」
  • チームメイトや現役時代を語った 「第2章 甲子園の牛若丸」
  • 2度の優勝のウラ話を語った 「第3章 ミラクルでつかんだふたつの優勝」
  • 現役引退から日本一までを語った 「第4章 36年目の日本一」
  • 暗黒時代とタイガースへの思いを語った 「第5章 あたらしい阪神タイガースを目指して」

から構成されている。

全般にわたり 吉田義男 タイガースに対する熱い思い が感じられる本だ。 徳虎  にとっても 第3章までは単なる球団史でしかなかったが、昭和50年の最初の監督就任以降をリアルタイムで知る者として 懐かしく読むことが出来た。

23-3

第5章の中のこんなフレーズがある。

「うまくいっているときほど、疑うべきである。」

日本一になった年のオフ、掲げてきた「 チームの土台作り 」のなかで 日本一という結果におごらず、より強いチームをめざして、大鉈を振るわなければならない事はわかっていたが出来なかった。それが私という人間の甘さだ。

ご存知のようにタイガースは、62年 64年と3年間で2度優勝して以降 21年間勝てなかった。85年以降は18年...。そして03年05年とまた3年間で2度優勝して 2年が経つ。幸いにして、この2年間は優勝争いを演じ「強いタイガース」を観ることが出来ている。 うまくいっているときほど疑うべきである。 この先 黄金時代が来るのか それとも暗黒の時代がまた来てしまうのか。来年の戦跡がこれを左右するものである事は言うまでもない。

現代のチーム補強は、「ドラフト」「トレード」「FA」そして「育成」ここへ来てその方法は「育成」に限られて来たようだ。これまで「ドラフト」「FA」にあまり関わってこなかった印象の 真弓監督 には、 人間の甘さ ではなく 「育成」への 素材と期待に手ごたえ があったと期待してよいのか( 徳虎 は大いに期待している )。

来年は優勝以外はNGなんて思っていない(するに越した事はないしシーズンが始まればそれしか見えなくなるだろうが...)。だが、 野村 星野 の遺産が高齢化する中、1人でも2人でも 次代のタイガースを背負って立つ選手 が出てくることを期待する。

23-2

吉田義男はこの本で こう締めくくっている。

日本のプロ野球の空洞化を指摘する向きもあるが、それは大丈夫だ。なにしろ、阪神タイガース黄金時代が始まろうとしているのだから。

初版から5年が経過しています。BOOKナントカ...古本屋さんで 300円くらいで手に入れることが出来るはずです。1度読んでみては...。

今日も長文 お付き合いいただきありがとうございます。もうひと手間 ご協力をお願いいたします。

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最終更新日  December 7, 2008 02:23:49 AM
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