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忙しくはあっても、自分の扱う文学作品を考えられる時間を作ると、自然と気持ちも盛り上がるもので、「あぁ、やっぱソウソンはいいワ~」なんて思っていた矢先、昨晩突然に、ある先生からご連絡が。なんと『文応三百首』の写本が入手できるかもしれないと。
なんですとぉ?!
ということで、早速売り手の方に連絡を取って様子を尋ねる。その話で「それはおそらく混態本B群と分類したグループであろう」と推測できた。互いの都合が丁度あったため、その日のうちに合流、実際に目にすると、予想通り、混態本B群であった。楮紙系の写本が多い中で、これは鳥の子列帖装で、金箔を散らしたなかなかの料紙。字も江戸前期で、なかなか品のあるものだった。
別筆の合冊本をばらした状態ということで、『宗尊三百首』としてはちゃんと揃っているのだが、表紙もなく、ところどころ虫損も著しい。そんなわけで信じられないくらいの低価格でお譲りいただけることとなった。
帰りの電車でも、思わず顔がにやけている自分(アブナイ人)。
研究とは無縁の生活が続き、気分的にもモヤモヤした状態が長らく続いていたところ、「もうちょっとしっかりやれ」という天の叱声であろうか。頑張らなくちゃ。
ちなみに、混態本B群は、久松潜一先生旧蔵コクブンケン本と久保田淳先生所蔵本が判っていて、これで3冊目となる。
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